第2020回  LED方向幕を攻略せよ ! ③ | ちょっと上を行く鉄道写真を撮る方法

ちょっと上を行く鉄道写真を撮る方法

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【失敗しない鉄道写真伝道師】うわじま6号です






1/30秒・・・






1/60秒・・・






1/125秒・・・






1/250秒・・・






1/500秒・・・






1/1000秒・・・





↑ は阪急電鉄9000系の方向幕で

それぞれ上からシャッター速度を

1/30~1/1000秒で撮影したものです





1/250秒までは問題なく撮影できましたが

1/500秒からは文字が不鮮明になり

最高速度115㌔で走るこの車両を

方向幕の文字を飛ばすことなく

キッチリとブレずに撮影するためには

当然ながら1/250秒までしか使えず

少し工夫が必要になります






1/30秒・・・






1/60秒・・・






1/125秒・・・






1/250秒・・・






1/500秒・・・






1/1000秒・・・





続いて ↑ は神戸電鉄6000系の方向幕で

こちらも先に挙げた阪急9000系同様

1/500秒になると文字が飛んでしまい

1/250秒あたりで限界を迎えますが

神戸電鉄は最高速度が80㌔以下であり

阪急9000系と比べれば

さほど撮影も難しくありません





阪急9000系は平成十八年に登場し

同じく神戸電鉄6000系は平成二十年・・・と

両列車の導入時期も近いことを考えれば

この結果にも頷けますが

他にも最新鋭車両の方向幕に比べると

晴天下では文字が非常に見づらく

明るさでも劣ることなども

両列車の方向幕に共通する点です






1/15秒・・・






1/30秒・・・






1/60秒・・・






1/125秒・・・






1/250秒・・・






1/500秒・・・





さらに ↑ は神戸電鉄6500系の方向幕で

外観は先ほどの6000系とほぼ同じですが

平成二十八年デビューの最新鋭車両ということもあり

文字の明るさも6000系より向上しています





しかしLEDの特性は大きく異なり

↑ の六枚を観察すると

文字が鮮明に写っているカットは

なんと1/15秒の一枚のみで

早くも1/30秒では

わずかに黒い横線が入り始め

1/60~1/125秒でもそれが顕著に現れ

1/250秒では完全に文字が飛んでしまい

このことから6500系の方向幕を

文字を飛ばさず走行シーンを撮るためには

実に厄介な列車といえます






1/60秒・・・






1/125秒・・・






1/250秒・・・






1/500秒・・・






1/1000秒・・・






1/2000秒・・・





↑ 最後は山陽電鉄6000系の方向幕で

デビューは平成二十八年であり

先の神戸電鉄6500系と同じですが

LEDの特性はまったく異なり

山陽6000系の方向幕は

なんと1/1000秒でも文字は鮮明で

走行シーンの撮影時でも

さほど問題はないといえます





この山陽6000系は例外的ですが

LED方向幕を搭載する車両の大半は

概ね1/250秒あたりで文字が飛んでしまうため

撮り鉄には悩ましい存在であることは確か

ではLED方向幕のネガティブな要素を

いかにして攻略するのか

さらに検証は続きます





最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

【失敗しない鉄道写真伝道師】 うわじま6号