8時にリージェントホテルからタクシーで、
故宮博物院に向かいました。
9時を過ぎると、めちゃくちゃ混んでくるので、
8時半のオープン前に着きたかったんです。
ほんの少しだけ切り上げして、250TWD支払いました。
それでも1000円弱なので、安いですよね。
雲一つ無い真っ青な空です。
こんな晴天の日に建物内の観光は勿体ないですが、
今日の観光はこれだけしか出来なく、
昼食後に空港に向かうので、仕方ないですね。
では、もうすぐ8時半なので、中に入ります。
まだ空いていますね。
ここで、4人とも、オーディオガイドを借ります。
借りる時、代表で、私のパスポートを預けました。
お水などの飲み物は持ち込み出来ないので、それも別の所で預けました。
カバンの中をチェックし、中に入ります。
空いている内に、故宮三宝を見に行きます。
三宝の中で一番人気の
「翠玉白菜」
2015年に行った時は館内は写真撮影禁止だったのに、
撮影がOKになっていました。
朝一で行ったので空いていて、写真を撮りやすいです。
「翠玉白菜」は、清の第11代皇帝光緒帝の后、瑾妃の嫁入道具として、
紫禁城の永和宮に飾られていたもので、
清廉潔白を意味する白菜の上に、
子孫繁栄と多産を意味する、キリギリスとイナゴが彫刻されています。
白菜の上部右手前に、キリギリス
そして、上部左奥に、イナゴ
キリギリスとイナゴ
わかりますか~
「翠玉白菜」の説明
「翠玉白菜」と同じく、故宮三宝の一つ、
「肉形石」
残念ながら、この時、故宮には無く、故宮南院に有るそうで、
南側の建物に有るのかな~と思ったら、
台北から新幹線で90分かかる、嘉義に有るそうです。
(ピンボケなので、画像を小さくしました)
ちなみに、「肉形石」はこれ
(写真は台北ナビさんにお借りしました)
私達は前回来た時に見れたのですが、
子ども達は見れなくて残念がっていました。
石材の縞目を活かして肉の赤身と脂身に見立て、
染色技法を駆使してタレが染みた角煮の皮を表現しています。
この肉形石は、紫禁城の養心殿(寝室)に陳列されていたそうです。
「肉形石」の説明
次に、故宮三宝の一つ「毛公鼎」を見に行きました。
「毛公鼎」
2800年以上前の、3本足に楕円形の西周晩期の青銅器で、
中国の周の王が、朝廷の復興に貢献した、
毛公一族の功労を称えて贈ったものだそうです。
器の胴内には、32行500文字の刻印があり、
これは、世界一長い銘文だそうです。
更に、故宮の五大宝物と言われているのが、
上の3点と、「雕橄欖核舟」と「象牙透彫雲龍文套球」
「雕橄欖核舟」は、
高さ1.6cm、縦1.4cm、横3.4cmの極小彫刻で、
オリーブの種の形を生かして、
一艘の小さな船を作り上げた芸術品なのですが、
貸出中なのかわかりませんが、展示されていませんでした。
(写真は故宮博物館のHPからお借りしました)
作り上げたのは陳祖章という広東省出身の牙彫職人。
船内には6人の乗客と、船頭、舵取りの8人乗っていて、
扉部分はなんと実際に開閉まで可能だそうです。
そして、驚くことに、船底には、
蘇軾の「後赤壁賦」全300文字あまりが彫刻されているそうで、
精緻な技術を実際に見たかったな~
ほんと残念です。
「象牙透彫雲龍文套球」を見に行きます。
行ったら、「象牙透彫雲龍文套球」の展示は無く、
「彫象牙透花人物套球」で…
直径11.7cmの象牙球の表層には見事な彫刻が彫って有り、
球の中には、全部で21層の球体が入っていて、
各層自由に回転させることができます。
これらが別々につくられたものではなく、
象牙の一本彫りなのが凄いですね。
この「彫象牙透花人物套球」と、
龍の模様の「鏤彫象牙雲龍文套球」は、
交互に展示されているそうです。
見たかったのに、見れなかった
「鏤彫象牙雲龍文套球」はこちら
(画像はHPからお借りしました)
鏤彫象牙雲龍文套球は、清の時代に、
親子3代の職人が、100年以上かけて彫り上げた、超絶技巧の象牙細工で、
1本の象牙から彫り上げたといわれる多層球です。
さっき見た彫象牙透花人物套球も、この親子が作ったのかな
鏤彫象牙雲龍文套球をアップで…
わずか直径12cmほどの球の表層には、9匹の龍の彫刻が彫られ、
その中には透かし彫りの幾何学文様が施された、24層の球体があり、
各層自由に回転させることができます。
この多層球、球には継ぎ目が無く、
現在では制作不可能だそうで、神業ですね。
故宮五大宝物(含:故宮三宝)を一緒に見た後は、
(肉形石や雕橄欖核舟は有りませんでしたが…)
オーディオガイドが有るので、みんなで一緒に見ず、自由行動にします。
この時点で9時15分頃。
これ以降は、家族バラバラ、各々見たいところを見学し、
1時間15分後の10時半に、
「翠玉白菜」横の階段前に集合することにしました。
長男は写真を撮っていないそうですが、色々見たそうです。
次男も色々見たらしく、私が行かなかったところにも行っていました。
次男から送ってもらった画像は…
トリックアート
馬の展示や、プロジェクションマッピング
主人は、好きな焼き物をじっくり見て、その後、他の所をサッと見たそうです。
主人から送ってもらった画像
私は青銅器を中心に見たあと、他の所に行きました。
象形文字
これらは楽器で、大きさで音が違うそうです。
西周晩期 散氏盤
日本の書道の教科書にも掲載されています。
他にも色々な展示を見ました。
この48枚の翡翠で出来ている屏風
昭和天皇に寄贈されたのですが、終戦後に中国に返却されたそうです。
この屏風は表裏の彫りが全く同じで、裏表が無い(誠実)を表しているそうです。
他にも色々な展示を見ました。
白瓷嬰兒枕
枕なんです。
家族バラバラ、各々好きな展示を見に行き、
10時半に集合をしたのですが、
私と次男は集合時間前に到着、
主人は集合時間ちょうどに到着、
長男は10分遅れで到着です。
各々良かった展示とか言い合って、それを見に行ったり、
お土産屋さんを見たりして、11時過ぎに故宮博物院を出ました。
表通りでタクシーをひらって、予約しているレストランに向かいます。