4月19日に待望のPlayStaion Suite SDKのOpen Betaプログラムが公開されました。ダウンロードは以下のサイトから行えます。
Development Resources for "Open Beta"
BaseとなっているIDEはMono Developなので、Unityとか利用されている方は比較的使いやすいと思います。
現段階では、クローズベータでも問題視されていたメニューバーの白抜き文字問題は直ってないようですが、特に困ることもないのであまり気にはならないかもしれません。
今バージョンは0.98。ようやくPlayStation®Vita上にアプリケーションをデプロイすることが出来るようになりました。
PlayStation®Vita上にアプリケーションをデプロイするには、上記のダウンロードサイトから【2. PlayStation®Suite Development Assistant】の項目にあるアプリケーションをPlayStation®Vitaからダウンロードする必要があります。
※このリンクをPlayStation®Vitaのウェブブラウザからクリックすると自動的にPlayStaion™Storeのダウンロードに移行します。
ダウンロードが完了し、インストールされると、【PS Suite Dev】となっているアイコンが登場しますので、作成したアプリケーションをデプロイする場合はこのアプリケーションをあらかじめ起動しておきます。
アプリケーションを起動しておくと、次のような画面で待機します。
このときに注意する必要があるのは、デバッグ中にPlayStation®Vitaがスリープに入らないようにすることです。PS Suite SDKからPlayStation®Vitaにアプリケーションをデプロイするとき、思いの外時間がかかります(簡単なサンプルプログラムでさえ10~20秒前後かかります)。この際中にスリープに入ってしまうと、デプロイできてもデバッグが出来ませんのでご注意ください。無事にデプロイできると、アプリケーションが起動します。
※今回はマイドキュメントに展開される【Pss\sample\Imaging\FontSample】フォルダにあるサンプルプログラムを実行しました。
終了させる方法は、PlayStation®VitaからPSボタンを押してアプリケーションを通常通り終了させてください。PSSuiteから終了することも出来ますが、エラーが表示されてPlayStation®Vitaのデバッグ用プログラムも終了させる必要があるので、PlayStation®Vitaから終了させる方が良いかと思います。
PlayStation®Vitaは、スクリーンショットを録るのが非常に簡単なので開発者としては非常にありがたいと思います。
また、同日に日本Androidの会 秋葉原支部の勉強会で今後予定されている内容をSCEの方がセッションでお話しされたので記載しておきます。
- 大体の内容は以前私が話したわんくま勉強会東京#67 LT資料の内容とほぼ同等だったので参考にしてください。
- アプリケーションの公開は、iOS/Android/Windows Phone/XBox同様、開発者プログラムのライセンスを取得し、SCEに申請する形になる。
ライセンス金額は年間$90を予定。
- 収益モデルとしては、【卸売りモデル】になる予定。
これは、SCEが公開者のアプリケーションを【卸値で買い取り】、SCEが【SCEの利益を付加金額で】販売する形。
公開者は、いくつか設定されている【卸値】を選択して、申請する形となる。
- 現在のところ無料アプリの公開が出来るのかは説明がなかったため不明。
- PS Suite SDKは今後PS3にも展開できるかもしれない。
- PS Suite SDKを別の言語に展開するかは今のところ未定。
- 年齢制限のあるアプリケーションが公開・販売できるようになるかはまだ未定。
いよいよ、ゲーム機向けのアプリケーションも個人で触れる時代になってきました。C#erは、是非是非触れて欲しいなと思います。