その昔、「①」「②」など○囲み数字は“環境依存文字”であるから使わないように教えられたことがありました。
確かに、メール文中などに使うと文字化けして届くことがあり、推奨はされません。
でも、使える環境であれば、やはり分かりやすい表記なので、適切に使っていきたいと思います。

ところで、それまで、①~⑳までは○囲み数字が使え、21以上は用意されていなかったので、諦めていましたが、いつからか㉑~㊿も使えるようになっていました。

調べてみると、Windows XPまでのMS書体はJIS90準拠なので、○囲み数字は20までしか用意されていませんでしたが、Vista搭載のMS書体では㉑~㊿も使えるようになったそうです。

Unicode:2460~2473に1~20 『①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯⑰⑱⑲⑳』
Unicode:3251~325Fに21~35 『㉑㉒㉓㉔㉕㉖㉗㉘㉙㉚㉛㉜㉝㉞㉟』
Unicode:32B1~32BFに36~50 『㊱㊲㊳㊴㊵㊶㊷㊸㊹㊺㊻㊼㊽㊾㊿』

①~⑳までは、例えば「にじゅう」などと入力して漢字変換すれば得ることができますが、㉑~㊿は単に数字で「50」などと入力して変換すれば得られます。

また、①~⑳までは、黒地・白抜きの囲み数字も用意されています。

❶~➓ Unicode:2776~277F、278A~2793
⓫~⓴ Unicode:24EB~24F4

ついでながら、二重丸の囲み数字もあります。

⓵~⓾ Unicode:24F5~24FE

上述したように、これらは数字を入力して漢字変換すれば得られますが、念のため [挿入]-[記号と特殊文字]-[その他の記号]で「記号と特殊文字」ダイアログから拾う方法も書いておきます。
「記号と特殊文字」ダイアログの「種類」欄に「装飾記号」を選択すると ❶~➓が、「囲み英数字」を選択すると⓫~⓴が表示されます。(下図)

 

それでは、51以上の○囲み数字が欲しいときはどうしましょう。
Wordの [ホーム]-[フォント]-[囲い文字]を使う方法が思い浮かびますね。(下図)

 

「外枠のサイズを合わせる」と、〇と数字が重なったりして見栄えがよくないし、「文字のサイズを合わせる」と、行間の調整をしないといけないので、使いづらいですね。

フォントをダウンロードする方法があります。
以下のサイトから○囲みの数字をダウンロードし、
 http://ksbookshelf.com/FD/
Wingdingsのように特殊文字として使えるようになります。

あとは、数字に重ねて図形の〇を(背景透明で)重ねるという方法でしょうか。