こんにちは。電源種別についてちょっと記載。

絶縁抵抗のお話の時に出ていた、

単相3線式と三相3線式から、

使用電圧と対地電圧について

紹介したいと思います。

 

電力会社が電気を送電する場合、三相3線式で

送電しています。何故、交流の三相3線式かという

話は、また書きたいと思います。

今回は、その電源から使用電圧と対地電圧を

理解していきます。

 

まずは、第2種ででる電源のシンボルを記載。

 

 

1φ3W 単相3線式  3φ3W 三相3線式

 

この相というのは、電源1つのことです。

以前、動画で3相とは120°ずつ時間がずれている

波形を見たと思います。そのずれている電気のうち

1つ分のことが相になります。

なので、ずれた電気のうち1つから電圧を低くして

電気を取り出して3本の線で利用しているのが単相3線式。

3つの電気をそのまま電圧を低くして、

電気を3本線で取り出しているのが三相3線式。

ちなみに、電圧を下げる機器の事を変圧器といいます。

 

話は、それました。ちなみに、2種では関係ありませんが

変圧器の写真を。

 

 

で、ここからが本題。

使用電圧と対地電圧は、言葉の通りです。

 

使用電圧・・・回路で使用する最大の電圧

      機器を動かす電圧です。

対地電圧・・・回路と地面との間の最大電圧

      漏電などが起きた時の電圧です。

 

一応、使用電圧は、人に掛かる可能性は低いです。

あえて、電線を両手で持つと使用電圧分が人に掛かったり

しますが・・・・。

一方、対地電圧は、電線の絶縁性能が劣化したり、

被覆がはがれてしまうと掛かってしまう可能性が高いです。

そのため、安全性を考慮して、対地電圧の大きさによって

絶縁抵抗の大きさを変えているようです。

では、使用電圧と対地電圧の図です。

 

対地電圧は、低圧側の1線にB種接地工事を施工していることで

そこが基準となります。緑で示した部分が地面と同じ電位(電気の高さ)

です。この線と地面との間の電圧(電位差)が対地電圧です。

つまり、地面に立っている人が接地が取られていない線を

触った時に掛かる電圧の事です。

なので、それぞれ見比べてみると、

 

1φ3Wは、対地電圧は100Vとなります。

また、3φ3Wは、対地電圧200Vとなります。

 

なので、1φ3W 100/200V は、使用電圧200V、対地電圧100V

1φ3W 200V は、使用電圧200V、対地電圧200V です。

 

いかがでしょう?わかりましたか?