こじらせ経験がないので、みなさんの反応を聞いて驚きました

『惡の華』はかなり独特な世界観の作品で、飯豊さんも公式HPに「私はこの作品に出会ってすごく衝撃を受けました」とコメントされています。原作コミックは読まれましたか?

はい、読みました。びっくりしました(笑)。私、学生時代にほんとに何も知識がない子だったし、周りにそういう、思春期真っ只中、みたいな友達がいなかったので。すごい衝撃を受けましたね。「こんな子いるの?」っていうくらい全然世界が違って、面白かったです。

では思春期にも、こじらせたりする部分はなく?

全くなかったですね。でも、作品に携わった後に、いろんな方が「『惡の華』面白いよね」っていうのを聞いて、みなさんあんまり公には言わないけど、こういう風に青春時代を過ごしていたり、こんな風に内に秘めていたものがあったんだな、って。終わった後に知りました。

常盤文役は、どのような役柄として演じられました?

常磐さんは一見クラスの中心みたいな普通の女の子だけど、実は本が好きで小説を書きたいと思っている役で。他の子たちはぶっ飛んでましたけど常磐さんは普通で、やりやすかったです(笑)。

春日を取り巻く3人の女の子の中で、一番光を感じさせる役柄ですよね。

ただ、仲村さんとリンクするところを、どこかに作りたいと思ってたんですよ。でも常磐さんが出てくるのは高校生時代で、仲村さんや佐伯さんと春日くんがぶつかってた中学時代に比べると、みんな大人になってるし。思春期が終わった後みたいな、何か隠してます、みたいな感じを心がけてました。

映画を拝見する限り、撮影も大変そうですが…。

よく「撮影大変でした?」って聞かれたんですけど、健太郎くんとかティナちゃんのほうがすっごい大変だったので(笑)。「私だけ大変じゃなくて申し訳ないな」って思ってたんです。でも撮影最終日に海で健太郎くんとティナと3人でつかみ合いのケンカをするシーンがあって、それはとんでもなかったです。死ぬかと思いました(笑)。 1回濡れたらやり直しできないので、みんな緊張感ある中、ほぼアドリブみたいな状態で。 海に入っててもティナがガンガンくるし「ちょっとやめて」って言っても、ぶつかってくるし。健太郎くんも健太郎くんで、助けるのかと思ったら私のことガンって投げてくるし(笑)。

映画では、穏やかそうな海がキラキラしていて、すごくいいシーンですよね。

そうなんです! 波に飲まれそうになるし寒いしで、本当に大変な思いをしながらやってたのに、スマホの動画で撮ってもらってたのを見ても、夕日はきれいだし、海はキラキラしてて「青春」みたいに撮れていて(笑)。あの冷たさは絶対伝わらないって思いました。しかも撮影の後1週間くらい、ずっと耳から砂が出てきた!(笑) ただこの3人って同い年で、それぞれで共演してるし、ティナは高校も一緒で、プライベートでも仲良いんです。だから、そこはやりやすかったんですけど。 すごくびっくりしたのが、仲村さんって、私的には全然理解できないんですね。でもそれになりきってるティナが、普段と全然違うんですよ。実際に目の前にしてみたけど、「やっぱり仲村さん、めっちゃ変な人!」と思って(笑)。

お友達のティナさんではなく、理解できない仲村さんがそこにいる感じなんですね。

私が仲村さん役をやったら絶対に嘘っぽくなっちゃうんですけど。どこかリアリティがちらちら見える、ティナの魅惑的な感じは、すごくぴったりだなと思います。実は彼女もそういう青春を経験してたんじゃないかなって。本人は言わないと思いますけど(笑)。何かあるんじゃないかな、とか想像がふくらみますね。 ティナも健太郎くんも普段と全く違う役柄だけど、そのイメージを壊せるのは井口(昇)監督だから、っていうのは、すごく思いました。私も監督のことをすごく信頼しているので、普通じゃ絶対理解できないことも疑わずに「そういうことだよね」って思えたし。「え、ここちょっと待って」っていう瞬間すらも、映画として成立しちゃう魔法みたいなものが、この作品にはかかってると思います。

