【ガジェ】2PC配信キャプボ(MONSTER-X)の出力側PCで発生する不具合を解消する | ロキブロ

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MONSTER-Xってなかなかの問題児…(;´Д`)!?

 

キャプチャーボード(MONSTER-X)を使用した2PC配信環境において、通常考えられるいくつかの接続パターンで、複数モニター(3画面)を使用したケース限定かも知れませんが、謎のラグ(出力側のPCで周期的に発生するけっこうひどい謎のカクつき現象)や酷い時には接続している全てのUSB機器が一瞬全解除状態になったり、といった謎の不具合が発生していたのですが。

 

ようやく原因?と思しきポイントが特定(究明)できたような気がしてきたので、同様のマイナー現象でお悩みの方(クソマニアック)に向けての誰得レベルの情報共有をさせていただきます…そういうブログですしおすし(笑)

 

まず、2PC配信環境におけるメリットやデメリットをおさらい。

 

そもそもキャプチャーボードとは?といった入門的な知識に関しましては以下のエントリと、以下付け加えさせていただく簡単な解説を含め、各自ご確認いただけますようお願い申し上げますm(_ _)m

 

ゲームレコーダーとキャプチャーボードの違いについて

 

通常考えられる2PC接続例および環境について

 

※ラップトップPC後ろに設置しているのがキャプボになります↑

 
前述の参考エントリでも以前お伝えさせていただきましたとおり、キャプチャーボードを介した映像の入出力環境があると、通常のライブストリーミング配信とはまた一味違ったクオリティでの配信を目指すことが可能です。
 

 
※キャプチャーボードやゲームレコーダーの主な種類は以下のようなラインナップとなっております。

 

※最近発売されたばかりのAVerMediaのデスク型PC内蔵型キャプボ(PCIExpress接続方式)

 

Elgato Game Capture HD60 Elgato Game Capture HD60
17,800円
Amazon

※外部接続型(Elgato社製品はOS-Xでも利用可能な外付けタイプ)

 

※当ブログ使用日本製品(医療機器現場でも採用されているUSB3.0対応モデル)

 

上記ご紹介させていただきますキャプボは全て1920✕1080(フルHD)+60fpsでの入出力が可能なタイプの製品群となっております。

 


 

なお、通常考えられる一般的な接続例といたしましては…
 
(上図参照)メインPC(出力側)→キャプチャーボード→配信担当PC(入力側)+パススルー用モニター

 

それぞれ、接続に使用するケーブルの種類などにつきましては、MONSTER-X使用の場合。

 

出力側PCのグラフィックボードの出力ポートからHDMIケーブルを使ってMONSTER-Xへ入力。

 

USB3.0ケーブルを使って配信用PCのUSBポートへ入力。

 

必要であればMONSTER-XのHDMI出力端子からパススルー確認用のモニターへ入力。

 

といった具合になります(´・ω・`)b

 

 

でだ…orz

 

そうしましたら、今回のエントリで言及していきたい超マイナーと思われる現象の数々を挙げていきたいと思います。

 

まず、ワタシは配信にOBSを利用しており、キャプボはMONSTER-X U3.0を使ってメインPCとサブPCを接続してます。

 

この接続をおこなった場合、タイミング的にもよく分からんのですが、配信中もお構いなしで何の前触れもなく"接続中の全てのUSBデバイスが解除され、数秒放置していると再度接続状態に戻る"という超迷惑な不具合が何度か発生していました。

 

コレ、マジで最悪の不具合だと思います(笑)

 

さらにワタシを混乱させたのが、そもそも"メインPCからMONSTER-X経由でサブPCに接続すると、メインPC側が酷いレベルのラグ(カクつき)を周期的に起こす"というもう本末転倒な現象でした。

 

もちろん、MONSTER-Xでよく聞く"ランプが緑に点灯しない"なんてのもよくありました(笑)

 

※ランプが赤のまま現象については、ドライバを入れ直したりしてたら治りました…たぶん( ;∀;)

※どうしてもランプ現象が治らない方は、USBのメーカーなどをご確認いただくいいみたいですが

→たぶんインテル製のUSBコントローラーなら大丈夫…なハズなんDEATH(笑)

 

ランプが正常に点灯しない不具合については、たぶんMONSTER-X関連の不具合では一番検索で出てくると思いますので、今回は当ブログの本エントリ内では以下割愛させていただきますm(_ _)m

 

 

なお、ワタシが使用しているモニターやVGA、サブPCなどの一通りの環境は以下のとおり。

 

