婚約の儀式、結納って何のためにするの?そしてどんなもの?

結納。耳慣れた言葉ではありますが、何を指す言葉かご存知ですか?結納とは日本における伝統的な婚約形式です。新郎新婦の両家が新しく親類となることを祝うため、そして二人の結婚が決まったことを周囲に知らしめるために執り行われます。この結納の儀式によって両家は公式に親類になることを認め合うことになります。 通常は結婚式の3ヶ月から半年前くらいの間に執り行われますので、結婚が決まったらできるだけ早く結納の準備に取り掛かりましょう。結納準備は、日取りや場所を決めたり、結納品や結納返しを購入したりとやるべきことが盛りだくさんです。また、仲人を立てる場合は適切な人を探して依頼しないといけません。

結納はどんな服装で臨めばいいの?

格式を重んじた正式結納か、略式結納かあるいは結納の儀式を行わず両家の顔合わせの食事会で済ませるのかによって、適切な装いが変わってきます。結納のときの髪型や服装を決めるために、儀式のスタイルについてカップルやご両親ときちんと事前に話し合っておきましょう。当日の服装は大きく分けると「正装」と「準正装」があります。

正装の場合

正装の場合、女性は振袖を着用するのがマナーです。振袖は未婚者しか着用できないものですから、結納は振袖を着る最後の機会になるかもしれませんね。振袖は縁起の良い柄が入っていたり、身を清める意味をもっていたりと特別なものです。こんな振袖に合わせる髪型としてはアップスタイルを選ぶのがマナー。適度に華やかで、さわやかなヘアアレンジがおすすめです。

準正装の場合

スーツかワンピーススタイルが基本です。どちらの場合も露出が多過ぎたり、ボディラインを強調し過ぎるものは避けるべき。上品でエレガントなデザインのものを選びましょう。もしノースリーブや半袖のワンピースを着用するなら、上から羽織れるジャケットも合わせて準備しておくと便利です。また、あまりに鮮やかな色や暗い色、そして真っ白もいただけません。落ち着きのあるベージュ系やパステルカラーのものがおすすめです。アクセサリーはパールなどフォーマル感のあるものを。

正式な結納の場での髪型選びのコツ【正装・和装編】

結納の儀式はぜひとも自分の個性をしっかり生かせるお洒落な髪型で臨みたいものですが、張り切り過ぎて場の雰囲気にそぐわない髪型になるのは避けたいところ。和装でも洋装でも言えることですが、サイドアップやサイドダウンは、ともするとだらしない印象に見えることもあるので注意が必要です。服装に違和感なく合わせられる髪型の選び方をご紹介します。

和装の場合、最近のトレンドとしてはカールを効かせた可愛らしいヘアアレンジが流行しています。くるくる、ふわふわした毛先は女の子らしくて可愛いのですが、少し幼い印象に見えてしまうので気をつけましょう。結納の髪型としては、パーマ感よりも髪の艶を生かした美しさを強調できるアレンジがおすすめです。細かい柄の振袖には編み込みを加えたヘアアレンジ、大柄の振袖には夜会巻きのような雰囲気のシックなアレンジが似合います。

ヘアアクセサリーはどんなものがふさわしい?

細かいものをランダムに散らすより、大ぶりでインパクトのあるものを左右どちらかに付けてアシンメトリーにした方がお洒落に仕上がります。例えばかすみ草を使ってヘアアレンジをするなら、散らすよりも1ヶ所にまとめて付けるのがおすすめです。可愛らしくフェミニンなイメージにしたいときは大きめのフラワーモチーフ、上品で洗練されたクールなイメージにしたいときはパールビーズなど、お好みやお召し物に合わせて選んでみてください。

カジュアルな結納の席での髪型選びのコツ【準正装・洋装編】

結納の席では洋装の場合も、アップスタイルにした方が無難です。清潔感のあるさわやかな印象になります。ヘアアクセはなしでもマナー違反ではありませんが、せっかくの晴れの席ですので、小さなパールビーズをワンポイント使いしたり、目立たないようなブラウンのベルベットリボンを付けるなど、華やかさをプラスしましょう。親しみを感じやすいふんわりとしたアップスタイルに仕上げるのがポイントです。

ダウンスタイルの場合はハーフアップで

ダウンスタイルの場合は毛先が目立つので、清潔感を出せるように気をつけましょう。無難なのはハーフアップです。くるりんぱでボリューミーに仕上げたり、耳上の髪をねじってバレッタで留めるなどして品良くまとめましょう。アップのときもダウンのときも、お顔まわりはすっきりさせるのが基本です。おでこを出すか、前髪が目にかからない長さにカットしておきましょう。

結納のマナーを守って記念になる一日を…♡

結納は日本独自の儀式ですから大切にしたいものです。結納の日取りが決まったら、どんな服装・髪型で臨むか考えるのも楽しみの一つですよね。のちのち後悔することのないよう、きちんとマナーを踏まえた上で、自分らしい装いで晴れの日を迎えてくださいね。