紹介01 G線上の魔王
皆さんこんにちは。アポロです。
さて、早速ですが今回は初のエロゲ紹介ということで、まず、あかべぇそふとつぅ制作の「G線上の魔王」を紹介したいと思います。
発売された当初は、萌えゲーアワードで数々の賞を総なめにしたりした、るーすぼーいさんの代表作のうちの一つですね。
まあ点数は例のごとくつけませんが、るーすぼーいさんの作品の中でもっとも有名であろう「車輪の国、向日葵の少女」(よく「車輪」という単語を耳にすることがあるかもしれませんが、このゲームのことです)に匹敵する面白さだと評価されています。
シナリオのハマり度、音楽のクオリティなど、発売からかなりたっても色あせない名作です。
↓あらすじです(wikipediaより)
浅井京介は一介の学園生。友人たちや妹とバカをやりながら昼時を平穏に過ごす彼は、義父の片腕として辣腕を振るう「ビジネスマン」の顔もあった。そんなある日、学園に気怠げなテンションとぼさぼさのロングヘアーを引っ提げた転校生、宇佐美ハルがやって来る。奇妙な言動で何となく京介たちとつるみつつ、時折鋭い知性を覗かせるハル。彼女を微かに警戒しはじめた京介に向かって、ハルは京介の裏の顔を見透かすように問いを発した。
「魔王、知らないか?」
時を同じくして、仕事をこなし続ける京介に一通の奇妙なメールが届く。とある古典を模したと思しき短い文面の件名は「The Devil」。そして街の闇に浮かび上がり、義父たちの「ビジネス」を妨害し始めた「魔王」らしき存在。義父の命令を受けて「魔王」の炙り出しを始めた京介は、彼らを挑発するように引き起こされる事件を、その影に蠢く「魔王」をハルと共に追うこととなった。
キャラについて
主人公
浅井京介
昼と夜で別の顔を持つ本作品の主人公。クラシックをこよなく愛する明るい性格で、特にバッハへの偏愛ぶりはかなりのものがある。義父の薫陶とビジネスマンとしての側面からか、金と貸し借りには几帳面。しかし物忘れがひどく、知人との約束を放棄してしまうことがしばしばある。壮絶な家庭環境と幼少期の経験から、常人とは違う価値観を持つ。一応飲酒と喫煙が許されている年齢らしい(本人談)。
ヒロイン
宇佐美ハル(CV.かわしまりの)
主人公の幼なじみで、自称「勇者」。ぼさぼさのロングヘアーを無造作に流し、ぼんやりとマイペースな風情で人と接するが、交わされる会話の僅かな矛盾や嘘を即座に指摘出来る怜悧な頭脳と、大局を見渡せる思慮深さを持つ切れ者。因縁ある「魔王」を追って京介たちの学園に転校して来る。ペンギンとか超好き。
美輪椿姫(CV.紫華すみれ)
主人公のクラスメイト。メモ(日記)を書くのが趣味。日常会話でも「~でした○(まる)」と日記のような口調になることがある。ケータイを持たないアナログ派で、幼い弟妹たちの世話を焼きながら大家族の中心として一家を支え続けている。他人を疑うことをしない、純粋無垢な性格。
浅井花音(CV.河合春華)
主人公の義理の妹。フィギュアスケート選手で、同じくフィギュア選手だった母の影響下で厳しい修練を積みオリンピック代表候補の筆頭にまで登り詰めた。しかし天才肌な演技とは裏腹に性格はマイペースかつ言動はざっくばらん。1人称は「のんちゃん」。かなりのブラコンであり、周囲を気にしない性格もあってか京介の都合も考えず大胆な言動で甘えてくる。
白鳥水羽(CV.海原エレナ)
主人公のクラスメイト。主人公の通う学園の理事長の娘。端正だが人を拒絶するような横顔と口数の少なさや、その立場もあってか親しい友人もいないようで、特に裏の顔を持つ京介に対しては冷たく当たる。
その他、重要人物
時田ユキ(CV.北都南)
ハルの友人。学園に転校してくる。若年ながら人間心理の洞察に秀で、交渉人の心得もあるようだ。
浅井権三(CV.居口伝衛門)
主人公の養父で、街一帯を根城に構える暴力団・園山組の組長。「金」に対する揺るぎない哲学を持ち、己の子ですら「道具」として徹底して利用する非情な男。その凶暴な言動や魁偉な風貌、趣味が狩猟であることも相俟って周囲からは「獣の王」と呼ばれ、畏怖と憎悪を一身に受けている。
相沢栄一(CV.金田まひる)
