【初心者向け】パソコンのスペック表の見方をわかりやすく丁寧に解説

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パソコンを購入したいんだけどスペック表の見方(意味)がわからないから教えてほしいな。

こんな疑問にお答えします。

というわけで、本記事の内容は次のとおりです。

  • パソコンのスペック表の見方をわかりやすく丁寧に解説

パソコンのスペック表の見方がわかっていないと無駄に高機能で高価なパソコンを買うことになったり、安いパソコンを買ってしまって必要な作業ができずにお金を無駄にしてしまうかもです。

なので、本記事でパソコンのスペック表の見方をしっかり理解して、自分にあったパソコンを購入できるようにしましょう

そんな私は情報工学の修士号を持っていて、大手メーカーでソフトウェアエンジニアを6年以上経験しています。

この私がわかりやすく丁寧に解説します。ぜひ、最後まで御覧くださいm(_ _)m

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パソコンのスペック表の見方をわかりやすく丁寧に解説

パソコン(PCピーシー)のスペック表の見方について例えを交えながらわかりやすく解説します。

まずは、PCを購入する上で確認すべき4つのスペックについて解説します。

その上で、PCが動作する仕組みを知っておくと理解しやすいので、より深く理解したい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。

参考:【初心者向け】パソコンが動作する仕組みをエンジニアが丁寧に解説

PCで大事なスペックは主に次の4点です。

  • OSオーエス
  • CPUシーピーユー
  • 主記憶装置(メインメモリ)
  • 補助記憶装置(ストレージ)

それぞれ詳しく解説しますね。

OS(オーエス)

まず確認するべきスペックはOSオーエスです。

OSオーエスとはPCを使えるようにするための基本的なソフトウェアでOperating Systemオペレーティング システム(OS)のことです。

代表的なOSは次のとおりです。

  • Windowsウインドウズ
  • macOSマック オーエス
  • Chrome OSクローム オーエス
  • Linuxリナックス

上記のとおりです。

ちなみにスマホのOSだとAndoroidアンドロイドiOSアイ オーエスがありますね。

OSが違うと使えるソフトウェア(アプリケーション)が変わるのでPCの用途に応じてOSを選ぶ必要があります。

お子さんのプログラミング学習用にPCの購入を検討なさっているのでしたら、「【失敗しないための】OS別のおすすめプログラミングおもちゃ15選」をあわせてご覧ください。

使用できるプログラミングおもちゃをOS別に解説しています。

特にこだわりが無い限りWindowsの最新版を選ぶといいでしょう。

使えるソフトウェア(アプリケーション)が多いですし、仕事や学校など多くの場面で使われています。

以上のことから、まずはOSを確認しましょう。

CPU(シーピーユー)

