EXHIBITIONS

安野光雅 風景と絵本の世界

2020.07.18 - 09.22

安野光雅 『おおきな ものの すきな おうさま』(6、7頁) 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房

安野光雅 『イタリアの陽ざし』より「パレルモ」 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房

安野光雅 『つい きのうのこと』より「大嵐」 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房

安野光雅 『旅の絵本Ⅲ』より 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房

安野光雅 『野の花と小人たち』より「れんげ」 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房

『ふしぎなえ』『おおきな ものの すきな おうさま』などで知られる絵本作家・画家、安野光雅。1968年に出版した最初の絵本から、その後300冊を超える著作を発表し、50年以上にわたって多彩な活躍を続けてきた。

 1926年に島根県津和野町に生まれた安野は、絵描きを夢見た少年時代を経て学校教員の職に就きながら、最初は本の装丁やエッセイストの仕事に従事。やがて絵本作家・画家として制作を本格化させると、84年には国際アンデルセン賞を受賞。2012年には文化功労者に選出されたほか、数多くの賞を受け、豊かな知識と想像力から生まれた作品が国際的にも高い評価を受けている。

 本展は、画家の故郷にある津和野町立安野光雅美術館の協力のもと、安野が初期から取り組んできた『ふしぎなえ』や代表作『おおきな ものの すきな おうさま』、国内外の風景を描いた水彩画、そして『旅の絵本Ⅲ』などの絵本原画を展示。さらに幼い頃の思い出や昔の風物詩をユーモラスなイラストで綴ったエッセイや植物画など、約150点の作品を紹介する。