Windows10はWindows8の改修版のようなもので、Windows7がVistaの改修版であったのと似た関係にあります。すなわちWindows10におけるソフトの互換性はWindows8に概ね準じます。 一太郎2012そのものは使えると思いますが、ATOK2012が制限付き動作（従来のデスクトップアプリのみ動作）になると思われます。Windows10のモダンアプリ上ではMS-IMEを使えばいいのですが、例えばOSの設定で自分の名前に漢字を使うとすると、そこだけMSIMEになったりするので、不便とまでは言いませんが面倒なことが生じます。これはWindows8でも同様だったことで、Windows8はWindows7より大幅に動作が速くなって、かなり内部に手が入ったのだろうと思える反面、システムに直接的に関わるソフトはWindows7との互換性が損なわれました。それをWindows10は引き継いでいます。 ATOKに関して言えば、ATOK2013からWindows8対応になり、2012までのATOKは制限付き動作、2009以前のATOKは動作しません。よって、Windows10にするなら、一太郎も2015か来年に出てくるであろう一太郎2016を買って、ATOKも一緒にバージョンアップするほうがいいでしょう。そうではなく一太郎2012を使いたいのであれば、Windows7のままにしておくほうが良いと思います。 なお、Windows10の動作がどんなものか試してみたければ、ハードディスクのパーティションを分けて、Windows7とは別にWindows10をインストールして様子を見ることもできます。これはちょっと手数の多い作業になるので、事前に方法をよく調べて準備万端で行うことが望ましいですが、MSが無料としている期間中にWindows10で認証しておけば、そのパソコンで2〜3年後にWindows10に変えたくなっても代金不要であろうと思われます。