coLinux

 Linuxのディストリビューション調査中に目にしたのが、coMomonga。
何が「co」なんだ?と思って調べたところ、「Windows上で1つのアプリケーションとして動作する Linuxカーネル coLinux」というものがあるとのこと。他のハードウェアエミュレーション系の仮想環境(VirtualServer、VMWare、Xen)と比べてもパフォーマンスが良く、Cygwinと違ってバイナリ互換で動作するとのこと。
 ディストリビューション調査中は、VirtualServerのテストも兼ねてLinuxをインストールしたりしていましたが、こちらの方がお手軽そうです。
 話がそれますが、仮想環境って便利ですよね。バージョンアップやソフトウェアのアップデートが必要なときの事前テストで、現在運用中の環境をそっくりそのまま再構築するのはとても大変。でも、仮想環境なら、専用のディスク領域をコピーするだけで、もうひとつの環境が作れてしまうんですから。いずれの仮想環境も無償版が提供されいるので、今後も追いかけていくつもりです。ちなみに、現在の仮想環境では、カーネルを一部改変する必要があるようです(未確認。タイマー関係で問題が出るようです。VirtualServerではパッチを当てなくても動作はしました。) また、ハードウェアレベル(というかCPU?)での仮想化も実装されてきているようで、今後はパフォーマンスもあがっていきそうです。
 さて、本題のcoLinux。正式名称は「Cooperative Linux」らしいです。導入方法など、詳しいことはERROR STORMさんが詳しいです。(http://www.geocities.jp/error_storm/基本的に、画面出力はコンソールのみです。Xを使う場合は、以下の方法が考えられます。
 
 ・CygwinのXサーバを使う
 ・RealVNCを使う
 ・Xmingを使う(Windowsで動くXサーバ)
 
 私はXmingを使って動かすことにしました。
 まずが、最近のMomongaはどうなっているのだろう?サーバー機として使えるのか?という興味から、coMomongaを動かしてみました。
 結果、はじめっからアプリケーションがてんこ盛りで、かなりWindowsライクに使えそうです。ですが、基本的にLinuxのデスクトップ環境には触りなれていないので、これといったコメントはありません。ふーん、という感じです。
 
 次に、Debianを試してみます。
 coLinuxのディストリビューションの選択肢に、元々Debianがあったのでそのまま入れればOK。やけにサイズが小さいと思っていたら、本当に最低限のパッケージしか入っていません。いくらなんでも!というぐらいダイエットが徹底されていて感心しました。ここまでスッキリしていると、カスタマイズ精神が刺激されるので、いじり倒してみました。
 
 このままでは単なるコンソールマシンなので、Xmingも不要。ですが、これでは寂しい(?)ので、とりあえずVimを入れ、Etchにアップグレードしてデスクトップ環境を構築してみました。初期のディスク容量が1GBしかないので、ディスクは大切に使います。そこで選択したのが、xdm+Blackboxな環境です。Localeの設定や日本語入力環境(kinput2 + canna)を整備すると、かなり快適に使えます。ついでにX上で動くWebブラウザIceweasel(版権の関係で名前が違いますが、中身はFirefox)やらテキストエディターLeafpadを入れてみたり。(私はEmacs使えません。昔使いましたが、既にキーバインドを忘れました。)
 このままだと、デスクトップアイコンが使えませんが、iDeskやRox Filerを使うと、アイコンが配置できるようになるようです。私は要らないので、環境作っていませんが。ファイラーとしてRox Filerだけ入れました。
 見栄えを良くするなら、Blackboxのテーマが公開されているのでそれを適用したり、スケスケターミナルを入れたりすればOK。私はEtermを入れてあります。
 Debianのmenuパッケージを入れておくと、アプリケーションを追加したときにupdate-menusを実行すれば、Blackboxのアプリケーションメニューに追加してくれるので便利だと思います。日本語環境になっていれば、Blackboxのメニューも日本語で作成されます。
 あと、デフォルトの日本語フォントは見づらいのでフォントは別途入れたほうがいいです。IPAフォントやVLゴシックフォントファミリ(Vine)、M+ Fonts Projectが注目どころです。私は、「M+ IPA」なフォントを入れました。http://mix-mplus-ipa.sourceforge.jp/) とても綺麗でお気に入りです。
 インスタントメッセンジャーとしてPsi(Jabberクライアント)を入れて、MSNの代替としています。(用途としてはGaimの方がいいかも・・・)
 
 テキスト編集(Leafpad)していて気づいたのは、cannaのキーバインド。Homeキーを押すと拡張メニューが表示されてしまうのです。私はカーソル操作でHome、Endキーを多用するので、Homeキーが使えないのは痛い。また、変換確定前に次の入力を始めると、kinput2が起動しなくなる、という問題もありました。多分、Emacsやviを使うのであれば、Homeキーなんか使わないので問題にならないのでしょうが、Leafpadを使うならHomeキーが使えないので大問題。Emacsを勉強する元気もないので、キーバインドの変更ができないか調べたのですが、たいした情報が見つからなかったのでXIMを変更することにしました。
 結構種類があったので迷いましたが、uim + Anthyにしました。はじめから半角/全角キーで切り替えができ、変換中に次の文字を入力しても接続が切れることがなくなりました。何より、普通にHomeキーが使えるのが一番。他のIMは試していませんが、今のところ問題なし。これで日本語環境も一区切りです。
 
あとは、メーラーとOffice系のソフトを入れたら、本格的に移行できそうです。
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