かのこちゃん 最終回 山根赤鬼『なかよし』1956年(昭和31年)6月号-1964年(昭和39年)8月号連載。作者の代表作「よたろうくん」は少年誌『少年クラブ』で始まり同誌の休刊後『ぼくら 』へと引き継がれた。連載は1956年1月号-1967年7月号に及び、10年を超える長期連載であった。「よたろうくん」の家族は主人公よたろうと弟のきんぼうで愚兄賢弟、頑固者の父と家庭を守る母である。作品はこの四人を取り巻く人々の生活が描かれたユーモア生活漫画である。本作「かのこちゃん」は「よたろうくん」のキャラクター設定を愚兄賢妹に置き換え、少女誌版「よたろうくん」とも言える構成で読者の大きな支持を得た。

連載開始当時は鈴木みちをによる原作つきであったが、途中から山根赤鬼の作画作品になった。

 

山根赤鬼:1935年、富山県に生まれる。49年、双子の兄と交代で執筆した「北日坊や」(『北日本少年新聞』)で中学2年のときデビュー。田川水泡に師事し、赤鬼のペンネームをもらう(兄は青鬼)。「よたろうくん」がヒットし、少年誌にユーモア漫画を描く。89年、田河水泡から「のらくろ」を描くことを任される。そのほかに学習誌に描いた「かばどんとなおみちゃん」「まんが5・7・5」(88年、第17回日本漫画家協会賞)、「かのこちゃん」「バリバリ丸井せん平」「のらくろ川柳漫画」などがある。2003年没。

 

かのこちゃん 最終回 山根赤鬼『なかよし』1964年(昭和39年)8月号 8頁

 

 

 

 

 

 

 

かのこちゃん やまねあかおに 原作 鈴木みちを『なかよし』1957年(昭和32年)8月号付録 B6版 78頁

 

かのこちゃん 山根あかおに 原作 鈴木みちを『なかよし』1958年(昭和33年)6月号付録 B5版 26頁

 

 

 

 

 

 

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