主人公の友人。腹黒い性格で男(京介)に対する態度と女に対する態度がまったく違う。年上が好みで、当初は女教師をターゲットにしていた。周囲に可愛く見られるよう、学校では甘いものを食べたりティーン向け女性誌のチェックを欠かさないなどキャラ作りに余念がない。
魔王(CV.ほうでん亭らっぱ)
宇佐美ハルが追い続ける謎の男。京介たちが住む街の闇に身を潜め、彼らを挑発するように様々な事件を引き起こす。時に自ら姿をちらつかせてハルたちを翻弄し、またある時は罪を犯してもあまり罰せられない未成年者を自分の手足に行動を完遂するなど、尻尾を掴ませることなく動く天才的な犯罪者。その真の目的や彼の過去、そして彼自身の正体は謎に包まれている。
このブログでは、以上のようにひとしきりシナリオとキャラを紹介した後、見どころと不満点を挙げていく形式です。
まず見どころ。
①シナリオがほんとに神。ラストは号泣必至
②車輪にも言えますが、音楽がとても良い
③ヒロイン、魔王、その他主要人物のキャラ性がはっきりしており、感情移入しやすい。
次に不満点(よく言われているものも含みます)。
①ヒロイン分岐が各章に存在するが、その出来がおざなり(と、よく言われる。ちなみにアポロ自身は全くそう思ってません。むしろ良い出来だ、と言いたい)
②塗りが古い。
③るーすぼーいさんの作品すべてに言えることですが、基本的に2周目が無理。システム的な不具合ではなく、ネタバレが強すぎる、という意味で。
見どころから。
①について。さっきから「るーすぼーい」「るーすぼーい」何回言うんだよ、誰だよ。みたいな人も多かったと思います。この方はG線のシナリオライターさんです。
個人的に丸戸史明さん(冴えカノとかが有名ですが、実体はエロゲの神ライターさんです)、タカヒロさん(マジ恋とかが有名)とも交流が深い方ですね。
ただしライターとしての特性は前述した2人とはまるで違い、日常の中に異常をちりばめ、叙述トリックによって読者をひきつけるタイプです。今回のG線もそれ。
↑の画像に出ているのが、メインヒロインのハルなのですが、彼女が主人公、京介のいる学校に転校してくるところから物語は始まります。
タイトルに出ていますが、基本的にはハルと街を根城にする「魔王」との頭脳勝負です。読者もめちゃくちゃ頭使います。
章構成で、2章からがヒロインたち+ハルVS魔王の勝負です。京介がなにしているかは、ネタバレになりますので内緒。
選択肢も結構あります。攻略サイト見るのがいいかな。
おすすめは、各ヒロインBAD→TRUE→本ルート(ハル)ですね。要するに各ヒロインエンドを一通り見終わったら次の章へ、という感じ。
そして、この本ルート、ハルルートが最も盛り上がり、最後に大号泣できるルートになります。
具体的にどういった点が、というのはネタバレになりますので控えます。ですが、ストーリーのハマり度はかなりのものなので、1回始めたら気が付けば深夜、みたいなのがよくあります(体験談)
②について。タイトルからもわかる通り、G線上のアリアがよく出てきます。また、全体的にクラシック調(ストリングスが充実)なので、好きな方にはたまらん仕様。
車輪もそうですが、基本的に盛り上がるところのBGMが最高。
またOPの「Answer」挿入歌の「Close your eyes」は超有名曲ですね。
ラストの挿入歌の入り方はマジで神です。あれ?欠点なくね?(笑)
③について。キャラはとても濃いです。まあ、そもそもハルからして、最初は結構どぎつい性格してますので(笑)
しかし、こうしたヒロインや各キャラが協力して問題を解決しようとする姿は、見ていてなかなか感動できるものになってます。
また、るーすぼーいさんの作品のキャラは基本的に「普通の」キャラというものがありません。大体みんな言動がおかしいです。(この作品はそれも伏線だったりしますが...)そうしたキャラのやりとりも見てて結構楽しいので、日常シーンもだれずに進められます。
不満点です。
①について。まあ、賛否両論ありますが、一般的に言われているのは、前述した各ヒロインルートがあまり良い出来ではない、ということ。個人的にはそんなことないと思いますが...
