録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

久々にFriioを一から設定しなおした

2010-10-23 21:36:42 | Friio
先日購入した新しいPCの環境設計がようやく終わった。そもそもこのPC、および突然停止した先代の同じ場所に設置したPCの目的は、安定した録画を行わせることにある。もちろんほかのPCにもチューナー、それもPT1とPT2ががつけてあるので、BS/CSチューナーだけでも4基も最大使える(ついでに地上デジタル放送用チューナーも2基ずつついているが、各1基ずつしか有効にしていないし滅多に使わない)。これだけあれば数は十分なのだが、いかんせんこの2台は録画よりもエンコード作業をメインにしたPCなので、あまり作業中に録画をやらせたくないわけだ。一度しか放送しない番組の録画が作業中に起こり、その作業が原因でドロップなど起こってしまったら泣くに泣けない。もちろんさらに念には念を入れてレコーダーRD-X8でも予備の録画を行っているが、PCへの取り込みに手間がかかるので最後の手段にしたい。
なので、エンコード作業も軽め(SDとか)のものしかやらせない半録画専用PC、できれば将来準ハイエンドクラスまでの拡張性を持ったPCがあるとものすごく安心して使えるわけだ。今回買ったCorei3なPCはその条件にピッタリ。だが、完成品を送ってもらったのでソフト環境なども一からやり直しになる。なので、ついでにOSも古ぼけたWindowsXPから最近「実は一番使いやすいWindowsなんじゃね?」という思いになってきたWindowsVistaの、余っていた64bit版に変えることにした。そのPCで使うチューナーは、今回の主役Friio BS/CS。わたしはこれを三台つなげていたし、これからもつなげるつもりだ。Friioはすでに壊れた、という人も多いようだがウチのBS/CS版は、接続して数秒で壊れた初代機を除き、二・三・四代目ともPT1購入以前から使っているがいずれも快調で現役の録画機であり続けている。これにBSやCSの録画を任せてしまいたいわけだ。
わたしは一度安定したら「むやみに新しいバージョンにアップしなくてもいいわな、不具合出たらいやだし」と考えるタイプなので前のPCではかなり古いバージョンのソフトを使っていたが、今回はせっかくなので比較的新しい版の(結果現時点で最新版ばかりの)ソフトに切り替えることにしたら、だいぶ変わっている面があったので少し驚かされることになった。なお、今回はわたしとしては使いやすくても世間ではあまり使われていないだろうVista64のHomePremiumという変則的なバージョンで使っているので環境作りの参考にはあまりならないと思うし、何より知っている人にとっては「何を今更の話」だろうけど、そこは大目に見ていただきたい。ある意味浦島太郎気分。

一般的にBonDriverを使った録画はTvRockの方が人気があるようだけど、わたしが愛用しているのはEpgDataCap_Bon(EDCB)。前のPCでTvRock+RecTestやTVTestで録画したところ、なぜか録画した番組の一部が乱れることがあるという不具合が生じたためEDCBに変えたら安定した録画ができるようになったからだ。たぶん前のPCで使っていたnVIDIA製チップセットGeForce9400とTVTestの相性がよくなかったのだろう。そのEDCBにFriio BS/CSのBonDriverを入れて認識させるわけだが、いろいろ試したところ、一番具合がよかったのはEDCBの人柱版10.2(up1072.zip)のx86版とFriio公式サイトのBonDriver(BonDriver_Friio-2.8)の組み合わせだった。ただ、それ以外の組み合わせでは直前にx86版のVC++2010だけしか入れていなかったからかも知れない。うまくいかなかったのでx64版VC++2010も入れたのが功を奏した感じもする。Friioのドライバはもちろん公式サイトから落とした64bit版。署名済みなのかReadyDrivePlusを使わなくても機器を認識させられるのは楽でいい。なお、公式ソフトのFriioViewerは使わないのでダウンロードもしていない。
ただし、公式サイトのドライバはそのままでは複数のFriioを使い、複数のEDCBを起動して同時録画をさせることはできない。そこで、BonDriver_Friio.dllを
・BonDriver_Friio0.dll
・BonDriver_Friio1.dll
・BonDriver_Friio2.dll
と複製してはリネームを繰り返して3つ作り、EpgTimerでもそれぞれのBonDriverにBS/CSチューナーが一台ずつあるという認識をさせることで同時録画が可能なことを確認した。たぶんリネームはこのように番号を振らなくても、名前さえ別なら適当でも大丈夫だと思うが、数字を振るのが一番管理がしやすいだろう。
面白いことに~わたしが不勉強で知らなかっただけなんだけど~最近のFriio純正BonDriverはネットワークCASに対応している。古いものならFriioViewerでしか使えなかったネットワーク配信データをB-CASカードの代用とする方式を、TVTestなどにも持ち込むことができるわけだ。方法は簡単、ソフトに認識させるために放り込むBonDriverと同じフォルダに、付属してきた
・CAS_Off.reg
・CAS_On.reg
・IFriioControl.h
も一緒に放り込み、Cas_on.regをダブルクリックして結合するだけ。少なくともTVTest ver.0.7.13(up0544.zip)でBSの無料放送番組が視聴できることが確認できた。カードリーダーはなしでOK。
ただし、わたしのようにCSの有料チャンネルを契約している人間には具合が悪い。CASを有効にしたまま有料契約をしてあるB-CASカードを認識させて有料チャンネルを録画すると、視聴はもちろんTSを分離することも複号することもできないヘンなtsファイルができてしまう。某ゴッドチューナーと違ってタダ見データを送っているわけではないのだ。それになんだかんだ言ってB-CASカードはローカル環境に置くのが一番いいので、遊びで試した後はCAS_Off.regをクリックして無効化したデータを結合させればいい。これに気がつかずにだいぶ迷った。
あと、同じくEDCBでBSの番組表は取得できてもCSの番組表が取得できなくて困ったが、これはデフォルトの設定が変わったせい。EpgTimerの"設定"から"EPG取得設定"を選び、"基本情報のみ取得するネットワーク"のチェックを外す必要がある。BSはチェックしたままでいいかも知れないが、CSが完全取得しかできない以上、BSだけ基本取得にしても大して時間の短縮にならないので外しておくことにした。

これでようやく同時録画ができるようになり、安心して録画を任せられるPCをそろえることができた。ようやく以前の環境を取り戻せてほっとしているが、インターフェイスはもちろんソフト環境も常時追いかけないとずいぶん変わるものだと驚いている。ソフトCASなんかは汎用性が出たおかげで人によっては便利なのでは? でも、もうFriioを使い続けている人自体がやっぱり少数派になっちゃったのかなぁ、今見直してみるとやっぱり便利なんだけど。

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