アメリカのお菓子といえばクッキー、アップルパイ、チーズケーキなどがまず思い浮かびますが、実はとっても簡単で冷たい夏の定番スイーツにバナナ・プディングというのがあります。
今日は7月4日、アメリカでは独立記念日。花火を見て飲んだり食ったりする日だよ!
バナナプディングはアメリカでもどちらかというと南部諸州で人気の家庭のお菓子ですが、簡単でおいしいし、材料は気軽に使えるものばかりなのでたぶんどこの地域でも作る人は多いと思います。
基本的に、バナナとカスタードクリームとビスケットを層に重ねて半日置いておくだけのレシピです。カスタードクリームには卵黄しか使わないので、残った卵白をあわ立てて表面に波上に乗せ、オーブンでサッと焼いてメレンゲにすることも多いのですが、焼かずに冷やしただけでもとてもおいしいので子供でも作れます。
カスタードクリームは手作りするのはもちろんオッケですが、売っているプリンミックスなどでもまったく問題ありません。また、クックパッドなんかに行けば電子レンジで作る簡単カスタードクリームのレシピもわんさと見つかります。注意する点は、普通シュークリームなどに使う場合に比べ、牛乳の量を1.5倍くらいにしてゆるいクリームにすることです。ビスケットが水分を吸ってスポンジ状になるのがバナナプディングの特徴なのですが、このときクリームが固いとカスタード特有のネットリ感&ふやけ具合の不十分なビスケットが歯にメッチョリと絡み付く質感の相乗効果にイヤんなってしまいます。
私は特にこの感じが嫌いなので、カスタードクリームと泡立てた生クリームを混ぜて作ります。風味的にも質感も私はこちらが気に入っていますが、本来バナナプディングはカスタードだけで作ります。お好みで決めてください。
また、先ほどからビスケットと連呼していすが、正しくはアメリカではウエハース(wefers)と言い、Nillaというメーカーのものが人気です。
箱のサイドにもバナナプディングのレシピが載ってますね。
日本人がこれを食べると「なにこれなんか懐かしい・・・」となってしまうと思います。赤ちゃんビスケットに非常によく似ていておいしいです。日本では手に入りにくいと思いますが、マリービスケットなどで代用できます。
カスタードクリーム材料
卵黄 3個
小麦粉 25g
砂糖 50g
牛乳 400cc
バニラエッセンス 数滴
その他材料
バナナ3本
ビスケットもしくはウエハース 1/2箱 (150g程度)
生クリーム 300cc
砂糖 おおさじ3
ゼラチン 小さじ1/4
バニラエッセンス 数滴
作り方
1)まずカスタードクリームを作ります。牛乳を鍋に入れ、沸騰寸前くらいまで温めます。
2)卵黄をボウルに入れてーーー
砂糖を加え、泡だて器でよく混ぜます。
光の加減でわかりにくいのですが、初めはこんな濃い黄色だったのが、よく混ぜると白っぽくフンワリしてきます。
3)卵黄が白っぽくフンワリしてきたら小麦粉を混ぜ、よく混ぜます。
4)3)の卵黄のボウルに、1)で温めた牛乳を少しずつ加え、都度よく混ぜます。
卵に煮立った牛乳をいきなりたくさん入れるとかき玉になっちゃうので気をつけて。
5)牛乳をすべて加えたら、これを鍋に移します。
手間でなければ一度ここで漉すとさらになめらかに。
6)鍋を弱めの中火にかけます。泡だて器で常によくかき混ぜながら加熱します。
鍋の底からクリームが固まって来るので休まずにかき混ぜ続けます。鍋の底のふちを頻繁にゴムベラでなぞって、角の部分だけ焦げたりダマになったりしないようにします。
ああ~、卵と牛乳のいい匂い。
7)牛乳の量が多いし、冷めたら固くなるので充分に火が通ってもまだゆるい感じがすると思います。トローリとゆっくり落ちるくらいになるまでよくかき混ぜながら火を入れてください。
8) 火を止め、バニラエッセンスを加えてよく混ぜたらクリームをボウルに移し、冷水に浮かべて急冷させます。
大きな鍋に氷水を張って、ボウルを浮かべていそいで荒熱をとります。常に冷蔵庫に入れて置けるなら不要な手順かもしれませんが、カスタードクリームは痛みやすく、今回私は友達の家に持っていく予定だったので持ち歩いたりテーブルに数時間置きっぱなしになったりすることを踏まえて、一手順加えました。ガサツなように見えてけっこう気を使っているんですよ。
荒熱がとれたらラップをして冷蔵庫に入れ、完全に冷ましておきます。