CPUシーピーユーは各装置へ指示を出す制御装置としての役割と、受けた入力に応じて計算する演算装置としての役割があります。

PCをレストランの厨房に例えると、CPUは料理人です。

料理人の能力が高ければ短い時間でたくさんの料理を作れますし(演算)、他のスタッフに素早く指示を出すことができます(制御)。

なので、CPUの性能が高ければPCの処理性能が高くなります。

そして、CPUの性能を決める要素として主に次の3点があります。

  • クロック周波数
  • コア数
  • スレッド数

あと、CPUを作っているメーカーのブランドも大事なのであわせて解説しますね。

●クロック周波数

クロック周波数とはざっくりいうと「1秒間に何回演算(計算)できるか?」という意味で、単位はHzヘルツです。

HzはラジオとかWiFiとか電波関連でよく見かけます。意味合いは同じで「1秒間に『いくつの波があるか=振動するか≒演算(計算)するか』」という考え方です。

PCをレストランの厨房に例えると、CPUは料理人で、クロック周波数は料理人の調理スピードです。

調理スピードが速いと料理をすぐに完成させることができますよね。

クロック周波数が高いと様々な処理を高速に終わらせることができます。

高画質の画像をクリックしてからすぐに開く、とかです。

なので、クロック周波数が大きいほど性能が高いです。

●コア数

コア数はCPUの中に存在するコアの数です。その名の通り、CPUのコアになる部品で演算(計算)を担当します。

PCをレストランの厨房に例えると、CPUは料理人でしたが、コア数はその料理人の数です。

料理人が1人よりも2人の方が一度に多くの料理を作れますよね。

コア数が1個の場合と2個の場合では2個の方が一度に多くの計算をできるので高性能だといえます。

コア数が多いと「動画を見ながら、WEBブラウザで検索し、表計算ソフトで請求書を作る」なんてことがサクサクできます。

なので、コア数が多いほど性能が高いです。

●スレッド数

スレッド数は1つのコアが同時にこなせる処理の数です。

4コア8スレッドのような言い方です。

スレッドは実際の部品ではなく、コアが複数存在するかのように見せる仕組みです。

PCをレストランの厨房に例えると、スレッド数は料理人が使用するコンロの数です。

料理人は1人でも、コンロの数が多ければ一度にたくさんの料理を作ることができます。

パスタを茹でながら、ソースを作るとかです。

ただし、料理人自体が増えるわけではないので、上手に料理を作らないとコンロの数を最大限に発揮することはできません。

それと同じでコア自体が増えるわけではないので、場合によっては処理速度は上がりません。

ただ、スレッド数が多ければ上手に処理をこなすことが可能になるので少ないよりは性能が高いといえます。

●ブランド

CPUは色々なメーカーが作っており、各メーカーには複数のCPUブランドがあります。

なので、このブランドを見ればPCの性能が大体わかるようになっています。
PCをレストランに例えると、ブランドは「1つ星シェフの店」とか「3つ星シェフの店」といったイメージです。

主なCPUメーカーとそのブランドは次のとおりです。

Intelインテル AMDエーエムディー 主な用途
Intel Core i9インテル コア アイ ナイン AMD Ryzen 9エーエムディー ライゼン ナイン 4K動画の編集や高機能なゲームなど
Intel Core i7インテル コア アイ セブン AMD Ryzen 7エーエムディー ライゼン セブン 動画の編集やゲームなど
Intel Core i5インテル コア アイ ファイブ AMD Ryzen 5エーエムディー ライゼン ファイブ オフィスソフトやゲームなど、
家庭や仕事での一般的な作業
Intel Core i3インテル コア アイ スリー AMD Ryzen 3エーエムディー ライゼン スリー ネットサーフィンや動画視聴など、
日常的な作業
Intel Pentiumインテル ペンティアム 安価なPCに搭載
Intel Celeronインテル セレロン 安価なPCに搭載

どちらのブランドも数字が大きくなればなるほど高性能で、高価です。

  • Intel Core i5 > Intel Core i3
  • AMD Ryzen 9 > AMD Ryzen 7
通常使いであればIntel Core i5/AMD Ryzen 5だと安心です。ただ、予算にあわない場合は最低でもIntel Core i3/AMD Ryzen 3は欲しいですね。

また、これらのブランドには「世代」という概念があり、発売された時期を表します。

同じブランドだと新しい世代の方が高性能です。

  • Intel Core i5の第12世代 > Intel Core i5の第11世代
  • AMD Ryzen 7の第4世代 > AMD Ryzen 7の第3世代
「Intel Core i7のPCが安い!」と思っても世代が古いことがあるので注意が必要です。

以上のようにCPUにはメーカー別にブランドがあり、その発売時期を表す世代があります。

主記憶装置(メインメモリ)

主記憶装置(メインメモリ)は作業中のデータやプログラムを一時的に保存する装置です。作業用の領域とも言えます。

PCをレストランの厨房に例えると、主記憶装置(メインメモリ)は調理台です。

調理台が狭ければ一人分の料理しか置けませんが、調理台が広ければ複数人分の料理を同時に置けるので作業効率が上がります。

料理人の性能が高くても調理台が狭ければ作業効率が悪くなるので、CPUの次に主記憶装置(メインメモリ)の性能は大事です。

主記憶装置(メインメモリ)にはRAMラム(Random Access Memoryランダム アクセス メモリ)という部品が使われていて、PCのスペック表にもRAMと書かれています

その主記憶装置(メインメモリ)の性能を表すには「容量」を使います。

これは一度にどれくらいのデータやプログラムを保存できるか表します。単位はBバイトです。

ちなみにbはビットです。バイトとビットの違いはこちらの記事で解説していますので、プログラミングに興味がある方はぜひご覧ください。

参考:【初心者向け】パソコンのビットとバイトをエンジニアが丁寧に解説

通常の作業(オフィスソフトやプログラミング学習)に使うなら4GB~8GBあれば十分でしょう。

なので、主記憶装置(メインメモリ)=RAMの性能を見るときは容量の数字が大きいほど快適に作業できると思ってもらえればいいです。

補助記憶装置(ストレージ)

補助記憶装置(ストレージ)はたくさんのデータを長期的に保存する装置です。

写真とか動画を保存するときに使用する場所です。

PCをレストランの厨房に例えると、補助記憶装置(ストレージ)は冷蔵庫です。

冷蔵庫が大きければ多くの材料を保存することができます。

冷蔵庫が大きくても料理人の作業効率は変わらないのでPCの処理性能には直結しません。

そして補助記憶装置(ストレージ)には主にHDDハードディスク(Hard Disc Driveハード ディスク ドライブ)SSDエスエスディー(Solid State Driveソリッド ステイト ドライブ)という部品が使われています。