※メインPCのメインモニターとして使用している144Hzゲーミングモニター

 

※メインPCのサブモニターとして使用している60Hzの24インチモニター、こちらを2枚

 

※メインPCのVGAはPalit社のGTX1080 SJS

 

 

なお、VGAの出力ポートはDVI-D x1、HDMI x1、DisplayPort x3となっており、メインのゲーミングモニターのリフレッシュレートが144Hzのため、ここだけDVI-D(デュアルリンク)で接続して、残り2枚のサブモニターには↑のようなDisplayPortをHDMIに変換するケーブルを使って出力しています。

 

※サブPC(配信用)にはこちらのMSI社製ゲーミングノートを使用

※NVIDIA® GeForce® GTX 950M + Core i7 4720HQ 搭載モデル(Haswell世代)

※Core i7 4720HQ → 4コア8スレッド 定格2.60 → ターボ GHz 3.60 GHz

 

 


 

配信用PC(ゲーミングノート)を疑ってみた

 

幸い、出力側のメインPCに搭載しているVGAがけっこう頑張ってるモデルなので、描画性能で言えば向かうところ敵なしレベルのスペックなハズなのですが。

 

前述いたしましたとおり、MONSTER-X経由でサブの配信用PCに入出力するとそれはもう酷いレベルのラグ、カクつき現象が起こります。

 

ちなみに、この逆(メインPC側に入力した場合)に関しては一切の問題がありませんでした。

 

となると、2PC配信ではスペック的に配信側のPCのもそこそこのスペックが要求されるってのはよく聞くハナシなので、やっぱり"ゲーミングノートが足を引っ張って引き起こしているのではないか!?"というのが最初の懸念要素でした。

 

が、現在、問題を解決したのも加味したうえ、コレは全くもって問題なかったようなのです。

 

そこそこエグ目のゲーム(例えばDivisionやGhost Reconなど)をウルトラ画質で出力しても、ゲーミングノート(配信側)ではOBSの配信CPU消費率がせいぜい逝っても20%程度だったんです。

 

※配信ビットレートを 5000 まで盛ってもこの程度でした(^_^;)

※うちではリスナーさんとの配信コメントでやりとりすることが多いので、全画面にしないことが多いため1280✕720pでの出力にしてます

 

なので、意外とサブPCが酷いカクつき問題を起こしている可能性は低くなりました。

 


考えられる接続例を全部試した結果…

 

で、最終的にはもう考えられる接続パターンを恐らく全部試しました(笑)

 

スゲー面倒くさかったんですが、やっぱり2PC環境は問題さえ解決できればスゲー高画質かつ安定した環境で配信ができますし、何よりワタシはゲーム配信だけでなく、DTMといった音配信もしていますので、どうしても完成させたかったんですよねorz

 

※O/Iのオーディオループバック機能を用いても、やっぱりDTM配信は音がイマイチ良くなかったです

※音がぶつかって減衰されたりすることもありました

 

次にワタシが考え出したのが"高リフレッシュレート対応のゲーミングモニター"でした。

 

そう、この子が一枚だけリフレッシュレートが144Hz対応のモニターなんですよね。

 

ということで、まずは接続を全てのモニターをHDMI(規格上強制的に60Hzにする目的)で繋ぎました。

 

が、やっぱりラグ現象が収まらず。

 

メインモニターはDVI-Dでの接続に戻しました。

 

次にワタシが脳内配線図を組んでから実際に試してみようと思ったのがコチラの一見複雑な接続です↓

 

緑HDMI オレンジDVI-D 赤パススルーHDMI 青USB3.0

 

要するに、メインモニターではなく、サブモニターをパススルーさせただけなんです(笑)

 

コレ(モニターのリフレッシュレートを意識した配線)で全ての問題が解消されたんです(^_^;)

 

さらにここからが一工夫の超絶マニアック2PC配信環境のレシピになりますヨー(笑)

 


現在のロキブロスタジオの仕組み(DTM配信もリニアに可能)

 

そこそこの時間考え抜いて作った環境なのに加え、一見めんどくさそうに見えますが、作ってみるとかなり画期的なスタジオ環境だったので最後にご共有いたしますね!

 

※DTM配信もしたい方はO/I接続例の応用が可能です!

