• 【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】「それぞれの剣」が貫きもたらす悲劇の連鎖
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2023.10.20

【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】「それぞれの剣」が貫きもたらす悲劇の連鎖

シン・アスラン・キラのドラマが大きく動き出す第2作『それぞれの剣』(C)創通・サンライズ

ファン待望の「ガンダムSEEDシリーズ」最新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が2024年1月26日に全国の劇場で公開される。それに先駆け、『機動戦士ガンダムSEED』(HDリマスター)を3部作に、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(HDリマスター)を4部作に再編集したスペシャルエディションが劇場上映中だ。

スペシャルエディション全7作と共に「ガンダムSEEDシリーズ」の魅力を振り返るアニメージュプラスコラム連載第5回目となる今回は、現在公開中の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション それぞれの剣 HDリマスター』と共に、さらに深化する『SEED DESTINY』のドラマの見どころに触れていきたい。

次第に激しさを増す戦火の中、情勢不安定なオーブで代表としての責務を果たすべく、カガリ・ユラ・アスハはユウナ・ロマ・セイランとの結婚を決意する。しかし、キラ・ヤマトが搭乗するフリーダムガンダムが式場よりカガリを連れ去り、そのままオーブから出港したアークエンジェルと合流することになる。
ロード・ジブリール率いるブルーコスモスの傀儡と化した地球連合には戻れず、またラクス・クラインの命を狙った暗殺部隊の存在からプラントへの疑いもぬぐえず、キラやマリュー・ラミアスたちは新たな選択を求められることになる。

一方、ギルバート・デュランダルからFAITHに任命されセイバーガンダムを託されたアスラン・ザラは、ミネルバへと帰還。激化する戦況の中、幾度もシン・アスカと衝突していくことになる。黒海の沿岸に設置されたディオキア基地でミネルバのメンバーはしばしの休息を得るも、大西洋連邦の圧力に屈したオーブ連合首長国は地球連合軍としてオーブ艦隊の派兵を決定。ダーダネルス海峡で繰り広げられるミネルバとオーブ艦隊の激戦にはフリーダムとアークエンジェルも参戦、事態は風雲急を告げることとなる――。

前作『砕かれた世界』では徐々に危うく保たれていた世界の均衡がじわじわと崩れていく過程が見どころとなっていたが、本作で物語のスピードは一気にアクセル全開、タイトル通り「それぞれの剣」のぶつかり合い=シン、アスラン、キラのMS戦をメインに進行していくことに。
物腰柔らかで聡明なデュランダルに感化されたアスランは、ミネルバと行動を共にする中で艦内のメンバーとの関係を築き、シンへの理解も深まっていく。さらにデュランダルによって戦争を生み出す根源=ブルーコスモスの母体となる軍需産業複合体「ロゴス」の存在が明るみにされたことで、戦いの目標が明確化されていく。
しかし、その外側から戦況を見るキラやカガリ、アークエンジェルのメンバーは、シンプルに落とし込まれた戦況の構造にこそ何者かの邪悪な意図を感じ取る。本当の敵を見つけるため彼らは行動に出るのだが、その思いはプラントの側に就いたアスランには届かず、再び袂を分かつこととなる。

(C)創通・サンライズ

アニメージュプラス編集部

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