数日前は葉だけが目立ち、ところどころに見慣れない緑色のイネ科の穂のようなものがある植物があり、注目していました。今日それが一斉に花をつけていました。やはり私は見慣れない(でも図鑑には「道端にも普通」とありました)。

花穂の片側だけに花がつく様子が「薙刀」のようだというので、ナギナタコウジュと呼ばれます。コウジュというのは漢方薬としての名前。近づくとけっこう強い芳香があります。ネットではミントとラベンダーを合わせたような香り、という表現があちこちで使われていましたが、私の経験の中で一番似ているのは中国茶の茶葉の缶を開けてそこに鼻を突っ込んで・・・うわっ!っと思わずのけぞる臭い。強烈だが嫌な臭いではありません。乾燥させて煮出すと薬効のあるお茶になるとのことです。中国では漢方として用いられ、アイヌ民族は常飲していたらしい。

そこで3株だけ採集してきて、私の狭い書斎の中で(家族の共用スペースではくさすぎる)子どもに研究させるコドラート枠に引っ掛けて陰干しにしました。

 

先日の宣言通り「赤鬼」グモさがしに出ました。残念ながら赤いメスどころか、先日2頭いたオスも見当たらず、代わりにナガコガネグモが立派な巣を張っていました。

クモ類への興味が徐々に高まってきています。実は何処にでも普通にいてすぐに見つかるので、教材として注目していた時期があり、10年ほど前に中学生といろんな種をバンバン集めたことがあります。そのとき液浸標本にしたものを今もダンボールに一箱持っているのですが、どれも色が抜けて真っ白です。網をかける種とかけない種、網の形や使い方、網をかける高さなど、適応戦略はさまざま。進化や適応を実感できるとても面白い生き物です。

 

マムシグサが実になりました。サトイモ科で根には毒がありますので、実もたぶん口には入れられない。

 

トビでない猛禽類を撮ることが、今年の一つの目標になっていますが、なかなか探せません。これはノスリのつがいではないかと思っているのですが、近づけませんでした。