「やっぱり亀が好き」シリーズ、第20弾は、ノーザンダイヤモンドバックテラピンです。
ノーザンダイヤモンドバックテラピン(Malaclemys terrapin terrapin)
亜種別に語っていこうと考えていますが、その前に一言だけ。生息域の連続性や食用としての繁殖事業のせいで、亜種の特長をしっかり持っている個体とそうでない個体がいます。イベントで販売していても、「カロリナ?」、「ノーザン?」って言われる方が多くいます。決まって言うことは、うちの親亀は、「カロリナ」で購入しています。「亜種も大事ですが、模様とか全体の雰囲気を気に入るかの方が大事ですよ」って説明することが多いです。模様には個体差がありますので是非気に入った個体を選んでください。
ノーザンダイヤモンドバックテラピン(キタキスイガメ)は、ダイヤモンドバックテラピンの基亜種になります。生息域はもっとも北になるため、耐寒性も他の亜種に比べれある方だと思います。(思いますってことは自分で経験していない)
さて、「ノーザンダイヤモンドバックテラピン」ですが、ダイヤモンドバックテラピンの基亜種になります。生息地は一番北側の部分になりますが、日本で言えば、東北地方の太平洋側沿岸部ぐらいの広さがあります。隣はカロリナの生息地になりますので、この2種には明確にどちらか言い切れない個体がいます。
「チェサピークベイ」、日本流に言うと、チェサピーク湾になります。ノーザンのチェサピークですか?って言われることがありますが、チェサピークで採取された地域個体群で、背甲に同心円の模様があり明るく発色する個体だと思っています。カロリナのコンセントリックと同様と考えてもらえれば良いのかなと思います。(カロリナは地域個体群ではありませんが)
ノーザンの特長は?
背甲は黒っぽく、肌も白ってよりはダークグレーのような個体が多いと思います。腹甲には、カロリナの特長である横ラインは入らないようです。写真は口髭タイプですが、口髭のない個体もいますので、口髭をノーザンの特長と考えることはできないようです。
なんか目つき悪いですね。
腹甲の写真が少なくて申し訳ないです。横線が入らないって事がわかると思います。
日本地図と生息地域の比較(右の黄色い楕円の沿岸部に生息しています)