レギュラーSHOW コリない2人 | 我が愛しのカルト映画

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カルト映画に限らず、主に旧作を中心に【ネタバレ】全開で映画の感想を書いています。
細かい考察はできませんのであしからず。

レギュラーSHOW コリない2人

Regular Show

 

 このアニメはアメリカへ旅行した時に、飛行機の機内放映で観た。字幕がついていなかったがストーリーはなんとなく分かった。で、それからしばらくして日本版カートゥーン・ネットワークで放送が開始されて観たんだけど、動物と人間が共存する世界については一切の説明がない。でも、そんなこたぁ、どうでもいい。ボンクラ2人組とその仲間たちが騒動を起こすというストーリーが俺好みなもんだからハマってしまった。彼らは「ビーバス&バットヘッド」のような反社会的な行動を繰り返す2人組ではなく、青カケスのモーデカイは要領は悪いが常識的で、根は真面目な青年だ。どちらかと言えば相棒のアライグマのリグビーの方がダメなヤツだ。しかし、どこか憎めないヤツでもある。仕事をさぼろうと企んだり、ミスをごまかそうとしたりと、根っからのダメ人間(?)。そんなリグビーのダメっぷりにモーデカイは引っ張られている。

 

 リグビーのダメっぷりは、誰の心の中にもある悪い部分だが、楽して生きたいというのは本音でもある。でも、それじゃダメだよと、戒める役目をモーデカイは担っているようにも見える。かったるい椅子並べを投げ出そうとするリグビーに、モーデカイは毅然とした態度で最後まで責任を果たすように促す。スキップやベンソンに泣きついて助けてもらおうとするけれど、起こってしまった騒動を収めようとアホなりに奔走する姿はグッとくるもんがある。まあ、自業自得というのがほとんどなんだけどね。

 

 モーデカイとリグビー、それとなぜかベンソンが日本のTV番組に出演するというエピソードは傑作だ。明らかに「風雲たけし城」や「筋肉番付」を元ネタにしたようなゲーム番組。司会者がマントを羽織ってるのは「料理の鉄人」からも拝借したのかな。番組に出たかったくせに、ゲームがあまりにも過酷なもんだから弱音ばかり吐いてギブアップしようとする2人に、ベンソンが男気を見せる。なんだ、ベンソンって頼りになる上司なんじゃないか。「クビだぞ!」と脅すのは、2人がいい加減だからであって、パワーハラスメントなんかじゃないんだよな。