波と狛のつれづれ日記

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「土竜の唄」の映画館に潜入せよ!

2014-03-05 00:01:20 | 映画情報
こんばんは、白黒茶々です。
この度、「土竜(モグラ)の唄」が映画化されました。 そのタイトルを初めて聞いた時………



「主人公のモグラが、『 ○○のためなら、エンヤコ~ラ………』のような労働歌を歌いながら穴を掘り進めていく話だと思った」と、たつぴは言っていました。また彼は、ヘルメットにサングラス、それに軍手をはめた手にはツルハシを持っているという、いかにも漫画チックなモグラの姿も想像していたみたいです。しかし、小津安次郎監督の名作「秋刀魚の味」にサンマが一切出てこなかったこととや、神奈川県のサンマーメンにサンマが入っていないのと同じように、この作品にはモグラの出番はまったくないのですよ。 そのことをたつぴに伝えたら、「ええ~ そうだったのか………」かなりショックを受けていました。
「そういう白黒茶々さんも、実はとんでもない勘違いをしていたのでは」ですって?いえいえ、今回に限っては、そのようなことはありませんでしたよ。 なぜなら………



私が毎週読んでいる小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」に、「土竜の唄」の原作の漫画が連載されているからです。 その中で、映画の公開を前にして、特集で原作者の高橋のぼる氏や映画監督の三池崇史氏、それに主人公の生田斗真君の対談などが組まれたりしました。



「土竜の唄」は、当初は「ヤングサンデー」に連載されていたのですけど、その漫画雑誌が廃刊となるのにともなって、その作品は「ビッグコミックスピリッツ」に引っ越してきました。 なので、私は「土竜の唄」は途中から読み始めたのですよ。それでも、おおよそのあらすじは知っています。ヤクザの世界に潜り込んだ主人公こと菊川玲二は、いろんな危機や難題にぶつかるのですけど、それらを破天荒な方法で切り抜ける姿は、とても痛快です。



今この漫画は、沖縄で菊川玲二が数寄矢会会長の轟周宝から親子杯を、日浦匡也が蜂乃巣会の若頭の鰐淵拓馬と兄弟杯を、それぞれ受けるところです。 しかし、日浦の存在を煙たがっている数寄屋会重鎮の舘晶は、部下の毒武潤鬼に日浦を暗殺するように命令します。 毒武は刺客や毒武親衛隊を日浦のもとに放つのですけど、果たして玲二と日浦の運命は………



その「土竜の唄」が映画化されることになり、しかもその脚本をNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象まで巻き起こした宮藤官九郎氏が担当するというではありませんか さらに、菊川玲二役を生田斗真君がやるときたもんだ 私はもちろん、行く行く 観に行きますよ



2月中旬の平日の夜に私は単独で、県境をまたいだ愛知県豊橋市にあるユナイテッドシネマ豊橋18に行きました。 こちらの映画館では、20時以降のレイトショーは曜日に関係なく1000円で観ることができるのですよ。



しかも、シネコン形式をとりながらも、全席自由席。また、その外側には4月26日(よい風呂の日)公開予定の「テルマエ・ロマエⅡ」のパネルが飾られていました。
レイトショーということもあって、客席にはゆったりと座ることができました。………というよりは、ガラ空きでしたよ。 あとは、そこで「土竜の唄・潜入捜査官REIJI」が始まるのを待つだけです。 そんな私の前に、映し出されたその作品は………



物語の主人公は、菊川玲二(生田斗真)。彼は史上最低の成績で警察学校を卒業した、交番勤務の巡査でした。正義感は人一倍強く、気高い心意気を持っているのですけど、月間の始末書の数でもワースト記録を樹立してしまいました。



そのうち、酒見路夫署長(吹越満)からクビを言い渡され、代わりに潜入捜査官になることを命じられます。 いわゆる、土竜(モグラ)です。その目的は、合成麻薬MDMAの密売ルートを暴き、関東一円を地盤とする武闘派暴力団組織・数寄矢会の首領(ドン)こと轟周宝(岩城滉一)を検挙(あ)げること。

しかし、そう簡単にヤクザの組織に潜り込めるハズはありません。 まずは、玲二に潜入捜査官としての素質があるかどうかを見極めなければならないのですけど………



その課程で、この映画の魅せ場ともいうべき、生田君がフリチンで車のボンネットに縛り付けられて走行&洗車機突入のシーンが出てくるのですよ。 ただし、局部はチラシがまとわりついていて見えないので、どうかご安心くださいませ。



さらに玲二にはさまざまな試練が課せられるのですけど、彼はなんとかクリアしていきます。そして、晴れて潜入捜査官として認められることに。 先ほどの吹越さんとともに「あまちゃん」に出演していた皆川猿時さん演じる麻薬取締官・福澄独歩、潜入捜査官養成係の赤桐一美(遠藤憲一)、それとたくさんのスタッフが「 も、も、もぐら、も、も、もぐら、土竜の掟をいまから言うよ、(押忍押忍押忍)………」という宮藤官九郎氏作詞のオリジナル曲「土竜の唄」を歌って、彼を送り出します。



そうしたら次は、玲二がどのようにして数寄矢会に入るのかですよ。彼は闇カジノ「虎ジャガー」に潜り込み、そこで数寄矢会の下部組織・阿湖義組の若頭の、クレージーパピヨンこと日浦匡也(堤真一)と出逢います。まあ、そこでいろいろとあって、玲二は日浦に気に入られ、彼らは義兄弟として契りを交わすことに。



そんな彼らに、関東進出を狙う関西を拠点とする日本最大の暴力団組織、蜂乃巣会の幹部・猫沢一誠(岡村隆史)が襲いかかったり………



阿湖義組の若頭補佐ながらも、数寄矢会や日浦の方針に反してクスリ(MDMA)密売の窓口となり、その鍵を握っている月原旬(山田孝之)が冷酷だったりと。 原作ではこのあたりで北海道を拠点にする蜊蛄(ザリガニ)組の海老塚刃(じん)なる人物が出てくるのですけど、映画のほうは設定が少し変わっています。



それから、猫沢の弟分ながらも、日浦を助ける立場になるクロケンこと黒河剣太(上地雄輔)の存在も、忘れてはいけません。彼は全身豹柄の刺繍をしていて、その特殊メイクには7時間もかかったそうです。



あと、玲二の恋人こと若木純奈(仲里依紗)も、重要な役どころです。彼女は原作のイメージと合っていて、私は「よくぞ探してきた 」と思いました。



この作品はヤクザの話ということもあって乱闘シーンが多く、終盤の麻薬取引現場となる埠頭での大殺陣まわりは大迫力なのですけど、その場面で死者が出ないところがなんとも。
それからラストは、この映画のウケがよかったら、続編が出ることを思わせるような終わりかたとなっております。それから、生田君が歌う「土竜音頭」(高橋のぼる氏作詞)も、お聴き逃しなく

昨年末から「永遠の0(ゼロ)」が映画の観客動員数1位を8週連続で維持してきたのですけど、こちらの「土竜の唄」がとって変わって初登場でその位置に躍り出ました。 「極道とか任侠ものとか、その手のものはどうも苦手 」という人がいるかも知れませんけど、大丈夫です。 なぜなら、この作品はひとことで言うと、「やわらかヤクザ」なので。 「土竜の唄・潜入捜査官REIJI」まだ好評上映中なので、気になる方がいましたら、お近くの映画館にお駆け込みくださいませ。


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