というわけで、今回は ELECOM の「JC-AS01BK」の改造過程を説明していきます。
準備するアイテムとツール
- 三和電子 基板タイプジョイスティックレバー JLF-TP-8YT
今回の一番重要なアイテム。これがないと始まらない。
- 三和電子 ハメ込み式押しボタン30φ 黒 OBSF-30
よく押されてないことになる「JC-AS01BK」のボタンをちゃんと反応してもらうためのボタン。- 以下ホームセンターで手に入る工具
- はんだセット(はんだごて、電子工作用はんだ、吸取線、はんだ置き)
- リード線(赤、黒。色はなんでも良いが2色あると作業しやすい)
- ドライバー(プラス、マイナス)
- ラジオペンチ
- ニッパー
- ゴムシート10mm(スティック長さ調整用。任意)
- 電動ドリル
改造手順
1. 「JC-AS01BK」の裏蓋を開けます
見えているネジは2つだけですが、4隅のゴム足(両面テープで付いてます)をめくるとネジがあるので、それも外します。
裏蓋をとるとこんな感じ。
2.スティック裏のパーツを外します。
最初の難関。スティック棒のお尻のマイナスを抑えながらボールを回しても全く回らなかったため、根元をばらす必要があるのですが、この「抜け防止ワッシャー」をどうにかして外します。
ラジオペンチでなんとか取れたのですが、棒の内側にバネが入っていたため、外した瞬間にいろいろすっ飛んでいきましたw
なんか部品が足りない気もしますが、こんな感じで取れます。
3.ボタン裏のパーツを外して、ボタンのツメを内側に押して取ります。
ボタンはこの板に、ボタンを押すと凹凸が出っ張って押される仕組み。
これはボタンが効かない時があってもおかしくなさそう。
ボタンの板は上部の基盤にハンダでくっついているので、根元で切ってしまうかハンダ吸い取り線を使って取ってください。
4.ボタンの穴を広げます。
2番目の難関。ここが一番時間がかかります。
ボタンを外しただけでは、新しいボタンが入らないので、直径を1~2mmほど広げる必要があるのですが、この大きさの円を広げる道具は家にはないので、ニッパーで少しずつ切っていきました。
そして切る前の写真を撮り忘れるというミス orz
あとでボタンをハメるとギザギザは隠れるので、とにかく均等に広げていきます。
こんな感じにボタンが入るようになったらOK。
5.スティック裏の凸凹を平らにします。
これはやらなくても良いかもだったのですが、スティックの長さを短くしたくて、底上げを綺麗にするために、ニッパーとラジオペンチとカッターで平らにしました。
だいぶ汚いですが、こんな感じ。
(すでに4隅に穴が開いていますが、スティックをねじ止めするために開けています)
6.スティック長さ調整(任意)
そしてここが自分なりのこだわりポイントなのですが、以前長い間サターン用に使っていたHORI のスティックと比べると、棒の長さがちょっと長く、気になっていたので、10mmのゴムシートを挟んでスティックの基盤を10mmくらい下げてしまおうというものです。
こんな風において、スティックの基盤を載せます。
写真はスティック装着後の写真。こんな感じで付くようにドリルで穴を開けておきます。
ちょっとわかりにくいですが、基盤が10mmほど下がっています。
(疑似スティック短縮化完成です!)
7.ボタン取り付け
ここからいよいよハンダを使っていきます。
続いて赤いリード線をそれぞれの端子から生やして、上部の基盤につなげます。
ハンダに慣れていない自分はここが最難関でした^^
基盤部分はショートしないようにハンダをちゃんと離してください。
隣とハンダがくっつくとボタンが反応しません。(ハンダ汚くてすみません)
元々ついていたハンダやコードを剥がすには、ハンダ吸い取り線を載せて、上からハンダごてを充ててください。
8.レバー取り付け
右下から出ている端子をもとのコードにつなげて実際にゲームを起動しながら動作確認をしていたのですが、なぜか「右」以外反応せず、、
色々なパターンを30分ほど試行錯誤していたのですが、自分ではどうにもならないと判断。
(詳しい方教えてくださいm(_ _)m)
こうなったら4隅のスイッチにそれぞれ出ている端子に直接つなげてしまえwということで、
ジャン!完成です。
こいつ・・・動くぞ!
ちなみにスティックを止めるネジは、皿ネジだと若干隙間が空いてしまうので、
超低頭ネジでとめました。
最初皿ネジでも、指に引っかかるようなことはなかったのですが、やはり見た目が美しいのは良いですね^^
というわけで、以上で改造終了となります(パチパチパチ)。
実際SFVでコンボの練習をしてみたのですが、スティックを短くしていたこともあって(?)
想像以上の技の出やすさでした。
また、底上げをゴムシートで行ったせいか、スティックの操作音の静音化も棚ぼた的に達成してしまいました。
基盤にもプリントがありましたが、2007年のアケコンがここまで生まれ変わったのは、色々と感慨深いものがあります。
高性能のアケコンを購入するのもよいですが、機会があればみなさまもぜひチャレンジしてみてくださいね!
最後に、この改造を行うにあたり、参考にさせていただいた数々のサイトや動画を作られた皆様、ありがとうございました。