ようやくFT-891もCWがFldigi経由で出せるようになりましたので、報告を兼ねてBlogに記します。

①構成

Fldigiを利用するにあたり、リグとのやりとりにはFlrigを使いました。

なお私はOrangePi5を移動運用時のコンピュータとして利用しております。OSはUbuntuでありますのでその前提で記載します。

 

Ubuntu上のログ管理には、CQRLOGを使っていますが、FldigiにはCW交信をした時の交信ログをCQRLOGに添付する機能があり

ます(Ubuntuを使う優位点)Fldigiで送信するために書き込んだコールサインやRSTを使うので、ログ管理ソフトに直接書くより若干手間が省ける程度のものですが...

Fldigi、Flrigともに、Windows版が用意されていますのでインストールについては他の方のページを参照ください。

 

②インストール

私はOrangiPi5は2台保有しており、一台はメモリ8Gのタイプ、もう一台は4Gのタイプです。

8GのタイプではFldigiの最新版は動きましたが、4Gのタイプは動きませんでした。

インストールの顛末は以下に記載しております。

 
 Flrigについてのインストールの記載は省きます。だいたいFldigiと同じです。
 
③設定
設定周りは相変わらず苦労しました・・・。が、Flrigを使うと非常に楽です。
以下のページが参考になります。
大まかな流れと設定のキモは以下の通りです。
 
・Flrigの設定
 Flrigでは、Config>XCvrの画面でリグとの接続を行います。
 リグと接続するポート、速度を選んでInit これでつながればOKです。
   ※FT-891についてはConfig>PPT-GenericのPPT control on Separate Serial Portの設定が必要でした。
 
・Fldigiの設定
 以下の3点を設定します。
 ・FldigiをFlrig経由で接続するように設定する(Fldigi Configuration with Rigcat)
 ・サウンドカードの設定(上記ページに説明なし、Configure>SoundCard)
 ・CWをCATで通信するように設定(Sending CW using CAT)
 
・リグの設定
 実際に電波を発信するための設定に絞って記載します。
 IC-705
  → 特に追加の設定がなくても波は出た。
    パドルを使う場合、ATTボタンを押すごとに波が出るかどうかが変わるが、Fldigiの場合はここの影響を受けない。
 FT-891/FT-991A
  → BK-INをオンにすると波が出ます。オフにするとモールス音がリグから出ますが波は出ません。パドルの設定と共用です。
  → FT-891ではMONもオンにしないと送信時のモールス音が出ません。
 
④ランチャーの設定
こんな感じで設定すると、複数リグに対して別々の設定を保存できます。これはFldigiも同じ。
 
実際のFldigiの動作については前のBlogで記載したとおりです。
これでようやくPOTAのCW専門の人たちと交信できる道が開けました。
FT8やPhoneをサボるつもりはありませんが、しばらくはCWも続けて耳で覚えるようにしなくては...
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おしまい。