第5回「UQ WiMAXお客様の会」に出席させていただきました詳細レポート

11月13日(土)に行われた第5回「UQ WiMAXお客様の会」の参加レポートです。私は最初の募集のWiMAXモニターになって、UD01NAでモバイル通信を利用し始めてから1年半が経ちました。途中、UG01OK/UD01OKのWiMAXゲートウェイ、WiMAX内蔵パソコンでWiMAX機器の所有も増えました。もうすっかり使い慣れてワイマックスを手放せなくなっています。この日、発表のあった年間パスポートにも切替えようと思います。

それでは前置きはほどほどに会の模様を写真も交えてレポートします。

2010年11月13日東京・銀座のオイスターバー「MAIMON GINZA」にて第5回「UQ WiMAXお客様の会」は開催されました。電電公社時代にUQコミュニケーションズ野坂社長の母上がモニターをされていたという体験を話されていました。そういえば私の母もやっていたと思います。立場は全く違いますが、通信の未来を考えているところが似ていて親近感を覚えました。

この会は、現在約37万人の利用者を80万人へ拡大するにあたっての決意といろいろな施策のためのユーザーとの交流会という位置付けになります。

開会の挨拶、UQコミュニケーションズ野坂社長よりWiMAXの説明、お食事、テーマディスカッションという内容になります。UQアップデート、CEATECトピックス、新料金プラン登場と盛りだくさんです。

最近のUQのトピックスとして取り上げられていたのが、2010年9月度の主要家電量販店モバイルデータ通信新規販売シェアNo.1になったそうです。シェアの3分の1はワイマックス（WiMAXデータ通信カード、モバイルWi-Fiルータ）ということです。

2010年度末には80万加入を目標にしているとのことで半年で一気に倍増させようという強気の目標です。ちょうど今、iPad、タブレット端末、ゲーム・電子書籍端末などWi-Fiに接続する携帯電子デバイスの人気が出てきているので年末商戦と春先の新生活、年度末商戦で一気に拡大しようということですね。

そして、UQ WiMAXに対応しているデバイスについても、データ通信カード（USB接続やExpressカード）からWiFiルーター・WiMAX内蔵パソコンが主流になっていくだろうとの予想しているということでした。

ちなみに、私の場合すでに3種類とも使っています。WiMAX内蔵パソコンにしたら感度がいいので驚いたと言うことがありますし、WiFiルーターだと複数のPCやケータイのパケット代節約にWiFiに接続とかいいと思います。家電量販店のWiMAX加入でパソコン○万円引きを利用するのと、WiMAX対応WiFiルーターの2つを買うのがいいです。（機器追加オプションで2台持っても+200円、複数の機器を同時にネット接続したいときはWiMAX対応WiFiルーターを使う、PCだけ使うときは内蔵WiMAXで超高速という具合です。）

Speed Wi-Fiの展開については、5メーカー10機種がラインナップされています。NECアクセステクニカ、シンセイコーポレーション、アイオーデータ、アチルザ、ソフトアンドハードの5社がWiMAXルーター製品を提供中です。

特に持ち運びを考慮した一体型といわれるWiMAX/Wi-Fiルーター＋バッテリのタイプが人気です。

こちらは会場に展示されていたSpeed Wi-Fiの機器です。新機種は専用ケースが付属したり、デザインが良くなったりと携帯性が高まっています。

NECアクセステクニカ Aterm WM3500Rは11月発売予定の新製品です。パソコンや多機能情報端末向けとしてWi-Fi － WiMAX によるインターネット接続ができます。カラーバリエーションは赤、白、黒の3色、8時間連続通信サポートで、日中の利用をカバーできるようになったのが特徴です。搭載するチップ、省電力コントロールによって長時間の利用を実現しているとのことでした。

WiMAX PCのラインナップもどんどん増えています。WiMAX内蔵PCのどこがいいのかというと、一度WiMAXの契約を済ませてしまえばパソコンを起動したらネットにつながるということです。この便利さは凄いです。無線LANだとホテルや飲食店ごとに設定をしなければいけなかったり、利用範囲が限られていますし、携帯電話のキャリアが提供している3Gのデータ通信では接続操作が必要だったり、パケット代が別途かかったりしますがそういう面倒がないのがWiMAXのいいところです。

ちなみに私の場合、セミナーやイベントに参加したり、出かけたりするときにWiMAX接続のパソコンを持ち歩くことが多いです。「WiMAX内蔵パソコンレッツノートCF-S9とお出かけ」

