帝王切開で出産した女性の妊娠中から産後1か月までの心理的プロセス―覚悟と納得―

書誌事項

タイトル別名
  • The Psychological Processes of Women Who Underwent Cesarean Sections Experienced from during Pregnancy to One Month after Delivery: “Making Up My Mind to Have a Cesarean Section” and “Consenting to a Cesarean Section”
  • テイオウ セッカイ デ シュッサン シタ ジョセイ ノ ニンシン チュウ カラ サンゴ 1カゲツ マデ ノ シンリテキ プロセス : カクゴ ト ナットク

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抄録

目的:帝王切開で出産した女性の,妊娠中から産後1か月までの帝王切開に対する心理的プロセスとその影響要因を明らかにし,看護支援への示唆を得ることを目的とした.<br>方法:グラウンデッド・セオリー・アプローチを用い,帝王切開後の女性18名に半構造化面接を行って分析し理論化を試みた.<br>結果:女性は帝王切開に対する〈心づもり〉と〈意味づけ〉のプロセスをたどることで,帝王切開に対する〔覚悟〕と〔納得〕に至る.それらは〈帝王切開の可能性の認識〉をした時点から始まり,〈手術への恐怖〉や〈自然分娩への未練〉は阻害要因,医療者や経験者とのやりとりは促進要因となる.〈意味づけ〉は分娩後にも続く.緊急帝王切開では〈心づもり〉や〈意味づけ〉ができないまま手術に臨む場合があるが,〔納得〕するためには,分娩後に〈意味づけ〉が行われる.<br>考察:帝王切開に対する〔覚悟〕と〔納得〕の理論を軸に,〈心づもり〉と〈意味づけ〉を促すような具体的な看護支援が示唆された.

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