コンピューティング

Ubuntu Pro が Google Cloud に登場

2021年6月28日

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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 6 月 15 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

本日、Google Cloud での Ubuntu Pro イメージが一般提供となったことをお知らせいたします。これにより、Ubuntu 操作性の向上、セキュリティカバレッジの拡大、Google Cloud の重要な機能との統合が実現します。Canonical との提携により、オープンソースを全面的に採用しているお客様は、最もミッションクリティカルなエンタープライズワークロードのセキュリティやコンプライアンスをさらに確保しやすくなります。

Google Cloud での Ubuntu Pro を導入すると、次のような特長をご利用いただけます。

10 年間のセキュリティアップデートを提供 - Canonical は、セキュリティアップデートと保証されたアップグレードパスで Ubuntu Pro を 10 年間サポートします。
FIPS と CC-EAL2 の認定 - Ubuntu Pro には、FedRAMP、HIPAA、ISO、PCI といった要件を遵守したコンポーネントが含まれています。
オープンソースのセキュリティカバレッジ - MongoDB、Apache Kafka、Redis、NGINX、PostgreSQL など、重要度の高いオープンソースワークロードを保護します。
マルチバージョンの可用性 - Pro イメージは、よく使用されている 3 つの Ubuntu Server ディストリビューション（16.04 LTS、18.04 LTS、20.04 LTS）で利用可能です。
カーネルライブパッチ - カーネルパッチは即座に配信され、VM を再起動する必要はありません。
CIS と DISA STIG のオプションプロファイル - 主要な 2 つのプロファイルから選択し、業界ベンチマークに従って環境を強化できます。
クラウドベースの料金設定 - Ubuntu Pro は契約の必要がありません。料金はインスタンスの種類に応じて、基盤となるコンピューティング費用が追跡されます。

Ubuntu Pro を使用した Ubuntu 16.04 LTS の拡張セキュリティメンテナンス（ESM）

Ubuntu 16.04 LTS を使用されていて、仮想マシンの拡張セキュリティメンテナンス（ESM）は必要なものの、Ubuntu 18.04 LTS または Ubuntu 20.04 LTS バージョンにすぐにアップグレードしない場合、Ubuntu Pro イメージの可用性がとりわけ重要になります。ESM は Ubuntu Pro 16.04 に含まれています。ワークロードを Ubuntu 16.04 LTS VM インスタンスから Ubuntu Pro 16.04 インスタンスに移行すると、ESM と上述のすべてのメリットを引き続き享受できます。新しいバージョンの OS 上でアプリケーションをテストする必要はありません。

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Gojek は、配車サービスのみを提供していたところから、現在では 20 を超える一連のサービスを提供するまでに成長し、東南アジアの何百万ものユーザーに日常的なソリューションを提供しています。

「私たちが Ubuntu 16.04 LTS ワークロードを総合的にテストして Ubuntu 20.04 LTS に移行するには、もっと時間が必要であり、Ubuntu 16.04 LTS の標準のメンテナンスタイムラインを超えてしまう可能性がありました。Google Cloud での Ubuntu Pro を使用することで、この作業を延期できるようになりました。また、16.04 ワークロードを Ubuntu Pro に移行することで、カーネルのライブパッチと主要オープンソースコンポーネントのセキュリティカバレッジの向上という恩恵を受けています。」- Gojek、CI / CD および FinOps 担当エンジニアリングマネージャー、Kartik Gupta 氏

Canonical の CEO である Mark Shuttleworth 氏は次のように述べています。「Google Cloud での Ubuntu Pro のリリースに伴い、Google との共同投資に基づいて Google Cloud での Ubuntu のパフォーマンスを最適化し、さらに 30,000 のオープンソースパッケージ（世界で最も幅広いセキュリティが維持されているオープンソース）に包括的なセキュリティパッチと長期サポートを追加します。世界であらゆるものがオープンソースに移行されることを踏まえ、Canonical は企業がデベロッパーを解放するために期待するセキュリティメンテナンスのセーフティネットを提供します。」