ちょうどWiMAX体験イベントがあります。WiMAX 内蔵パソコンを実際に触って、モバイル・ブロードバンド体験ができるインテル主催のイベント、有楽町 (11 月 19 日～ 21 日) と新宿 (11 月 26 日～ 28 日) にて開催されるということです。
詳しくはこちら。
http://www.intel.com/jp/consumer/Learn/Events/2010WiMAX/index.htm

UQ 田中会長がアメリカで使ってつながったとの逸話も野坂社長から披露されました。

アメリカでの主要都市でのWiMAX通信をサポートしていて、いまだとUQ WiMAX利用者はアメリカでWiMAXを利用しても無料です。国際ローミングというと凄い高いイメージがありますがこれはとてもお得です。有料サービスがいくらになるかが気になりますが。

WiMAXはガラパゴスじゃない！日本だけじゃない！ということを忘れてはいけないですね。LTEはドコモが主体になって規格化していてまだこれからのサービスですが、WiMAXはすでに世界中で使われています。アジア圏でも欧州でも広がりを見せています。

WiMAXPCバリューセットという購入したその日からデータ通信が可能なUQ WiMAX のサービスで、スライドにもあるように加入月と翌月が無料で使い放題、1年間基本使用料無料使わない月は0円、無線LAN(UQ Wi-Fi)無料で使い放題という、WiMAX内蔵パソコン購入者向けのセット価格が提供されています。

今年2010年は各社の高速サービスが出揃う年として大切な年になります。UQコミュニケーションズのモバイルWiMAX、ドコモ LTE Xi(クロッシィ)、イー・モバイル DC-HSDPA EMOBILE G4、ソフトバンクモバイル DC-HSDPA ULTRA SPEEDの4社・4サービスです。

価格については、UQ WiMAXが4480円/月（年間パスポートなら 3880円/月）とお得感があります。また最初の試験サービスでつながらないと言われていたWiMAXエリアの問題も基地局の大幅増設でクリアしてきていますので現状WiMAXが一番だと私は考えています。たぶん、どこも以外の他のサービスはエリアが狭いと思います。

WiMAXは2年先行しているため、アドバンテージがあります。それは、端末が豊富にあること、パソコンとの親和性、ポケットルーターなどいろいろなスタイルに合わせた使い方ができることが挙げられます。

情報通信工学や符号化理論を勉強した人なら気付くと思いますが、一般の人はDC-HSDPAの方が速いと思わされてしまうエラー訂正有り無しの話をされていました。WiMAXは理論値40Mbpsですが、これはエラー訂正ビットを除いた正味のデータ通信速度なんですね。DC-HSDPAはエラー訂正なしで42Mbpsと言うことで同じ計算だとWiMAXは48Mbpsになるというお話でした。

高速なWiMAXですが、2011年後半にはWiMAX2(IEEE802.16m)が示されています。

他方式より2年先行していて、他方式が追いつく頃には、次世代WiMAX (WiMAX2)へシフトするというロードマップになっています。

CEATECでは、WiMAX2の動態デモ、WiMAXの提案する未来についての展示をおこないました。

メインステージのデモでは、スカイプを使って会場のステージと秋葉原のリナックスカフェとのリアルタイムのビデオ通話が披露されました。この秋葉原のリナックスカフェ、たびたび、メーカーのPC発表、PC系やデジモノの展示や各種オフ会などに使われているのにもかかわらず電波の入りがいまいちで店内の奥の方ではつながらなかったり、低速になってしまうということがあり、ネットのちょっと玄人な人からは"ダメじゃん"という評価になっていたのですが、今回、それを払拭しました。

WiMAX2は 330Mbpsと現在のワイヤレス通信 IEEE802.11nと肩を並べる超高速通信を実現する規格です。

このWiMAX2の話を聴いていて私がふと思ったのがWiMAX 猫のTVCMはどうするのかな・・・ってことです。チーターか何か俊足な動物がCMに登場するのでしょうか？猫も獲物を追いかけるときは速いですけどね。

米国メディアパネルのイノベーションアワードファイナリストに選出されるなど期待と注目を集めました。3D映像やHD映像を同時に多数のチャンネルで送信できるため、マルチチャンネル、複数視点のスポーツのライブ中継などに活用されるというデモが会の中でも流されました。

UQ WiMAXの立ち上げ実績を買われて次のKDDIの社長に就任することが決まっているUQの田中会長よりビデオメッセージがありました。第4回までのUQ WiMAXお客様の会では、どんどん話を進めて惹きつけていましたが、それは健在でした。WiMAX対応の新しい端末が出るという話をさりげなくポロリしてました。