「赤い福神漬け」は、わざわざ真っ赤に
なるよう、着色料を使っています。
だいたいは「赤色102号」と呼ばれる
合成着色料で真っ赤になっています。
ご指摘のとおり食紅という事になります。
こんな色に染めるようになったのには、
いくつか説があるようです。
ひとつめは「色味説」。
もともと、福神漬けという漬け物は、
「茶色いもの」でありました。なぜなら、
福神漬けはしょう油に酢、砂糖、ミリン等を
調合した調味液に漬けて作るものです。
よって「しょう油漬け」という事になり、
本来の仕上りは茶色いものです。ところが、
カレーに添えた場合にどうしても引き立たず
おいしそうに見えない、というので、
いつしか赤く染めるようになったとの事。
ふたつめが「チャツネ説」。
インド原産の漬け物に「チャツネ」という
ものがあります。これを日本でも真似して、
色合いや味わいの似ている福神漬けを、
赤く染めて添えて供するようになったのが、
そもそもの初めである、というものです。
合成着色料でありますから、最近では、
天然由来の色素成分を利用する等して、
あれ程にはどぎつく毒々しい程に、
真っ赤でない製品も見られます。参考まで。
ちなみにこの合成着色料ですが、一部からは
発がん性や催奇形性等が指摘されてもいる、
物質でもあります。