 

これがあればもし同じような環境で同じような現象に悩まされている方もド安定した高画質かつ高音質のゲーム+DTM(音楽)わんぱくライブストリーミングが実現できるハズです(*‘ω‘ *)b

 

まず必要なモノをおさらい。

 

・出力側メインPC (ゲームやDTM)
・HDMIケーブル✕2本 (DisplayPort変換✕2本)
・144Hz用DVI-Dケーブル
・オーディオインターフェース✕2基 (メイン+サブ用)
・MONSTER-X
・USB3.0ケーブル
・OBS (フリーソフトウェア) をメイン・サブ両方にインスコ

 

※それぞれの画面の役割例

 

まず、DVI-Dで接続しているメインディスプレイ画面は通常の配信目的で使用されるとおりゲームやDAWソフトといったコンテンツを表示させるのに使います。

 

つまり、通常の配信時と同じ。

 

こっからがちょっとOBSテクニックを使います。

 

※OBSの出力確認画面上で右クリック

 

※右クリックすると全画面プロジェクターの指定先モニターを選択できるようになります

 

この場合、ワタシは向かって右側に設置しているサブモニター全画面表示させています。

 

カンのイイ方ならもう読めてきたハズです。

 

この右側のサブモニターの入力HDMIはMONSTER-Xのパススルー出力から噛ましているモニターなので、USB3.0経由でサブPC(配信用の方)に入力されています。

 

つまり、メインPCのOBSはあくまでも配信操作用に使う目的なんです。

 

※サブPC(配信用)に送り込まれてきたサブモニの全画面表示

※PCのとなりは…インターホンのモニターなので関係ないですw

 

あとはこのままサブPC(配信用)のOBSにMONSTER-Xの映像をリニアに配信するだけ。

 

オーバーレイなど、これまで1PCの環境で作り込んできた配信メニューもメインPCの側のOBSでデザインしているものをそのままメインPCで操作して配信するので、シーンはひとつで大丈夫ですし、ソースもMONSTER-Xを取り込むだけという親切設計で済みます。

 

音声に関しては、ワタシの場合はDTM配信もするので、それぞれにオーディオインターフェースを接続しています。

 

※配信側にはアップサンプリング対応の高音質低レイテンシ(USB3.0)のUAC-2を採用しました

 

「アップサンプリング」とは44.1kHzの信号を176.4kHzだったり、192kHzといったサンプリングレートに変換したり、16bitの信号を24bitや32bitといったハイレゾ品質に変換する技術。
※使用DAWのStudio One自体が64Bit浮動小数点オーディオ・エンジンを採用していることで音がイイことで有名なDAWソフト。その相性がバッチリなんだったりするのです。

 

こうすることで、配信中のギター演奏どころか、収録風景など。

 

まったく通常のDTM作業風景をなんの苦労もなくそのままリスナーさん方へ共有することが可能になります。

 

※1PCによるオーディオループバック方式だと収録とか演奏したい場合にそこそこ苦労します(ASIOドライバの関係で)

 

音声接続例としては、メインPCのO/Iのアウトプットをスプリット(分岐)させており、片方はサブPC側のO/Iへステレオ入力。

 

もう片方は通常通りスピーカーへ入力することで、完全にいつもとおりの環境を保つことができました。

 

音声はメインPC側のMIX調整ツマミ(ダイレクトモニタリング用のツマミ)で快適な出力レベルにできます。

 

なので、MIX作業、マスタリング作業時もいつもとおりの出力レベルを保った状態で、なおかつリスナーには自分の声が楽曲にかき消されてしまうようなこともなくクリアにトークの方も続けていくという不可能そうなことが可能になるんです(;・∀・)

 

つまりは、音配信に関してもかなり理想的な環境でお届けすることが実現します。

 

 

1PCで全てを完結したい方は↑のようなアナログ・ミキサーでO/I機能を搭載したモデルなんかを使わないと難しいかも知れません。

 

※もしくは、IN/OUTチャンネル数の多いO/Iで物理ループバックをさせる必要があります

 

 


最後に…

 

MONSTER-Xが正常に動作させられるようになった途端、全ての不具合が発生していない状況です(^_^;)

 

USBデバイスが全滅する現象も収まっておりまして、コレに関してはガチで何が問題だったのかは原因が究明できず終いでしたが、結果オーライとします。

 

今回のエントリ内容は超絶マニアックかつ複雑なケースでしたので、配線マニアな方じゃないとややこしすぎてパニックになりそうなハナシになってしまいましたm(_ _)m汗

 

※なのでご質問等はコメントやDMなどへお気軽にどうぞ

 

ということで、ラストはもうマニア全開でしたが、ご相談などがございます場合は、現在の状況など可能な限り詳細な情報を付随していただければご対応差し上げますので、お気軽にお問い合わせいただきますようお願い申します(*‘ω‘ *)

 

 

 

おしまい