1995.5.29.O.A. Ep.332 A
ある日のパン工場。バタコさんが変わり巻き作りに挑戦している。
「今度はどうかしら?」
「うまくいくといいですね」
しかし、なかなかうまくいかない。
「う〜ん、花に見えないこともないけど…」
「また失敗だわ」
「ア〜ン⤵︎⤵︎」
「パンのことなら教えてあげられるんだが、お寿司となるとなぁ」
カバオ「変わり巻を食べたかったなぁ」
ピョンキチ「しょうがないよ」


そこへ、
「何をグダグダ言ってるんだ」
と声が。鉄火のマキちゃんだった。
「変わり巻きを作りたいんだけど、うまくいかなくって」
「なんだ、そんなことか。海苔巻きのことならあたいにまかしときな!いいかい、変わり巻っていうのはこうやるんだ」
マキちゃんは変わり巻を作ってみせる。一同大絶賛。
「食べてみな」
「ええ」
「綺麗なだけじゃダメだ。食べてうまくなくちゃ、本当の変わり巻とは言えないんだよ」
「でもなんだか、食べるのがもったいないみたい」
「うん本当だね」
なんだかんだで食べるバタコさん。
「おいしい、さすが鉄火のマキちゃんね」
「どれどれ…(変わり巻きを食べる)うまい!」
子供たちも食べる。そして大絶賛!!
ネコみが違うの作れるか質問。ネコみのリクエストに応えるマキちゃん。勿論大絶賛。
その様子をドキンちゃんが双眼鏡で見ていた。
「おいしそう!あぁ、食べたいったら食べたい!そうだ!」
バイキン城。ばいきんまんはハンモックで昼寝していた。
「変わり巻き?何?それ」
「綺麗で可愛くてとってもおいしそうで…、とにかく、鉄火のマキちゃんが作った変わり巻きを食べたいの!」
「鉄火のマキちゃん」と聞き、ばいきんまんは反応する。その途端、ハンモックから落ちる。ドキンちゃんは連れてくるよう言い、去る。ばいきんまんは鉄火のマキちゃんが苦手だった。が、すぐにひらめく。ロールパンナだ。
パン工場。
「バタコさんも練習すれば変わり巻ぐらいすぐできるようになるさ」
「ありがとう、マキちゃん」
「それじゃあ」
子供たち「また来てね〜!」
「僕もパトロールに行ってきます」
「気をつけてね」
「はい」
「アンア〜ン」
一方、ばいきんまんはロールパンナを連れてマキちゃんを探していた。
「う〜ん、鉄火のマキ、マキちゃんはどこだ」
「鉄火のマキ…」
「いた!」
気配に気づいたマキちゃん。
「ロ〜ラァァ〜!!」
マキちゃんはかわす。
「私のリボンをかわすとはなかなかやるな!」
「誰だ、お前は!背後から襲うとは卑怯じゃないか!」
「私はロールパンナ。お前を捕まえてバイキン城に連れて行く」
「バイキン城⁉︎ 冗談じゃない。誰がそんなところに行くもんか!」
「うるさい!」
戦闘モードに入ってしまう二人。
「こいつ、強い!」
「やるな、ロールパンナ!」
すっかり戦闘モードのロールパンナを見てじれったくなるばいきんまん。ビー玉まきびしで攻撃し、簀巻きを奪う。
「ばいきんまん、汚いぞ!」
「返して欲しけりゃオレ様の言うこと聞くんだー!」
マキちゃんを捕まえたばいきんまんは、ロールパンナを残してバイキン城に。
「まだあいつとの勝負ついてないのに」本来の目的を完全に忘れていた。
バイキン城。ドキンちゃんは大喜び。巻き簾を返してもらう条件で変わり巻を作ってもらうことに。
「材料は全部揃ってるんだろうね?」
「は〜い!OKで〜す!」
「よし、いいかい?よ〜く見てるんだよ。はい」変わり巻きを作ってみせる。
「あっすごい!見せて!うわぁ!綺麗!(早速食べる)おいしい、お代わり。(2皿目が出て、また食べる)もっと。(3皿目が出て、またまた食べる)おいしい」
「どれ?(ドキンちゃんが取り返そうとするが、舌でゲット)おいしい!変わり巻きってこんなにおいしいもんだって知らなかった!オレ様もお代わり
