FPSやバトロワ系のゲームをする人にはなじみ深く、RPGのゲームをする人には何それ?となる「垂直同期」について書きます。
①.垂直同期とは?
モニターのリフレッシュレート(〇〇Hz)※ディスプレイが1秒間に何回描画を更新できるかを示す数値
グラボのフレームレート(〇〇FPS)※グラフィックボードが1秒間に何回ゲーム画面の描画を更新できているかを示す数値
を合わせる機能を垂直同期(V-SYNC)といいます。
グラボは良いのを使っているけど、モニターは何年も前のを使っているという場合、グラボの性能にモニターのリフレッシュレートが処理に追いつかずゲーム画面の上下でズレが生じます。この現象をテアリングと言います。
逆にグラボが古く、モニターを良いのを使っているとリフレッシュレートにグラボの描画が追い付かず、画面のカクつきが生じる。この現象をスタッタリングと言います。
※参考画像
②.リフレッシュレートの確認方法
1.キーボードのウィンドウズキーもしくは画面左下のスタートボタンをクリックし、「設定(歯車)」をクリック
2.左上の「システム(ディスプレイ、サウンド、通知、電源)」をクリック
3.ディスプレイの項目を下にスクロールするとある「ディスプレイの詳細設定」をクリック
4.ディスプレイ情報に書かれているので、リフレッシュレートという項目の数値が使用しているモニターのリフレッシュレートになります。
③.フレームレートの確認方法
テイルズウィーバーをプレイしている人は結構知っていると思いますが一応載せておきます。
テイルズウィーバーにログインしたらチャット欄に「/SHOWFPS」と書くと右上の日付やクライアントのバージョンが書いている所にFPSが表示されます。
④.テアリングとスタッタリング
テアリング
リフレッシュレートとは固定レートであり、FPSのように変動はしません。自分で設定することによって変更はできます。
モニターを買うという時に144Hzとか最近では240Hzと書いてあります。
144Hzなら144FPS(1秒間に144回の画面更新している)を行う仕組みになっておりグラボが送ってくるデータは能力任せです。
その為、リフレッシュレート以上のデータが送られてきて生じるズレなどの現象がテアリングです。
同期をオンにすることで、グラボが送ってくるデータ量をリフレッシュレートの数値まで制限する事ができます。
スタッタリング
テアリングとは逆にグラボが古く、モニターが良い場合などに生じるカクつきがスタッタリングです。
言うなればグラボの性能不足です。
60Hzのモニターを使っていて、本来なら1秒に60FPSのデータが来るはずが60FPSのデータが来るのに1秒以上かかってしまう場合、次の描画が30Hzとして描画される為に目に見えるカクつきとして現れます。
TWで言う所のゴルロン・ゴルモダフ・アーカン・スフォなど人が密集するときに生じるカクつきです。
※もちろんグラボだけではなくゲーム側の影響もあります。
⑤.垂直同期のメリットとデメリット
メリット
・グラボとモニターに性能差がある場合に生じるズレ(テアリング)をなくす
・FPSゲームやバトロワ系など瞬間的な動作が必要ないゲームではオンにすることで消費電力が抑えられる
デメリット
・オンラインゲームで人が密集する場所ではFPSが安定せず著しく下がる所でオンにしているとさらに酷くなる場合がある
これはPC事の個体差や個人の環境によって差がある。
・スタッタリングが生じやすくなったりマウス操作などで遅延を感じる場合がある