W-ZERO3シリーズの最新モデル『Advanced/W-ZERO3[es]』(以下、アドエス)は、最大204kbpsでのパケット通信が可能なW-OAM対応“W-SIM”を搭載したスマートフォンだ。
CPUにMarvell PXA270(520MHz)、メモリーにフラッシュタイプ256MBとSDRAM128MB、ディスプレーに3インチワイドVGA(480×800ドット)モバイルASV液晶パネル、OSにWindows Mobile 6 Classic日本語版を搭載するなど、基本機能の向上が図られると同時に、待望の無線LAN(IEEE 802.11b/g)機能を搭載した。
また、シリーズ中最高スペックであるにもかかわらず、ボディーは小型軽量化されている(幅6mm減、厚さ3.1mm減、重量18g減)。標準搭載が見送られたBluetoothにもオプションのmini USBアダプター『IMUB-01』で対応するなどスペック的には申し分ない。
が、実際の使い勝手はどうなのか? 今回はスペック表では分からない意外な一面を一本釣りしてみたい。
Advanced/W-ZERO3[es]のインターフェース
W-ZERO3[es]とのサイズ比較
幅が6mmスリムになって50mm、厚さは2mm薄くなって約19mm(最薄部17.9mm)とスペック表で見た限りではピンと来ない前モデルとの差だが、持ってみると明らかにW-ZERO3[es]よりも持ちやすくなっているのがわかる。重量もW-ZERO3[es]の約175gから、アドエスでは約157gと18g軽量化されており、高さは従来通りあるものの、ズボンのポケットなどに収めても違和感なく持ち歩ける。
次ページでは、アドエスならではの進化ポイントについて説明する。