国立公園

西表島、石垣島の両島をはじめ、石垣島と西表島との間にある石西礁湖と呼ばれるサンゴ礁の海域と、その海域に点在する黒島、竹富島、小浜島、新城島、西表島北方の鳩間島や南西方の仲の神島などからなる。海域公園地区の面積は国内最大である。



 

公園区域のうち、西表島は、日本で最後の大規模な照葉樹林に覆われ、河口にはマングローブ林が広がるなど、原始性の高い亜熱帯性の植物相が形成されており、特別天然記念物のイリオモテヤマネコ、カンムリワシ、天然記念物のセマルハコガメ、リュウキュウキンバト等の希少な生物種が生息している。


 

石垣島は、ラムサール条約登録湿地である名蔵アンパルや吹通川のマングローブ林、米原および於茂登岳のヤエヤマヤシやカンヒザクラの自生地などの希少な植物相が見られる。

周辺海域には大規模なアオサンゴの群落で有名な白保海域をはじめとするサンゴ礁の海域がある。


 

↑ グラスボートを下船し川平湾展望台へ ↓

 

 

平久保、川平石崎、米原、白保、平野、明石、玉取崎、米原プカピー、御神崎の9地区が海域公園地区に指定されている。


 

石西礁湖は、日本で最大規模のサンゴ礁群であり、360種以上に及ぶ豊富な種類のサンゴが確認された世界的にも貴重なサンゴ礁のひとつである。

このうち、5地区(竹富島タキドゥングチ・石西礁湖北礁・ヨナラ水道、竹富島シモビシ、黒島ウラビシ・キャングチ・仲本海岸、新城島マイビシ、竹富島南沖礁)が海域公園地区に指定されている。

当園は2019年(令和元年)8月20日発売の210円普通切手に描かれている。



 

1972年(昭和47年)4月18日に琉球政府により西表政府立公園に指定され、同年5月15日の沖縄の本土復帰に伴い西表国立公園に指定された。

2007年(平成19年)8月1日に石垣島の一部が編入されるとともに、西表石垣国立公園に改称された。これは、国立公園としては、1964年の富士箱根伊豆国立公園以来43年ぶりの大規模な拡張である。


 

 

拡張後の面積は、陸域が20,569ha、海域が52,097ha(うち海中公園地区が約1,106.5ha)となった。2012年(平成24年)3月27日には、陸域が21,958ha、海域が69,718ha(うち海域公園地区が20箇所、13,742.7ha)に拡大された。



 

2016年(平成28年)4月15日には西表島のほぼ全域が指定区域となるとともに、海域公園区域の拡張、石垣島北部の平久保半島のサガリバナ群落地の指定などにより面積が拡大し、陸域40,653ha、海域81,497haとなった。


 

ぐるくん
沖縄ではタカサゴ科魚類のことをグルクンと呼びます。

 

サンゴ礁の海に暮らすグルクンは,昼間はリーフの外を群れて遊泳して餌を探し,夜は群れを解消してサンゴの下に隠れて眠ります。

 

もっとも一般的に“グルクン”と呼ばれているのは,タカサゴで,沖縄県の県魚にも指定されています。

 

日本にはタカサゴの仲間が4属10種が生息しており,沖縄県で船釣りの対象として広く親しまれているのは,タカサゴを含むクマササハナムロ属と体が平たい“ヒラーグルクン”と呼ばれるタカサゴ属の8種類です。

 



下刈り
人工林林業で必要となる施業の一つ。下草刈りともいう。目的の樹種の成長を促すために、周囲の雑草、雑木を物理的に除去する行為であるため、単純な草刈りとは区別される。




林地では、植栽木(幼樹)と雑草・雑木による生存競争が生じる。植栽木は雑草木と比べて成長が遅いため、下刈りを行わないと雑草・雑木に被圧され衰退することから、人間が下刈りを行い介入して雑草・雑木を刈り取る必要が生じる。



 

下刈りの形状は、地域ごとの温度や季節風の強さ、斜面の状況や必要となる労力に応じて、全(面)刈り、筋刈り、坪刈りが選択される。下刈りの回数は、植栽木が雑草よりも高くなるまで必要な回数(年)が行われる。