「おしまい!おあいにく様。今のでおしまいだよ」
「え〜!どうしてくれんのよ!ばいきんまん!もっと食べたかったのに!」
「返しな!さぁ、巻き簀を返してもらおうか、ばいきんまん」
「だめだ、ダメだ、駄目だ!返して欲しかったらもっと作るんだ!」
「ふざけるんじゃないよ。アタイは約束は守った、これ以上はごめんだね!!」酢をばいきんまんたちにぶっかけて、巻き簀を手に逃げる。
目にしみてなかなか思うように動けないばいきんまん。
マキちゃんはドキンちゃんのUFOで逃げるも、運転がうまくいかない。
パトロール中のアンパンマンがマキちゃんの叫び声を聞く。
「あれは!ようし!」
「くそ!まったく、どうなってんだい!こういう乗り物は苦手だよっ!(木を突き抜ける)いやぁぁ!!(木にぶつかる) 2度とゴメンだね、あんなもん」
木から降りて去ろうとすると、背後から気配が…ロールパンナだった。
「お前は!」
「さっきの勝負、まだ終わってない!誰にも邪魔されずに1対1の勝負をしよう」
「望むところだ、勝ち負けはっきりつけようじゃないか!」
ロールパンナと戦うマキちゃんだが、なかなか拉致が開かない。
「そろそろ決着をつけようじゃないか」
「行くぞ」岩をリボンで縛り付けている。
「来い」
ロールパンナはリボンで縛り付けた岩を投げつける。と、ここへ、アンパンマンが駆けつけて止める。
「お前は」
「アンパンマン」
「鉄火のマキちゃん、ロールパンナちゃん、2人ともやめるんだ」
「止めないでおくれ、アンパンマン。これは私とあいつとの勝負なんだ」
「でも争うなんてやっぱりよくないよ」
「ロ〜ラァァ〜〜!!」
「ロールパンナちゃん!」
「邪魔するな!」アンパンマンを投げつける。
「チャーンス!!」
ばいきんまんが網でアンパンマンを捕まえようとするが、マキちゃんが巻き簾でばいきんまんを殴る。
「引っ込んでな!」
「よくもやってくれたな!」
「こら!離せ!離すんだ!」
「よくやった!ロールパンナ !ついでにこい…」
「ロ〜ルァァ!!」
「あっ!こら!何すんだ!」
「勝負の邪魔をするな!」UFOごと、ばいきんまんを投げつける。
「大丈夫かい?アンパンマン」
「あっ…マキちゃん」
そこへばいきんまんが回転しながら飛んでくる。アンパンチで追い払った。
「どわぁ!バイバイキ〜ン!」
「残念だが、この勝負、今日のところは引き分けだな、ロールパンナ」
「今度会うときは負けない」
かと思うと、また攻撃の体勢に。
「まだやる気かい」
リボンを振り回したかと思うと、一切攻撃せずに去る。岩にRの文字が。
「これは…」
「あぁ…!あいつカッコつけやがって」
ロールパンナは、太陽に向かって飛んでいく。
パン工場。
「ジャムおじさん」
「なんだい、バタコ」
「鉄火のマキちゃんからの贈り物よ」
「おぉ〜」
「アンアン!」それは、アンパンマン、バタコさん、ジャムおじさん、チーズの顔の変わり巻を作ってくれたのだ。
「うわぁ、すごい!」
「見事なものだ」
「さすが、鉄火のマキちゃんですね」
「ホントね」
「アンアン!」
アンパンマンは心の中でマキちゃんにお礼を言う。
後ろを振り向き、微笑むマキちゃん。走って行く。おしまい。

EDは勇気りんりんでした。

感想
・ロールパンナちゃん回なのにメロンパンナがいない!でもネコみがメロンパンナちゃんの声w Bパートの「アンパンマンとうにおじさん」にはメロンパンナちゃん出てたね
・鉄火のマキちゃん言い方が上から目線ww
・あれからドキンちゃんどうしたんだww
・マキちゃんとロールパンナすごく気が合いそうww
・ 鉄火のマキちゃんの中の人は初代のセーラームーンの海王みちるの声の人だ!「おあいにく様」っていうとこがネプチューンとかぶるww