国内旅行でリフレッシュできるんだなって、最近目覚めました

常盤さんは周りに「小説を書きたいと思っている自分」を隠していますが、飯豊さんご自身の「普段は見せない部分」というと、どんなことでしょう。

私はあんまりSNSとかで発信しないので、多分、見せていないことのほうが多いと思います。自撮りとかもあんまり上げないし、隠してるところは、正直ありますね。私服もあんまり出してないですし、何食べてるとかどこ行ってるとか、リアルタイムで何してるか、とかも言わないですし。そういった面では、自分のプライベートは自分で持ってる気がします。あんまりそこは、共有してないですね。 ただ、それだと全然フォロワーが増えないので(笑)。周りの友達とかから「もっと自撮り上げたほうがいいよ」「こういうところが見たいんだよ」とか、すごいアドバイスされちゃって。「へ!?」と思って、無理やりがんばってるんですけど。「これ買いました!」って自慢してるみたいな自分がちょっとイヤだったり、「この瞬間を見て欲しい」みたいな自撮りを上げるのが恥ずかしかったり、あんまり…。 自分が他の方の私服とか美容情報とか見るのは大好きだし「この人、もっとこういう写真上げてくれないかなぁ」とかは、思っちゃうんですけど(笑)。

プライベートを公開しはじめると、多分きりがないですよね。

そうなんです。その代わり、こういうインタビューで「こういうのはおすすめです!」とか「こういうことが好きです」とかは、聞かれたら何でもお話してます。誰かと会ってお話するのは好きだし、そういう共有は思い切りしたいんですけど。

では、プライベートについての質問も。お料理がお好きと伺いましたけど、最近挑戦して美味しかったメニューはありますか?

私、お菓子作りは全然しないんですけど、プリンは好きなので、たまに作ります。特にこだわったことはしてないんですけど、オーブンで焼いて。 あと、最近のヒットがありました! 新玉ねぎの上下を切って電子レンジであたためてから、ちょっとくさみのあるチーズと、香りがする岩塩とかのお塩をふりかけて。アルミホイルでお船みたいなのを作ってオーブンで焼くと、なんかすごい玉ねぎが甘くなって、ちょっとスイーツみたいになるんです。それはさっと作れてすごく美味しいので、何回か作りました。

飯豊家の定番メニューや、ご実家に帰ると必ずリクエストするお料理はありますか?

母が作る鶏そぼろをご飯にかけるのが、すごく美味しいんですよね。高校のときは毎日お弁当だったんですけど、鶏そぼろが入ってたらテンションが上がってました。 母が作るお弁当は、すごく美味しくて。今考えるとすごいこだわってて、冷凍食品とかではなく、毎朝早く起きて作ってくれてたんですよ。その時は食べるだけだったからそんなにありがたみがわかってなかったんですけど、周りの子たちから「すごい豪華なお弁当だね」っていわれてて、あれはちょっと自慢でした。いつもすぐに食べちゃってたけど、写真撮っておけばよかった、って思いますね。 ただ、みんなかわいいキャラクターもののお弁当箱なんですけど、私のは木の曲げわっぱみたいなお弁当箱で。おしゃれだけどすごい渋くて、当時はそれがイヤでした(笑)。

では美容系のことで、新たに始められたことはあります?

髪の毛って、とかせばとかすほどキレイになるって最近知って、少し前に目が詰まったちょっといいブラシを買ったんですけど。ヘアオイルをつけてきちんとブラッシングすると、なんか全然違うんですよ。なぜか、寝ぐせがつかなくなりました。

最後に、秋に旅行したい場所はありますか?

もみじが綺麗な場所…日光とかですかね?(笑)前は国内旅行ってしなかったんですけど、こないだヘアメイクさんとスタイリストさんと温泉旅行に行ったんですよ。それが、すごいいいリフレッシュになって。 季節のものを食べに行くとか、季節の景色を見に行くっていうのは、すごい癒される時間になると思うので。今年の秋は作品が入っていて難しいと思うんですけど、番組とかの企画で行けないかなーって、楽しみにしてます(笑)。

プロフィール

1998年生まれ、千葉県出身。2012年に女優としてデビュー。ドラマ『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』や映画『いなくなれ、群青』に出演。20年1月に主演映画『シライサン』公開を控える。また、初舞台となる『流れ星』に参加。TV番組『にじいろジーン』レギュラー出演ほか、雑誌『Oggi』『MORE』でモデルとしても活躍中。

