「七つの大罪」はキリスト教（主にカットリック）の宗教用語です。 元は4世紀のエジプトの修道士エヴァグリオス・ポンティコスの著作に八つの「枢要罪」として現れたのが起源です。 八つの枢要罪は厳しさの順序によると「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憂鬱」、「憤怒」、「怠惰」、「虚飾」、「傲慢」になります。 修道士ですから「清貧」を何よりも高潔だと考えられていた順なのでこうなります。 「暴食」は当時の食料事情は簡単に飢餓が起きるような時代でしたから「食べすぎ」が当たるかと思います。 ちなみに古代ローマ人の上流階級では「食べては吐いてまた食べる」という習慣がありました。 「色欲」ですが「性欲」のことです。今でもキリスト教では「愛のない性交」は罪であると教えてると思いますよ。カトリック教会内の保守層は、人工的な手段による避妊を否定しています。 「強欲」は強すぎる欲のことだと思います。「七つの死に至る罪」なので人を貶めてまで得ようと思うほどの強い欲は、身を滅ぼすことになるということでしょう。 「憤怒」は簡単にいえば「怒ること」ですが、殺人や傷害はすべて「怒り」などの感情をコントロールできないゆえに起こることです。大多数の宗教において「怒り」という感情はネガティブで沈めるべき感情であることを説いてると思います。 「怠惰」ですが「七つの大罪」においてはどちらかというとメランコリック、つまり、精神的な病のことを指します。当時気鬱などは「悪魔がついたから」だと思われていたような時代でしたから。 ですが「すべきことを怠る」というのは罪だと思います。 「傲慢」はおごりたかぶって人を見くだすことです。「驕るものは久しからず」という旧約聖書でもありますし、「平家物語」でも同じような文面がありますからいつの時代でも人をないがしろにするという行為を平気でする人は嫌われるということだと思います。 「嫉妬」は怒りに繋がる感情ですね。妬みひがみのことで人を羨む感情のことを指すと思います。 ですが嫉妬することはいい事だと思うのです。ただ、「あの人は良いな。よし、自分も頑張ろう」と前を向くためにも必要な感情だと思うのです。 「あの人が羨ましい。不幸になればいいのに」と何の努力もせずに「妬む」のが愚かだと思います。