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「うみねこのなく頃に Episode1 Legend of Golden witch(上)」

竜騎士07 著 出版社:講談社 ISBN:9784062837194 値段:980円(税別)


神太郎のRPG+α-うみねこEpi1(上)


あらすじ:「1986年10月、伊豆諸島に浮かぶ小さな孤島“六軒島”。年に一度の親族会議のために集まった大富豪“右代宮家”の人々。議題は余命あとわずかと宣告された当主・金蔵の遺産問題。互いに腹を探り合う大人たちと、無邪気に再会を喜ぶ子供たち・・・・・・。だが、台風が近づき不吉な暗雲に六軒島が包まれる時、魔女伝説は蘇り、血も凍る惨劇の幕が上がる―――。」(裏表紙あらすじより)


さてさて竜騎士07さんが「ひぐらしのなく頃に」の後に発表した名作(迷作?)「うみねこのなく頃に」のEpisode1の(上)を今回は取り上げていこうかなと思います。例の如く講談社。それもBOX仕様と言う事で値段はもちろん本の薄さに関わらず値段はお高めの設定になっておりますので巻は多いが漫画で読むか。値段は高いが活字で読むかの2択になりそうですな。


また今回もまた「ひぐらし」の系統を引き継ぎ「魔女ベアトリーチェ」がいるとされる六軒島の伝説が存在します。正に「オヤシロ様の言い伝え」みたいなものですな。そして謎の殺人が次々と発生するという・・・。一体、誰が犯人なのか。是非推理して見ると良いよ。できるものならね!


おっと「こいつ何強気に言っちゃってんの?」と思うかもしれませんが今回のテーマは「推理は可能か、不可能か」という部分です。なんでそんなものをうたい文句にしてんだよ、と言うと・・・今回の事件はちょくちょく人間では不可能ではないか?とされるシーンがいくつも出てきます。そしてそれはEpisodeを重ねていくほどに顕著になってきます。


そう、なぜなら犯人は「魔女」だからです。いやいや、「魔女」なんていないよ、「魔女」という名を借りた犯人が絶対いるんだよ!と言う方、ならば貴方はミステリーとしてこれを読んでみてください。そして犯人を探してみるといいかと思います。


「そうか~、魔女がやったのか~」という方がいらっしゃるならようこそ、ファンタジーの世界へ。貴方は事件をそのまま読んで徹頭徹尾初めから終わりまですべて「殺人」は「魔法」で「鮮やか」に行われたものであり、決して「人間」が「凶器」で「見苦しく」行ったとは考えないでください。


と、そんなスタンスであったりします。しかしながら誰もがEpisode1を読み終えた時点では「人間犯人説」を信じて疑わないでしょう。本当の闘いはEpisode2からであるという事を読んだことのない皆さんは覚えておいてください。


竜騎士さんはこの作品の為に考察を観ては「次のエピソードではこの考えを破綻させるにはどうすればいいだろうか」と常に考えていただけに次のEpisodeに行くと見事にその説が覆されていたりして「グギギギギ」となった事は数知れず。


上巻に関しては登場人物の紹介、舞台設定、そして大人たちの遺産相続に関する汚い腹の内が見えて「うへぇ~」となります。惨劇は「下巻」からとなっています。惨劇が始まってからのテンポの速さは異常。そしてそれ以上に観るも無残な死体達。正直「ひぐらし」を超えてしまっています。


とまぁ下巻の内容はまた次回にでも。今回はうみねこに関する軽い紹介と上巻の中身について少しだけ紹介しました。あんまり内容バレしてもつまらないですからね。正直アニメは失敗でした。あれは構成の壮大なミスです。5話で1Episode終わらせるとかどんな判断だと言ってやりたかった。せめて出題編2クール×2は欲しかったね。じゃないと無理無理。


あ~、そういえば解答編PS3で出るんでしたっけね~。僕が何故名作の後に(迷作?)ってつけたかの理由はきっと解答編をやっていただければ納得していただけるかと・・・。


(いまから値崩れが起こる事が目に見えてマジで怖い。シナリオでクソゲー入りされたらマジショックで寝込むわ・・・)


と言った所で次回は下巻について。それではまた~。