出演者情報

©︎押見修造/講談社 ©︎2019映画『惡の華』製作委員会

公開中の映画『惡の華』に、常磐役で出演。主人公・春日(伊藤健太郎)は中学時代にある事で問題児の仲村(玉城ティナ)に脅され、隠していた変態性を自ら暴くよう導かれてある事件を起こす。その後転居先の高校で春日は常磐と出会い、惹かれ合うが…。

■ スタッフクレジット 構成/石倉沙織(本誌) 取材・文/江尻亜由子 撮影/新田桂一(ota office) スタイリング/真壁いずみ ヘアメイク/本岡明浩

飯豊まりえさんのインタビューは、2019年10月号のHOT PEPPERにも掲載されています! 内容も異なるので、街頭ラック等でGETしてね!

飯豊まりえさん直筆サイン色紙プレゼントキャンペーン 応募要項

■ キャンペーン概要 HOT PEPPER Beautyのヘア&メイクInstagram公式アカウントをフォローいいね!してくれた方の中から、抽選で3名様に飯豊まりえさん直筆サイン色紙をプレゼントします。 ■ 応募方法 (1)Instagramで、ホットペッパービューティーヘア&メイク<公式>(@hotpepperbeauty_hair)のアカウントをフォロー (2)Instagramで、ホットペッパービューティーヘア&メイク<公式>(@hotpepperbeauty_hair)がポストする対象のキャンペーン投稿をいいね!  ホットペッパービューティーヘア&メイク<公式>  https://www.instagram.com/hotpepperbeauty_hair/ ■ 賞品 ・飯豊まりえさん直筆サイン色紙 ・・・3名様 ■ 応募期間 2019年9月26日(木)12:00 ~ 2019年10月2日(水)23:59 ■ 抽選・当選者の発表 厳正なる抽選の上、2019年10月3日(予定)に、ご当選者様のInstagramアカウントへDM(ダイレクトメッセージ)にてご連絡いたします。 なお、当選者の方への当選のご通知をもって発表に代えさせていただきます。

■ 注意事項 ・当選結果に関するお問い合わせにはお答えいたしかねます。 ・賞品の譲渡・転売・換金することを固く禁止させていただきます。 ・本キャンペーンは予告なく変更・中止させていただく場合がございます。 ・本サービスへのアクセス集中や通信回線の状態による遅延、不具合などにより本サービスへのアクセスや登録・表示などができないことにより発生した損害、または起因して発生したすべての事象につきましては、原因の如何によらず一切の責任を負いかねますので、その旨ご了承の上ご利用ください。 ・弊社側で不正と判断した場合は、賞品進呈の対象外とさせていただきます。 ・当選通知受信後、指定の期限までに、ご連絡先、賞品お届け先等、必要事項を指定の方法でご連絡ください。ご連絡や必要事項が期日以内にない、または揃わない場合は当選を無効とさせていただきますのでご注意ください。また必要事項を入力する応募フォームは、締切日が過ぎ次第、削除させていただきますのでご注意ください。 ・賞品の発送は日本国内に限らせていただきます。 ・ご住所の入力内容に誤りがあり不達となった場合や、期間内にお受け取りいただけない場合は、権利が無効となる場合がありますので、ご注意ください。 ・関係者の応募はご遠慮ください。 ・キャンペーン期間を過ぎた応募は、プレゼントの対象外となります。 ・当選の権利を他の方にお譲りいただくことはできません。 ・次のいずれかの事象が起きた場合、プレゼントをご提供できない可能性がありますので、あらかじめご了承ください。  1)地震などの天変地異・火災・停電・倒産・輸送中の事故・その他不可抗力により、該当のプレゼントが破損したり、お届けすることが困難な場合  2)運用上または技術上、当該キャンぺーンが継続できなかった場合  3)その他、株式会社リクルートが中止せざるを得ないと判断した場合 ・本キャンペーン及びHOT PEPPER Beautyへのご質問は、下記のFAQをご参照の上、お問い合わせください。 https://beauty.help.hotpepper.jp/