ローカルエリアでのストリーミング配信を考える(2) | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

 

1対1の環境でのみ有効で、1ホストに対して多クライアント要望に応えられず断念した前回ですが、ふとOpen Broadcaster Softwareはそもそも配信ソフトなので、ストリーミングサーバがローカルエリア内に簡単に立てられれば良い事に気が付きました。クライアント数が少なければPC上で動くものもあるだろうと探した所、javaで動くFlazrDumperと言うソフトウェアがありました。

 

 

FlazrDumper
参考リンク:自家製HTTPストリーミング配信のすすめ
http://fukure.sakura.ne.jp/wordpress/archives/1168

 

 

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FlazrDumperの配信画面。

 

 

Open Broadcaster SoftwareからFlazrDumperへ配信を行うと、VLCプレーヤやWebブラウザでストリーミングビデオが視聴できます。非常に簡単にローカルエリアでのストリーミング配信が行えます。

 

 

 

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Open Broadcaster SoftwareはIntel Quick Sync Video(QSV)に対応しており、エンコード部分をCPU内蔵GPUに処理をさせることが可能です。これにはビックリ!

 

 

 

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VLCプレーヤで視聴する場合は、ショートカットにアドレスを打ち込んでおくとクリックするだけでストリームが開けます

 

 

 

 

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Open Broadcaster Software→FlazrDumper→VLCプレーヤを使用している状態

 

 

 

大まかな流れは以下です。

 

 

(ハードウェア)
HDMI出力映像

Bridge M_HH(HDMI信号を1080i@59.94iに変換)

Intensity Shuttle USB 3.0(最大で1080i@59.94i入力)

(ソフトウェア)
Open Broadcaster Software(ここから配信)

FlazrDumper(QSVを使用したストリーミングエンコード)

flv H.264ストリーミング(http)

VideoLAN(VLCメディアプレーヤ)

 

 

これを案2としました。
案2 Intensity Shuttle USB 3.0でパソコンに映像を取り込み、Open Broadcaster SoftwareからFlazrDumper(QSVを試用したストリーミングエンコード)へ送り、flv H.264ストリーミング配信を行いそれをVideoLAN(VLCメディアプレーヤ)で視聴する

 

 

問題なく配信は行えたのですが、ここでも問題が発生。ネットワーク遮断があるとVLCは停止してしまい再接続を行わない事が判明しました。プログラムを自分で書ければ何らかの対処が行えるのかもしれませんが、その他に、VLCは相互で動きを停止するそぶりを見せました。※ひとつのクライアント停止が全体に影響を及ぼす

 

 

オペレーションを誰かが行っている状況であれば対処は可能かもしれませんが、起動すれば後は何もしなくてよい状態が望ましい為、ここでも断念・・・。

 

 

それならばハードウェアのストリーミングクライアントがあれば何とかなるのではないかと考えあれこれ探しました・・・・・が、ここでふと、BrightSignでストリーミングビデオが表示出来ることに気が付きました。BrightSignシリーズならば会社に沢山あるので、近くにあったXD1030でテストを行いました。

 

 

 

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BrightSignオーサリングソフトBrightAuthorでビデオストリームを設定している状態

 

 

これがなんと簡単に表示出来ました。そして、VLCで悩んでいた再接続問題も、BrightSignは自動再接続がデフォルトの様で解決!
連続配信も数日問題なくこれで全てうまくいく・・・そう思ったのも束の間、ここでまた問題が発生しました。
FlazrDumperはflv H.264ストリーミングなのですが、このflvストリームをBrightSign XD1030は問題なくデコード出来るのですが、2018年最新ラインナップのXD233、LS423、XT1143ではflvストリームがデコード出来ないという問題が出ました。

 

 

クライアントは問題ないので、今度はソフトウェアを使用しないストリーミングエンコード方法を考えることにしました。