PCのスペック表にもHDDかSSDのどちらなのか書かれています。

2つを比較すると次のような特徴があります。

容量 価格 アクセス速度
HDD 大きい 安価 遅い
SSD 小さい 高価 速い
容量が同じだとSSDの方が高く、価格が同じだとHDDの方が容量が大きいという意味です。

そして、補助記憶装置(ストレージ)の性能を表すには主記憶装置(メインメモリ)と同じで「容量」を使います。

通常の作業(オフィスソフトやプログラミング学習)に使うなら256GB~512GBあれば十分でしょう。写真や動画をたくさん保存するなら512GB~1TBは必要でしょう。

なので、補助記憶装置(ストレージ)=HDD/SSDの性能を見るときは容量の数字が大きいほどたくさんのデータが保存でき、HDDよりSSDの方が速度が速いと思ってもらえればいいです。

主要な4つのスペックがわかれば一安心

ここまでをまとめると

  • OS・・・こだわりが無い限りWindowsの最新版がおすすめ
  • CPU・・・通常使いだとIntel Core i5/AMD Ryzen 5がいい
  • 主記憶装置(メインメモリ)・・・通常使いだと4GB~8GBあればいい
  • 補助記憶装置(ストレージ)・・・通常使いだと256GB~512GBあればいい

こんな感じです。あくまで目安なので、用途にあわせてご検討ください。

その他の確認しておきたいスペック

上記の4点以外にも、用途に合わせて確認しておきたい点があるので解説します。

GPU(ジーピーユー)

GPUジーピーユーはPCの演算の中でも画像処理に関する演算を専門に担当する装置です。

PCをレストランの厨房に例えると、CPUは料理人でしたが、GPUはデザート専門の料理人です。

料理(演算)をするという役割は同じですが、デザート(画像処理)に特化することで、デザート(画像処理)を他の料理人よりも速く作ることができ、他の料理人が別の料理(演算)に集中することができます。

なので、高画質な動画編集や高機能なゲームをする場合は高性能なGPUが必要ですが、通常使いだとGPUの性能にはこだわらなくてもいいでしょう。

画面サイズ

画面サイズは画面の枠を含まない実際に映像が映る部分の対角線の長さで表現します。

単位はinインチです。1inは2.54cmです。

ノートPCだと13~15in、デスクトップPC用のモニターだと23~26inあれば十分でしょう。

画面の解像度

画面の解像度は画面の画素数で表します。

1920×1080画素のように縦と横の画素数のかけ算で表すことが多いです。

一般的な画素数と名称の関係は次のとおりです。

名称 画素数 別名
FHDフル エイチディー 1920×1080 フルHD、Full HD、2K
WFHDワイドFHD 2560×1080
WQHDワイド クアッド HD 3440×1440
4Kヨン ケー 3840×2160
FHD(2K)はBSデジタル放送やBlu-rayの映画など、最近では一般的な解像度です。

なので、ノートPCでもデスクトップPCでもFHD(1920×1080画素)あれば十分でしょう。

逆にそれ以下だと低画質だと感じるかもです。

画面の光沢

画面には光沢と非光沢の2種類があります。

光沢をグレア、非光沢をノングレアということもあります。

特徴は次のとおりです。

画面 メリット デメリット
光沢
(グレア)
・画面の色が鮮やかに見える
・静止画や動画がキレイに見える
・外の光が映り込みやすい
・目が疲れやすい
非光沢
(ノングレア)
・外の光が映り込みにくい
・目が疲れにくい
・画面が少し白い
・映像が少し地味に感じる

写真や動画を扱うことが多い場合は光沢(グレア)にし、それ以外の場合は非光沢(ノングレア)がいいでしょう。

まとめ

というわけで、本記事をおさらいすると次のとおりです。

★主要な4つのスペックの見方

  • OS・・・こだわりが無い限りWindowsの最新版がおすすめ
  • CPU・・・通常使いだとIntel Core i5/AMD Ryzen 5がいい
  • 主記憶装置(メインメモリ)・・・通常使いだと4GB~8GBあればいい
  • 補助記憶装置(ストレージ)・・・通常使いだと256GB~512GBあればいい

★その他の確認しておきたいスペック

  • GPU・・・通常使いだと意識する必要はなし
  • 画面サイズ・・・ノートPCだと13~15in、デスクトップPCだと23~26in
  • 画面の解像度・・・基本的にはFHD(1920×1080画素)あれば十分
  • 画面の光沢・・・基本的には非光沢(ノングレア)がいい

こんな感じです。あくまで目安なので、用途にあわせてご検討ください。

また、お子さんのプログラミング学習用にPCの購入を検討なさっている方はこちらの記事におすすめPCをまとめているので、あわせてご覧ください。(編集中です。)

それでは、自分にあったPCを選んでください(^_^)/~

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