屍鬼-01 | 鷲

私の読書の感想

199X年 猛暑

清水 恵 (15)

清水 「こんな村だ――――――い嫌いよ!!」

この小さな村に生まれて育ったが、なんにもなく。
山に囲まれた超田舎。
人口1300人

私の夢はここを出て都会でハングアウトな日々を送ること。
私には気になることがある。

一つはこの糞田舎に建つ大きな西洋風の豪邸
その家は昔この村を仕切っていた”兼正”っていう家の跡地に建てれられた

二つ目は、

結城 夏野(15)
彼は、都会から家族3人で引っ越してきた。

―――8月6日 土曜 仏滅

3人の死体が見つかる。
村迫 三重子
は綺麗な身体で自然死。
村迫 秀正
大川 義五郎
二人はバラバラになって腐敗していた。

室井 静信
旦那寺の跡取り。

尾崎 敏夫 
尾崎医院の院長

二人は死因について考える。
不可解なことが一つ。
三重子がが死んでいるのに放置し、死体と一緒に住んでいたということ―――――。

―――夏野
学校に登校中。
またきたか・・・・・・・・。
俺は清水が嫌いだ。
でも都会に出たいという願いは共感できる。


―――――夜 寺
静信はお寺で仕事をしている。
こんな時間にトラックのクラクションが聞こえる。

荒涼たる大地は硬く凍って幾重にうねる
        空は暗澹と垂れ込め、雲と大地とて世界は見事に二分されていた
呪われてあれ
        ―――――追放者
呪われてあれ
        ―――――追放者
やがて陽が薄れ、また夜がやって来る
        それがこの荒野にやってくる刹那
それは彼がすでに屠った弟
        その骸は哀惜とともに葬られたはずだった
それがまた今度も墓から蘇る
        ―――――――――――――――屍鬼


―――8月11日 大安
豪邸に住人が引っ越してきたらしい。
気になる。
何者かの視線を感じて
清水はいつのまにか門の前に来ていた。
門が開く――――――
そこに立っているのは二人の男

――――夜
清水が家に帰ってこないという噂が広まり。
皆で捜索することに。
兼正邸へ赴く。
出てきたのは使用人と自称する辰巳という青年。
居た――――――。

―――8月12日 金曜 赤口 午前3時すぎ
清水が発見される。
雑草に囲まれ寝ていたが、起きてフラフラと歩いていく。
いつもの元気がまるでなし。
瞳も暗い

清水家で診察を行う敏夫。
彼女に元気はない、どうやら貧血だろうと。
そう決断した。
清水は記憶を遡る。
何故こうなったか―――――
たしか、あの後奥様が出てきて―――――
―――――とても綺麗な人だった。

―――――8月15日 月曜 先負
敏夫のかかる電話
清水が―――――

―――――死んだ。

何故!?

すぐさま村全体に広まる。
夏野にも。
悲しみはない。

―――――――村は死に包囲されている

死因はわからない。
彼女を貧血と診断したのは俺だ。
でも、何故なんだ!?
彼女の父親は病理解剖を拒んだ。
だから俺は、急性心不全ということにした―――――。

恵の幼馴染の田中かおり。
彼女の死を深く悲しむ、彼女の部屋で見つけた夏野への手紙。
それを――――――
夏野 「別に清水と親しくなかったし、何かもらう謂れないから!!」
おお・・・・。

村にはまだ土葬の習慣がある。
恵は深い穴の底へ。


―――――8月23日 火曜 大安
すでにもう10人の村人が死んでいる。
以上だ。
病院に訪れる”安森 奈緒”
彼女は数日前には元気だった筈・・・・・・・・。
でも目の前にいる彼女は
無気力というか目が虚ろだった。

夏野も何者かの視線を感じるようになった。
この村は死で包囲されている―――――――


―――8月25日 先勝
手のひらにのりそうな程小さなこの外場村
どこにでもある小さな村
静信 「が蔓延したらこの村は・・・・・・・なくなってしまうのだろうか。」

??? 「――――――室井さん?」
目の前に現れた小柄な少女。
沙子。
静信が書いている小説を全て読み彼に興味があったらしい

静信 「イメージと違ってがっかりしただろうね。」

沙子 「そうね
     意外と普通だなって思ってわ
     角か尻尾が生えてるかと思ったわ、神様に見放された話ばっかりだったから。」
ないない。
でも――――――――――
沙子 「―――――はなかったけどがあったから」
・・・・・・・・!?
傷?
静信 「―――――――君は」

沙子 「手首を切ったくらいでは人は死なないのよ――――――

昔、友達と酒を飲んでその夜切った傷。
理由もなく。

―――8月26日 金曜 友引
奈緒さんがゲッソリしている。
またか。
腕には2つの虫刺されみたな痕が。

夫に話を聞くと、数日前に桐敷さんに会ったらしい。

村を二人で歩いていたので。
そうしたら奈緒が
うちにいらして下さい
と言った。
そうしたら
桐敷が”必ずご挨拶に伺います”って――――――

もう奈緒さんは助からないだろう。

―――8月28日 仏滅
奈緒さんは死んだ。
あっさり。
この村は死で包囲されている――――――

夏野の親友 武藤 徹
夜、夏野と家で遊んでいて
自販機に飲み物を買いに外にでる。
お金が自販機の下に――――――

そこに現れる”辰巳”
清水が会った時いた使用人を名乗る男。

徹 「そこの家なんだけど
   こんどぜひ 遊びに来てくれませんか?

辰巳 「必ず伺います―――――
     ――――――どうぞ、よろしく。


感想終わり!!