Windows Embeddedな日常

Windows Embeddedについての話や、雑談を綴っていくブログです。

CE 6.0 用のアプリケーションを開発する (1)

2011-11-21 | Windows Embedded
Windows Embedded Compact 系の最新バージョンは Compact 7 なのですが、一つ前のバージョンの Windows Embedded CE 6.0 を取り上げてみたいと思います。
まずは、CE 6.0 で動作するアプリケーションを開発してみます。

CE 6.0 用のアプリケーション開発ですが、Visual Studio 2005 を使って開発します。開発方法は大きく2種類あって、Platform Builder 6.0 上でサブプロジェクトとして開発する方法と、通常のデスクトップ Windows 向けアプリケーションのように開発する方法です。(Platform Builder 6.0 は CE 6.0 の OS イメージを開発するときに使用するツールで、Visual Studio 2005 のプラグインとしてインストールできます。)
まず、後者の開発方法でアプリケーション開発してみることにします。

さて、「通常のデスクトップ Windows 向けアプリケーションのように」と書きましたが、デスクトップWindows 向けの開発では、開発環境に Windows SDK というものをインストールすると思います。CE 6.0 でも同じで、開発環境に SDK をインストールする必要があります。Windows SDK は Microsoft のウェブサイトからダウンロードすることができますが、CE 6.0 向けの SDK は Microsoft から入手するものではなく、OS の開発元から入手します。
CE 6.0 では、必要な OS コンポーネント (機能) だけを選んで最終的な OS イメージを生成します。つまり、製品によって搭載される機能が異なります。基本的に、CE 6.0 の SDK は OS に搭載される機能のライブラリやヘッダなどが格納されていて、サポートされていない機能は使えません。

ここでは特定の製品向けのアプリケーション開発ではなく、デバイス エミュレータ向けのアプリケーション開発をしてみます。デバイス エミュレータを使えば、実際のハードウェアがなくても CE 6.0 向けのアプリケーション開発ができます。
ただし、デバイス エミュレータ用の SDK が必要です。そこで、SDK を自分で作ります。SDK を作るためには、Platform Builder 6.0 を使って CE 6.0 の OS を作る必要があります。

ということで、アプリケーションを開発すると言いつつ遠回りになってしまいますが、次回からはデバイス エミュレータの OS を作るところから書いていきます。
ちなみに、CE 6.0 のデバイス エミュレータについては、MSDN ライブラリの Device Emulator に記載されています。
デバイス エミュレータの OS を実際に起動すると、以下のような画面が表示されます。まずは、この画面が見れるようにしたいと思います。


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1 コメント

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お願い (kottie)
2015-11-27 20:22:51
アプリを作ってくれませんか?

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