一応注意はしておくが吉か。
②について。これはよく言われますね。というかしょうがないことでもあります。かなり前の作品ですしね。でも、車輪に比べるとかなり見やすくなっていると思います。
こんな感じ↓
③について。これもよく言われます。というのは、本作品の一番根幹となる部分「魔王とはいったい誰なのか?」というのが、2周目だともうわかってしまっているので、見ていてつまらないというのがあります。
先に言っておきますが「魔王」の正体を「どっかの知らない人」だと思ってプレイするのはやめましょう。きちんと名前出てきているキャラのうちの誰かひとりなので。
魔王(イケメンですね)↓
まとめです。
数十本(数百本かな)ほどエロゲをこなすようになると、ライターによってかなりその作品の質が分かれてしまうというのがよくあることがわかります。
その中で、るーすぼーいさんの作品はハマるのが簡単なうえに、次が気になってしょうがない展開も多く、どう考えてもベストライタートップ5に入ります。
その方の作品です。どう考えても面白いです。
今回G線を選んだのは、初心者の方に対して、ヒロイン選択がほとんど不可能な「車輪」よりも、分岐はあるけど本ルートは一つというG線のほうがエロゲの本質をきちんとついていると思ったからです。
ヒロインもきちんと可愛いし、普通に最高評価をつける人も多いこの作品。
中古ならかなり安く手に入るようになりました。元は取れているでしょう。
エロゲの初めての作品、もしくは飽きてきたころの起爆剤に是非おすすめします!!!
あと、これは最初の自己紹介の時に入れるべきだったのですが、当ブログにおける画像の権利はすべて出版者様に帰属します。
※追記 DL販売について
車輪とG線はDVDROMを常に挿入していないと起動しない、いわゆるディスクレス不可の作品です。つまり友人同士で貸しあったりするのが結構めんどくさい、ということですね。
これを解決するためにDLサイトからの購入をお勧めすることがあります。というのも、DLサイトで一度購入してしまえば、基本的に無制限にそのサイトからデータを落とすことができ、パソコンが変わってもセーブデータさえ無事ならまたクリア済みのゲームをインストールできるわけですね。さらに、基本的にデータで保存しておくので、先ほどのディスクレス不可のマイナス点も無くなります。これは便利。
場所も取りませんし、パッケージ買うのが恥ずかしいという方にもぜひおすすめな購入方法といえるでしょう。(私自身はパッケージが大好きなのでnitro+の一部作品以外は基本的にDLはしませんが...)
というわけでDMM様より引用。ポイントもつくので、基本的には利用者登録をしてから購入しましょう。
↑安定したサイト規模でかなりおすすめ。
車輪についてはまた記事を書くつもりなのでそちらで詳しく語りたいと思います。
一応、パッケージ版もペタペタ...
まあ、無難に家電量販店が良いとは思いますが...
女性の方(いるのか!?)にはお勧めですね。