NAVITIMEの機能と魅力
NAVITIMEは、WILLCOM 03で利用する場合は、月額315円のシェアウェアだが、30日間試用できるので、その間に自分に必要な機能かどうかを確かめることができる。また、試用期間が過ぎるとほとんどの機能は利用できなくなるが、「地図検索」「電車・終電ナビ」「ガソリンスタンド検索」などは利用することができる(詳しくはNAVITIMEのこちらのページ)。
インターフェイスなどは、ほかのスマートフォン用はもちろん、一般的な携帯電話用ともある意味変わらないので、NAVITIMEに慣れた人には勝手知ったる使い方になる。おそらく一番使うことになるのは、「トータルナビ」機能だろう。モバイルGoogleマップもアップデートで同様のことが可能になったが、NAVITIMEがこの手のデバイス用では最初に可能になった。トータルナビとは、ひとことでいえば、ドアツードアでの交通情報の検索結果を表示する機能のこと。これを利用すると、ある目的地に行くのに自宅を何時に出たらいいのか、簡単に知ることができる。さらに、NAVITIMEでは音声を使ったガイドを利用することも可能だ。
たとえば、2009年4月4日(土)に、自宅から、ヤマハスタジアム(静岡県磐田市)へ電車を使って移動する場合を考えてみよう。Jリーグの試合を見るためだ。試合開始は19時であるため、少なくとも17時にはスタジアムに着いていたい。まずNAVITIMEのトータルナビの画面で「ヤマハスタジアム」と入力し、検索する。2件該当するが、両方とも同じなのでどちらを選んでもいい。選択し、「目的地」に設定する。
出発地は、自宅の住所を入力すればいいだろう。「出発地に設定」を選び、「利用日」を「20090404」に変更する。時刻を「1700」にし、「出発」を「到着」に変更する。この状態で「設定条件で検索」を選択すれば、2009年4月4日土曜日に、筆者の自宅からヤマハスタジアムまで行くルートが表示される。さらに、料金の安い順とか、乗り換え回数の少ない順とかCO2が少ない順とか、ユーザーが検索をカスタマイズすることもできる。ただし、料金の少ない順とはいっても、「青春18きっぷ」などの各駅停車の旅が便利なように、特急を利用しないといった設定はできないようだ。
また、設定を「自動車の利用」とすることで、車で利用する場合の検索も可能だ。
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