シマニョーロ導入への道、その6です。
今後トラブルorグレードアップがなければ、これが一応最終回になります。
せっかく最終回なので、シマニョーロについて簡単に“おさらい”しておきます♪
シマノではなくカンパニョーロでもなく、なぜ人はシマニョーロというめんどくさい仕様にするのか?
理由
・スプロケとチェーンを筆頭に、カンパ製のパーツはバカ高いので、ドライブトレインはシマノの方が経済的
・手が小さい人は特にですが、シマノのブラケットは、合わない日本人が実は多い。カンパのレバーは握りやすい
誰が何と言おうと、この2大メリットは確実です。
シマノで何も不具合がないと思っている方も、カンパのレバーを一度握ると、その考えが180度変わるやもしれません。
お金がない!けど、カンパのシフトレバーを使いたい!
そんな人は、すぐにでもシマニョるべきなのです(笑)
反対にデメリットとしては、メーカーの規格外のため、全て自己責任。壊れても、うまく変速しなくても、誰にも文句は言えません。
もしかしたらシマニョーロに改造してくれるショップも、全国のどこかにあるかもしれませんが、ものすごーーく少ないはずです。
また改造途中にうまくいかなくなって、プロショップに「ヘールプ!!」・・・いいでしょう。
でも、やっぱりちょっとかっこ悪いかな・・・。
メーカーの思想外のことを勝手にやらかすわけなので、やっぱり自分でなんとかしてなんぼだと思います。
で、シマニョーロ改造の難易度。
ど素人の僕がシマニョーロ化、そして9速から10速への変換を一人で作業した結果・・・、時間は相当かかりましたが、すべてうまくいきました。
大丈夫!素人でも気合と根気があればいけます!!
もがき苦しむことになるかもしれませんが、最後に岸にたどり着ければそれでいいのです!!
・・・以上、軽めのシマニョーロおさらい&アピールはこの辺にして、シマニョーロのインプレいってみましょー♪
まずシフトレバーの呼び名についてですが、シマノのレバーは「STI」、カンパのレバーは「エルゴパワー」と呼ぶのがプロっぽい呼び方だと最近知ったので、最終回にしてなんですが、エルゴパワーの使い心地をSTIと比べながらインプレします。
また分かりやすいように項目を分けて、
○ ← STIよりも素晴らしいと感じた
△ ← STIの方が上だと感じた
こんな感じで、箇条書きにしてインプレしていきます♪
○やっぱり素晴らしい握り心地
バイクに組む前からわかっていたことですが、シマノより圧倒的に握りやすい!
特にダンシング時。バイクをぶんぶん横振りでき、意のままに操れる感覚があります。一度エルゴパワーを握ってしまうと、シマノには戻れないという理由がよく分かります。
人間工学的に基づいて作られたエルゴパワーに、カンパの魅力は集約していると専門家もよく口にしますが、なるほどな~・・・と心から賛同できます。
また、ほんのり内側に向いてる構造なので
バイクを外から包み込み、背筋と胸筋を意識してブラケットポジションをとることができ、不思議と背中のカーブも、より自然な弓なりになった気がします。プラシーボ(気の持ちよう)も当然あるでしょうが、バイクとの一体感は確実に上がったと思います。
○ギアチェンジが楽しい
僕が一番気に入ったのがこれ。シマノだと、何の気なしにシフトチェンジしていました。よく言われる例えが、STIのシフトチェンジは、パソコンのマウスをクリックする感覚。
逆にエルゴパワーだと、ダイレクトに機械を操作している感覚なんです。
特に親指のシフトアップ!
シマノが無機質だとするなら、カンパは有機質。
乗らなきゃ分からないし、乗ったら自ずとわかります。
ただ単純に、シフト操作が楽しい!
STIでは絶対に味わえなかった楽しさなので、ギアチェンジしながら、しばらくニヤつきながら自転車に乗ってました。
これ、僕が変態なわけではなく、長年のシマノユーザーがカンパに変えると、皆ニヤけが止まらないと口を揃えて言います。
電動の方がいいのは間違いないのでしょうが、この有機的なギアチェンジは病み付きになります。
○ウルトラシフトは更に楽しい
これは、エルゴパワーにも3種類あるので、ウルトラシフトでしか楽しめませんが(現行だと上位3つのグレードのみ)、親指シフトのシフトアップ、5段階一気アップが超興奮ものです。
文字で表すなら、「バチチチチチッッ!」と、有機質な音と共に、一気に5段飛ばしできます。
5段アップなんて、そんなに使う?・・・もちろんこう思うでしょうが、使う・・・ではなく、つい使いたくなります。
それくらい虜になります。5段ではなくても、4段でも3段でも、同じく気持ちいい変速具合です。
○リラックスポジションからの~・・・
写真のように、のんびりリラックスポジションで走っているとします。シフトアップしたいな~・・・こう思った時、STIだと当然手を前にもっていく必要があります。
しかしエルゴパワーの場合!
小指でパチン!薬指でパチン! これでOK!
