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うみねこのなく頃に第26話(最終回)『episodeⅣ-Ⅷ sacrifice』の感想レビュー

2009年12月24日 15時14分14秒 | 今まで見てきたアニメ
エピソード4、そして出題編のラスト回でした。
戦人に自分が縁寿であることを教えない事が、唯一守らなければならない約束事だったわけですが、自分が明日夢の息子ではなかったという衝撃的な事実に追い詰められている戦人をもう1度奮い立たせる為に、あえてその禁を破る縁寿の想いの深さが見所でしたね。

前半では、縁寿が真里亞にさくたろうを引き合わせ、愛と悲しみが理解できれば魔法は存在できるということを具体的な示す展開に。
無限の魔女であるところのベアトが、魔法の力によってゲーム盤の前に座り続けさせられるという状況は皮肉でしたが、凶悪な性格は鳴りを潜め、良心の呵責を抱いているようなそぶりすら見せるベアトの様子には、疲れすら感じさせられる気も。
いつぞやの様に全てがだます為の演技でもなさそうですし、彼女の中でどんな心境の変化があったのか気になるところです。
あるいは、縁寿が真里亞に魔法を見せることが出来たという事実が、なんらかのきっかけになっている部分もあるのかも?

ただし、ベアトが対戦相手として戻ってきたとはいえ、戦人は戦人でとても戦える状態ではなく、そのために縁寿は最後の手段に出た、というわけですね。
自分の出自よりも、帰りを待ってくれている縁寿の方が大切だということを思い出した戦人は、ベアトとのゲームに闘志満々で戻る事が出来た訳ですが、戦人の世界の縁寿はともかくとして、12年後の世界からやってきた縁寿の方は『生きながらにしてその身を食べられてしまう』というペナルティを受ける事に。
その代償はあまりにも大きかったと言わざるを得ませんね。
EP4は、意気消沈した戦人よりもむしろ、縁寿こそが主人公として振舞うお話なので、原作ゲーム版でプレイした時も、ようやく感情移入しまくった直後に退場してしまう展開にグッと来てしまった方が多かったのではないかと思います。

EP1から3で、なかなか正解に迫れない戦人に比べても、クールに真実に迫っていく縁寿のキャラは頼もしく、主人公的な魅力とヒロイン的な魅力を兼ね備えたキャラがよく立っているだけに、この結末を惜しむ声も大きいのではないかと。
同時に、戦人と同じ様に、なんとか縁寿を幸せな結末へと導いてあげたい…と、プレイヤー自身が自然に考えるように誘導する役目も果たしているのではないかと思ったり。
犠牲という意味のタイトルが象徴的に使われていますが、ベルンは単純に縁寿に同情心を感じて彼女を引き入れたのではなく、ベアトと戦人の戦いがより面白くなるようにという思惑を込めて彼女というカードを用意したと。
まさしく、ベルンの思い通り、戦人は正気を取り戻し、ベアトに真っ向から挑みかかる…という展開に。
あとで語られている通り、戦人の推理は力押しの勢い任せに過ぎず、ベアトの復唱拒否があるとはいえ、完全な正解とは言い難い感じですね。
ただ、各エピソードスタート時に、金蔵が既に死んでいるという事を前提に見返していけば、謎を解く大きな力となってくれそうな気はします。
愛があれば魔法が成立するといわれるこの世界で、死んだはずの金蔵が当たり前の様に生きているものとして描写されてきたシーンが数多くあったということから、どの様な結論が導き出せるのか、エピソード5をまだプレイされていない方は考察を重ねられてみるのも良いかと。
…というか、自分の場合、EP4のラストでも結末に圧倒されまくるばかりで、またく考える事には手を出さず、EP5を見て驚☆愕していたのでアレですがw
今では結論を知っているのでこんな風な書き方をしていますが、当時は全然理解が追いついていなかったという。

先日発売されたコミック版を読んだりしていると、『ベアトリーチェという存在=単純な1固体の女性』として考えるのはかなり無理がある状態なので、1人の人間の誰かとして考えるのではなく、物語を構成するルールが擬人化したものとして捕らえることが重要になってきそうですね。
犯人を捕らえるのではなくて、そのルールを解き明かす事が全ての問題を解決させる為に必要な様です。
毎回のゲームは何の為に行なわれているのか?ベアトの思惑と、勝利条件は何か?登場人物たちはどんな役割を背負わされているのか?といった辺りを考え、各ゲームの過程の違いを考えていくことで、真実が見えてきそうです。

また、事ある毎にチェス盤という単語が出てくるうみねこシリーズですが、戦人はともかく、ベアトは普通のチェス対戦とは違って、常に最善手を打っているとは限らないというのもポイント。
魔法云々とは別にしても、もっと効率的に戦人達を追い詰めていくことが出来るはずのベアトなので、その真意というか、目的そのものを達成することにこそ意味を見出している可能性もあるのではないかと。
『ベアトは絶対に勝利できないし、奇跡が起きることも無い』というベルン&ラムダのセリフは、この辺りにも関係しているのではないかと思ったり。
奥の手を残した上で、謎も解かれておらず、磔でグサグサになっている割にはベアトが追い詰められているわけではないという歪な状態のままエンディングなのはちょっとすっきりしませんが、出題編なので仕方ないですし、戦人がいつか謎を解いてきっちりとベアトを殺す宣言をするという締め方は悪くなかったと思います。
そうじゃないと縁寿が命を捧げた意味が無いですし。

戦人以外の人間はいないにもかかわらず、『私』はここに存在して、今から戦人を殺す。『私』とは誰なのか?という最後の問いかけがめちゃくちゃ意味深なのですが、これが解答編であるうみねこのなく頃に散で明らかにされるのはいつになるのでしょうか?
とりあえず、近日発売予定のEP6はプレイするにしても、それがアニメ化されるまでにはまだまだ時間がかかりそうな感じですね。

全体的に駆け足気味だったり、萌えキャラと見せかけて真里亞の怖い顔芸がクローズアップされ過ぎwだったりと、原作未プレイ組がゆっくり考えるのにはやや厳しい&重いかな~という印象のアニメ版でしたが、既に同人ゲーム版でプレイしていた自分的には十分に楽しめたと思います。
赤字や青字も独特な演出が目立っていましたし、煉獄の七姉妹や、シエスタ姉妹達が動いているところも良かったかと。
コミック版も続々と発売されていますし、全ての謎が解けるまで、まだまだ楽しめる要素は多いかと。
途中で保留になっている知り合いの方がいれば、この機会に広めてみるのも一興かもしれませんね。
秋はアニメが豊作だったので、そんな方もいるんじゃないかなと思ったり。

何はともあれ、スタッフのみなさんお疲れ様でした!
今後は是非、解決編の方もアニメ化して楽しませて頂きたいところかと。
また、ここまでお読み頂いた読者の皆様、トラックバックでお世話になったブロガーの皆様にも感謝とリスペクトを。
半年もの長い間、本当にありがとうございました。
来期も感想記事を書くことがございましたらよろしくお願い致します。

See you again. have a nice day!ということでw

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