原作でも登場時の説明が少なく解かり辛い部分がありましたが、
尺の関係上、アニメではほとんど説明できていませんね・・・。
◆「赤き真実」
赤字をおさらいしましょう。
唯一絶対の真実であり、証明も検証も不要な情報です。
「他の可能性が一切存在しない情報」なのでプレイヤーの助けにもなりますが、
同時に「超常の存在にしか語ることのできない情報」でもあります。
昔、楼座が“マスターキーが5本しかないとは証明できない”と言ったように、
私たちの世界には、個人には証明できない情報がたくさん存在します。
そのことについて揺るぎのない事実を提示できる赤字は、
いわば「魔女の生み出したファンタジーの産物」です。
ですから、惨劇の発生する下位の世界『ゲーム盤世界』では、
赤字はメタ世界同様、人間には観測できないものとなります。
「マスターキーは5本しかない」とする赤字が登場した後も、
楼座が「マスターキーは5本以上存在するに違いない」と主張したように、
『ゲーム盤世界』での生存者の共通認識とはならない情報です。
◆「青き真実」
青字は“赤字で否定されない限り真実足りえる説”を語れます。
真実の可能性がある“仮説”であり、必ずしも真実そのものではありません。
魔女は「自らの犯行を否定する説を青字で語られた場合」、
その説を否定するために赤字を使用する“義務”が生じます。
これが地の文(今後“白字”と表記)と異なる点で、
否定されない限り“真実”として魔女を脅かします。
◆青字と赤字の違いと関連性
青字は、先述のとおり「仮説」と考えれば解かりやすいです。
赤字との違いは以下の通りです。
●青字は必ずしも真実とは限らない
●否定する情報が存在しない場合、その場では「真実」足り得る
●赤字で否定された場合、「真実」足り得ない
●赤字とは違い、可能性の数だけ説を提唱できる
最後に記したのが、戦人の言う所の『散弾銃の様な推理』です。
ミステリー物では、探偵は一回の推理でピタリと犯人を的中させる、
いわば『ウィリアム=テルの逸話の様な推理』が多く、戦人もそれを美徳と感じていました。
しかし、『うみねこ』では赤字ぐらいしか絶対の信用が置ける情報は存在しません。
そのため、事件の真相の可能性はいくらでも湧いてきます。
赤字を掻い潜る仮説を青で語り、魔女が赤字で否定しなかった場合は、
その青字が「真実」として存在し続けます。
複数の青字を提示した場合、その数だけ「真実」が存在することになります。
名探偵コ〇ンが聞いたらどう思う事やら(苦笑)
青字は“仮説”なため、戦人が『ゲーム盤世界』の情報を参考にすることもあります。
今放送中のEP4の様に、「金蔵死亡説」は金蔵子世代の共通認識です。
青字で「金蔵が死亡し、その枠に未知の18人目Xが入っている」と語られたため、
魔女が赤字で否定していない現状は、これが六軒島での真実となっています。
この後いくら金蔵が書斎から出てこようが、赤字で金蔵の生存が語られない限り、
戦人の青字は一切揺るがないことになります。
ただ、戦人を泳がせるためにあえて赤字で反論しない場合もあり、
ぬか喜びは禁物です。
青字の「真実」が真に有効となるのはゲーム終了時点です。
それまでに赤字でその説を切らなければ、魔女は存在を否定されいます。
その為魔女は赤字を使わざるを得ませんが、
前述の通り赤字はプレイヤーにとってはヒントになる情報ですので、
青字を使って魔女から情報を引き出すのにも役に立つ訳です。
◆余談ですが
私は真里亞の“ママ”、楼座さんが大好きです。
どうか、この後の展開で彼女を嫌いにならないでくださいね。