↑昨日テレビでこれを見ていました。

 

古代に作られた蕨手刀。これをなんかものすごい機械で分析していました。

 

断面から折り返し鍛錬がされていない事がわかりました。

 

しかし鉄には不純物がほとんど含まれていなかった。

 

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折り返し鍛錬の目的は鉄の中の不純物を叩き出す事です。

 

叩くことで鉄の中の不純物が表面に出てくる。

 

叩いていると薄くなってしまうから折り返す。

 

これが折り返し鍛錬。

 

つまり折り返し鍛錬をしないと鉄の中の不純物が抜けない。

 

蕨手刀は現代に伝わらない技術で不純物を除去していたのか、それともはじめから不純物を含まないような材料で作っていたのか。これは不明のようです。

 

そして、いつの時代から折り返し鍛錬がされるようになったのか。

 

初期の「日本刀」も折り返し鍛錬がなされていなかったのか、それとも蕨手刀から日本刀に至る時代のどこかで折り返し鍛錬が一般的な技法になったのか。

 

折り返し鍛錬はやり過ぎると炭素が抜けすぎてしまって鉄が柔らかくなりすぎるそうです。

 

古代の蕨手刀の作り方はわかりませんが、卸し金をまじえながら折り返し鍛錬する方が炭素量の調整がしやすそうです。だから折り返し鍛錬という方法にとってかわられたのか、それとも古代の蕨手刀の材料が枯渇して砂鉄しかなくなったので鍛刀方法が変わったのか。

 

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後日追記

大半の蕨手刀は折り返し鍛錬をされているようです