風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

山形勲

2020-01-08 12:41:44 | 名バイプレーヤー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年のお正月、CS時代劇専門チャンネルでは懐かしの時代劇映画、時代劇ドラマを多く放送していたのですが、山形さん、出まくりなんですよね。

 

この方は特定の映画会社に所属していたわけではないので、東映、松竹、大映、東宝を問わず、各映画会社の時代劇に引っ張りだこでした。それほど時代劇には欠かせない方でした。

 

圧倒的に悪役の多い方でしたが、1953年の映画『地獄門』(カンヌ映画祭作品賞受賞)では、善良な侍の役で出演。これがまた素晴らしい!

 

1973年のテレビ時代劇『剣客商売』では、主役の秋山小兵衛(息子・秋山大治郎役には加藤剛)役で出演。原作より豪快なイメージでしたが、これはこれでよかった。個人的には、二代目中村又五郎さんが演じた秋山小兵衛が一番好きですけどね(笑)二番目は藤田まことさんで、三番目が山形さん(笑)いや、まあでも、良かったですよ。

 

一方『水戸黄門』では、御老公の仇敵・柳沢吉保を長期にわたって演じておりましたね。山形さんって、どこか品があるんですよ。だからこういう、位の高い悪役を演じるのにはピッタリの方でしたね。特にこの柳沢吉保役は、テレビでは最高の当たり役だったのではないかと思います。

 

 

時代劇といえば東映。やはり東映時代劇の出演率は格段多い。大川橋蔵主演の『若様侍捕物帳』シリーズ、片岡千恵蔵主演『いれずみ判官』シリーズ、市川右太衛門主演『旗本退屈男』シリーズその他その他、ホント、出まくってます。憎々しい悪役。スケベな(笑)悪役。常連さんの悪役でした。

 

豪快、且つ品がある。なかなかこういう方、いそうでいませんねえ。

 

1915年、イギリスはロンドン生まれ。父親は軽業師として、ヨーロッパで活躍していた方だったようです。1917年に帰国。

帰国子女だったとは!驚きです。

 

若い頃に肺結核を患い、その為片肺を摘出していたそうです。それであれだけ豪快な声が出せていたなんて、

 

凄いです。

 

 

1996年、その若い頃に患った肺結核のため死去。御年80歳でした。

 

 

本当に、本当に、本当に素晴らしい悪役。

 

名バイプレーヤーでした。

 

 

永遠の悪役、山形勲。たくさんたくさん、楽しませていただきました。

 

 

ありがとうございました。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (チャメゴン)
2020-01-16 09:06:12
時代劇の名バイプレーヤー山形勲さん。
時代劇ファンの皆様を長い間楽しませてくださってありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
Unknown (薫風亭奥大道)
2020-01-16 13:05:36
ちゃめさん、ありがとう。
ホントに素晴らしい役者さんでした。

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