楽!早い! 親指シフトは、親指じゃなくても使い心地抜群です♪
まあでも、ちょっと小指だと痛くて、多少無理矢理感はありますがね(笑)
△シフトダウンは、STIの方がいい
これは残念ながらSTIの方が操作は楽だと感じました。もちろん、シフトダウンも有機質な感じで楽しい感覚ではあるんですが、STIだと真横に軽くポン・・・ですが、エルゴパワーだとレバーを押し込む量がほんの少し多く、力加減もちょっと強めにしないといけません。またレバーが前後に結構動くので、力が違う方向に逃げるという感覚もあります。
圧倒的な差はないのですが、STIの方が個人的に楽でした。
○ブレーキがかけやすくなった
書き忘れましたが、カンパが創業当初より貫いている信念として、1レバー1アクションというのがあります。
≪1つの行動には、最低でも1つのレバーが必要ですよ≫・・・という意味です。
この信念にピンと来た方はさすがです♪
そうです!シマノはSTIで、カンパの信念をおもいっきり覆したわけです。1レバー2アクションです。
STIのブレーキをかければ誰でもわかりますが、力の加減が悪いと、斜めにグニャリと曲がるわけです。
ところがエルゴパワーのブレーキ。もちろんグニャリと曲がりません。100の力でブレーキをかけると、100の力が伝わる感じ。
これはパニックブレーキ時などに、特に違いが出るはず。
パッドもキャリパーも換えていないのですが、相当ブレーキがかけやすくなりました。
シマニョーロだからと、ピーキーになるようなことは一切ございませんので、安心してください♪
△ブラケットカバーが薄いので、手が痛くなりがち
ゴムの部分がSTIに比べて薄いです。薄いがゆえに、操作のダイレクト感、バイクとの一体感は増しますが、ロングライドやダウンヒルで前荷重になった時など、ちょっと手にダメージが来ます。
もちろん、リラックスポジションや下ハンもってダメージを受けないように気を付ければ問題ないですが、個人的にはもうちょっと柔らかくてもいいかな?という印象です。
○下ハン握った時のシフトチェンジのしやすさ
実はこれ、STIの方がいい!・・・という意見がどちらかと言えば多いらしいのですが、僕は逆にエルゴパワーの方がしっくりきました♪下ハンでも親指シフトアップの爽快感は変わらず素晴らしいです。
以上、STIと比べたインプレでした。
シマニョーロの感想ではなく、完全にエルゴパワーの感想になってますが、もちろんSTIの方が優れている部分もあります。
しかしトータル的にみて、やはりエルゴパワーにしてほんとうによかったなと心から思います♪
カンパは五感に訴えかけてくる何かが確実にあります。
また、シマニョーロに関してですが、変速性能は以前のTIAGRAの時とほぼ一緒。
全く問題なく、スムーズな変速をしてくれます。シンクロ率は、ほんとに100%です!
しかしながらこれは、
・大回し ・シフトメイト ・イコールプーリー ・イコールプーリー改
この内どれを使ってシマニョーロにするかによって、また当然調整する腕によって、シンクロ率はだいぶ変わってくるので、参考程度にお願いします。
僕調べでは、上記の4つ、左の大回しが一番調整が難しく、右にいくほど簡単だと思ってます。
《まとめ》
シマニョーロユーザーが口を揃えて言う事は、「私の場合は成功しましたが、個体差があるので必ず自己責任で・・・」と言います。
確かに今回、シマニョーロは僕の全ての理想をかなえてくれる、素晴らしいコンポになりましたが、100%確実にシンクロするかは、それ相応な努力とわずかばかりの運が必要・・・です。
けどまあ正直なところは、イコールプーリー改さえ使えるコンポであれば、きっとなんとかなる・・・とは思ってます。
「コンポは同一メーカ、同一グレードで揃えないと、100%の効率が発揮できない」・・・このように言われたりもしますが、完成したシマニョーロ号に乗ると、この事がほんとだとしても、シマニョーロを止めるだなんて、もう考えられません♪
バイクに乗るのが、2倍にも3倍にも楽しくなったことは疑いようのない事実です。
最後になりますが、カンパニョーロの魅力がつまった、公式動画を載せておきます。
これを見て、カンパニョーロ、特にエルゴパワーのかっこよさに度肝を抜かれてください。
映画みたいで、かっこいいです! というか、ロードバイクはやっぱり外人が似合うな~・・・
カンパのCM 1分44秒 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=MxQh62UXwVc&feature=player_embedded
カンパ・エルゴパワーウルトラシフトのCM 1分17秒 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=pIN1qY56Nx8&feature=player_embedded
動画にしびれて、カンパ欲しい病が発病してしまっても、僕は保証いたしませんのであしからず・・・(笑)
病気を治す薬は、カンパにオールチェンジか、シマニョーロにするしかない!?
以上、6回に渡るシマニョーロ導入編 ご清聴ありがとうございました♪
浅学なので、間違った表記もあるかと思いますが、ご了承ください・・・。
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