【アニメレビュー】「咎狗の血」総評 | トドのひとりごと。~the second~

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それでは全話見たアニメ「咎狗の血」の総評を書いていきます。が、各話レビューを見た方は察してるとは思いますが評価が厳しめになってますので、読む前にその点は注意してください!






【総評】




全体の評価は100点満点で、

100点~95点:名作アニメ
~90点:かなり良い作品
~80点:良い作品
~60点:まずまず・及第点の作品
~40点:イマイチ…
それ以下:駄作



評価:35点




プラス点


シリアスで鬱な感じの雰囲気自体は良かったと思います。その雰囲気を支えていたサントラはかなり力が入っていて、ハードロック調から切なげな感じの曲までクオリティが高かったですね。オープニングテーマの「ROSE HIP-BULLET」は世界観にピッタリなハードロックナンバーでカッコ良かったし、エンディングもそれぞれまずまず~良い曲揃いだったとは思います。

あとは声優さんの「演技自体」も良かったと感じました。福山さんのリンは「こんな声とかキャラも出来るとはさすが」と感じさせてくれたし、あとは岡野さんのアルビトロと谷山さんのグンジがハマりすぎてて凄かったです。



マイナス点


最近のアニメでたまにあるんだけど、挿入歌ならまだしも主題歌は1クールアニメだし固定すべきでしょう。エンディングは毎回変わりすぎてどの曲もあんまり印象に残ってないし、販促としても間違ってると思います。


そしてかねてから指摘のあった作画についてですが、いや~その崩壊っぷりは凄まじかったです(汗)普段アニメを見るときそこまで作画とかは気にしないし、正直あんまり分からない自分が見てても分かるくらいに粗すぎです。服の長さがいきなり変わったり、「同じ人?」と思うくらいにその都度不安定極まりないキャラのデザインもそうだし…最初から最後まで雑さが目立ちました(挙句の果てに肝心の戦闘シーンでトーンが暗すぎてわけわからなかったり)。オープニング・エンディング映像もなんだか固定絵ばっかりでおもしろみに欠けるし手抜き感があるし…


しかし作画がどんなに悪くてもストーリーとかが良かったら…と思って最後までなんとか見たけど、最後になればなるほど強引な展開とムリヤリなこじつけ・作画のダメダメさが響きどこがどうなってるのかわからない戦闘シーン・かなり都合のよい設定とストーリーには本当にがっかりしました。話的には完全に破たんしてるというか謎が残ってわけのわからないまま終わったといった感じ。一番最後とか「ネタ?」としか思えない終わり方ですよね。アキラが最後何をしたかったのか・結局シキとの対決はどうなったのか・シキはトシマに残って何をしたいのか・シキがそこまでして力を得たかった理由は何なのか・ナノは最後死んだのか死んでないのか・中盤で戦ってなかったシキとナノがなぜ終盤になって戦うことになったのか…などなどツッコミどころは満載。ケイスケの死に方があまりにも雑だし、散々引っ張ってきた話がいきなり切り替わったりあっさり終わったり(特にケイスケがライン中毒から生き延びるところ)、詳しいことは各話のレビューにも書いたけど完全に視聴者を置いてけぼりにしてます。原作ファンでさえ「わけがわからない」と言ってるんだから、原作を知らない状態で見た自分を始めとした人にはなおさらです。


あと個人的に序盤はケイスケが受け付けられなかった…あのひ弱な感じでひたすらアキラを呼んでる感じはファンの方には申し訳ないけど微妙というかいかにもBLっぽい感じがあって苦手でした。それはそうと、制作側が「多くの人に見てほしい」と言いつつもところどころ血の出るシーンが多かったし、それが作品の上で必要だったかというとかなり疑問で無駄っぽい部分も感じられたし、あからさまなシーンはそこまで無かったけどBL要素もちょっと入りすぎ(18禁ゲームが原作だからある程度は仕方ないけど)。結局のところ色々な意味で何もかもが中途半端で「誰が喜ぶんだ?」と思うようなアニメでした…




ということでかなりの酷評になりました。原作が分からないのでアレだけど、原作はもっと面白いのかな?女性向けながらそこがちょっと気になってみたり。それにしてもどこのサイト行っても酷評しか見ないし、制作側は一体何を考えてるんだか…こんな生ぬるい内容になるんだったらアニメ化わざわざする必要なかったのでは?とすごく感じますね。