行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ラショウモンカズラ、カキドオシそしてコバノタツナミ

2021-04-27 20:00:49 | 花,植物
3月下旬から4月中旬に写した
ラショウモンカズラ、カキドオシそしてコバノタツナミ。
いずれもシソ科の草本、唇型のよく似た花を咲かせます。


ラショウモンカズラ。
山地の林の中などに生育、草丈30cmほどになる多年草、
花の長さは4~5cm、筒状で前面が唇形、鮮やかな紫色です。
下唇が大きく、白地に濃い紫色の斑が見られ、
一方向にそろい、段々に花がつきます。


3月下旬、まだ蕾のラショウモンカズラ。
名の由来は、大きくふっくらとした花を
謡曲「羅生門」などに登場する渡辺綱が切り落とした鬼女の腕に見立てたとのこと。
そういわれてこの花を見ると、半分が切り落とされた腕に見えてきます。


正面からのラショウンカズラの花。
この唇形の花、シソ科とすぐわかります。
葉は卵形で対生、葉の先は尖り、縁には鈍い鋸歯が見られます。
コバノタツナミ、カキドオシに比べると花は大きく見栄えがします。


カキドオシ。
少し湿り気のある野原や道端などによく見られる多年草、
3月下旬ごろから花をつけはじめ、
薄紫色の唇形の花と腎臓形の葉を増やしながら、
横に這うように広がり、成長していきます。


花は1.5〜2.5cmの淡紫色、葉腋に1〜3個がつきます。
下唇は中裂し、側裂片は小さい。
中央裂片が大きく前に突き出て、濃紫色の斑紋がよく目立ちます。


4月中旬、コバノタツナミソウが早くも花をつけていました。
例年は初夏の花と記憶しています。
シソ科タツナミソウ属の多年草、
タツナミソウの変種とされ、全体に小さく毛が多いのが特徴です。


海岸沿いの道ばたや野原に生える草ですが、
園芸用と栽培されたものが、市街地の道端や石垣などに野生化しています。
ビロードのような質感の葉と小さな青紫色の唇形の花が目をひきます。


白花のコバノタツナミソウも咲いていました。
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