ウルトラマンとウルトラセブンの狭間で〜シュピーゲル号〜 | トリンリのおもちゃ日記
ウルトラマンの後番組として、
また、ウルトラセブンの前番組として、
1967年4月から9月にかけてTBSでTV放映された特撮番組、
それが "キャプテンウルトラ" です。
円谷プロではなく東映が制作した、21世紀後半の宇宙を舞台とするウルトラ物です。
主要な登場人物がこちら。
向かって左から、
"キケロ星人のジョー" 、"アカネ隊員" 、主人公の "キャプテンウルトラ (本郷武彦) " 、"ケンジ少年" 、"ロボット・ハック" です。
巨大怪獣は登場しますが、巨大ヒーローは登場しません。
あくまで、人間たちが敵に挑み勝利する物語です。


元々、ウルトラマンの後にはウルトラセブンが放映されるはずでしたが、ウルトラマンの制作が放映に間に合わなくなり、ウルトラセブンの制作も遅れていたため、この作品が東映によって作られ、急遽放映されました。


番組は第1話から第12話までの "バンデル星人編" と第13話から第24話までの "怪獣ぞくぞく編" とに分かれます。


"バンデル星人編" に出てくる侵略宇宙人バンデル星人。
人類の敵です。



"怪獣ぞくぞく編" に出てくる怪獣たちの一部
ゴースラー


メタリノーム


アメゴン


シャモラー


すべて、キャプテンウルトラとその仲間たちによって撃退されますが、どの怪獣も個性的で、秀逸なデザインだと思います。



また、圧巻なのがこのメカ。
キャプテンウルトラの代名詞たる "シュピーゲル号" です。

キャプテンウルトラらが乗る大型の宇宙戦闘機で最高速度はマッハ10万 (光速のざっと1/10) 、戦闘時には3機に分離して戦います。
中央がキャプテンウルトラが駆る1号機、
向かって左がキケロのジョー (番組後半ではアカネ隊員) が駆る2号機、
右がハックが駆る3号機です。

シュピーゲル号は分離・合体ができる戦闘メカの嚆矢であり、3機に分離するコンセプトは、後番組ウルトラセブンの "ウルトラホーク1号" に受け継がれます。

"シュピーゲル" とは、ドイツ語で "鏡" を意味し、長方形の銀色の機体をよく捉えた命名です。


シュピーゲル号背面。


シュピーゲル号腹面。

現在手に入るミニチュアは、ユニファイブ "大怪獣シリーズ" のラインナップの物のみで、まんだらけSAHRAで、税込み¥19,440で販売されています。
私は、いつか、このユニファイブのシュピーゲル号を入手したいのですが、お値段がイイので、入手時期は未定となっております


最後に、キャプテンウルトラといえばその最終回が難解で、宇宙空間の外側に到達したキャプテンウルトラ達が描かれますが、幾つもの解釈が成り立っています。

ご興味のある方は、ネットで最終回を探して、見てみてくださいグラサン




(画像はすべてお借りしました)