9)生クリームを泡立てるのですが、アメリカで売っているあわ立て用クリーム(whipping heavy cream)は脂肪分がだいたい35%前後で、日本の生クリーム(製品によって42-47%くらい)と比べると軽めです。なので泡立ちにくく水っぽく、しかも泡立てたあとで時間が経つと水っぽく崩れてきたりします。スタビライザーとしてcream of tartar(Potassium bitartrate:酒石酸水素カリウム)をチョッピリ使うという手もありますが、これがけっこう高価で他に使い道もないので、私はゼラチンを少し使うことにしています。
粉ゼラチン小さじ1/4を水おおさじ1/2に振りいれ、レンジにかけて溶かします。
ボウルの底を氷で冷やしながら泡立てると、脂肪分の低いクリームでもいくらか泡立ちがよくなります。
ここに生クリームを入れ、泡立て始めます。
すこしトロリとしてきたら砂糖を加えます。
フンワリしてきたら溶かしておいたゼラチンとバニラエッセンスを加え、さらによく泡立ててます。いくら頑張ってもアメリカのクリームはピンと角が立つほど固くならないと思います。8分立くらいでヨシとしましょう。
10)生クリームの全体の2/3くらいの量を、カスタードクリームに混ぜます。
私はここでカスタードクリームと生クリームが3:2くらいの割合にするのが好きですが、重ねての言及になりますが本来バナナプディングはカスタードクリームだけで作るものなので生クリームなど使用しなくてもまったくかまいませんし、使うのであっても割合は好みの問題です。混ぜるときにはカスタードが完全に冷たくなっていることだけ気をつけてください。防腐目的です。
これも繰り返しての言及ですが、私はどうしても生クリームが入っているほうが好きです!生クリームほんとふかふかまっしろでかわいい・・・・好き!ほんと大好き!(デブ萌え)
二種のクリームが混ざってぽったりふんわり。おいしい。
11)さあいよいよ仕上げにかかりますよ!平たい器でも、深いボウルでもどちらでもおいしく美しくできます。バナナを4-5ミリの薄さに切っておきます。もし変色が気になるならテフロンのフライパンにバターを熱し、切ったバナナを軽く炒めておくといいでしょう。火を止める前に砂糖とラム酒やブランデーを少しふりかけると風味も加えられていい感じですが、手間に感じるならやる必要はありません。
12)まず器の底に薄くクリームを塗り広げます。
その上に重ならないようにビスケットを並べ、クリームを塗り、その上にバナナを並べます。
これを材料がなくなるまで繰り返します。
ガラスの器だと横から見た層が美しいですね。
そして一番上には10)で残しておいた生クリームを塗り広げます。
生クリームを使用ない場合はもちろんカスタードクリームが最上面になるように按配してください。前述していますが、卵白をあわ立ててメレンゲにする方法もあります。この際、オーブンで焼くため、泡立て生クリームをカスタードに混ぜると言う手は使用しないでください。溶けて水浸しみたいな出来上がりになってしまうと思います。
これを冷蔵庫で半日おいておけばできあがりなのですが、今日は独立記念日なのでアメリカをレスペクトしたデコをしてみました。
ブルーベリーとイチゴで星条旗だ。
なんだか冗長にかいてしまいましたが、ほんとに基本はカスタードクリームとバナナとビスケットを段々に重ねて冷やせばオッケな簡単なデザートです。7月4日に使うには間に合うタイミングでアップできなかったのが残念ですが、いつ食べてもおいしいのでぜひお試しください。
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ゆうさん
バナナ・プディング
美味しそう
素適なレシピ
有り難うございます
ryujiさーーん!
お久しぶりです!久々のコメントありがとうございます。
今日初めて訪問しました。
最高です。
今まで見たレシピブログの中で
一番。
私の好みにも、ぴったり!
ほんとに最高。
うれしいコメントアリガトーー!!!(大きく手を振りつつ)
実際作りました。
美味しいです!
アメリカに住んでいるので、ワッフルもバッチリ手に入りました。
なかなか新しい食べ物を気に入らない長男が
美味しい!と言って、たくさん食べてました。
一晩寝かせてワッフルがしっとりすると最高に美味しい!
これもまたレシピノートに記入しました。
また作ります
今日もまたこのバナナプディングを作らせてもらいました!!
(息子小6が猛烈に好きです)
ゆうさん、素敵なレシピをいつもありがとうございます❤️
ぽっぽこさん、
レシピお試しありがとうございます。
このレシピはクリームがめちゃおいしくて私も大好物です。
息子さんのお気に入りとのこと、とてもうれしいです。