通ぶった人は敬遠しますよｗ ELECOMにはGPL違反という過失と それに対する、悪質な対応という過去があります。 2004年のスラド記事と、その元記事によると https://srad.jp/story/04/04/04/1740234/ http://www.tatsuyoshi.net/toyota/tech/elecom/gpl.html ELECOMのルーター装置4機種に脆弱性があることが判明し ELECOMは改修しないという対応が、まず一つの問題点ですが OSSのLinuxカーネル(GPL:GNUパブリックライセンス)を含むため GPLに基づくソースコード公開が求められ それをELECOMでは拒絶する対応が行われました。 また、GPL下のソフトウェアを、ダウンロードページの説明として 自社が著作権を所有していると主張もしています。 どちらかというと、こちらのほうがおおごとで GPL違反の多くは、ライセンスを把握していないことによって起きます。 Eco Linux作った高校生もやらかした失敗です。 しかし、たいていはただの過失で、速やかに適切な対処が行われているようです。 ELECOMの場合は、最終的に、現在の常務取締役 梶浦幸二氏が記者会見に出て GPL違反という不当な行為を、罠に落ちたと主張し 「エレコムは金輪際Linuxを使わない」という宣言を出しています。 しかし、10年しか経っていない2014年に 金輪際を誤用し、またLinuxを使うという商売を始めています(爆) https://linux.srad.jp/story/14/06/18/0548246/ 末端の人や、すでに退社した人の失言ならともかく 2004年当時マネージャーの梶浦氏を昇格させ 2014年時点で取締役でありながら、かつての暴言をスルー これがエレコムクオリティです!!! 背景には、自社でLinux機器を開発しているわけではなく 例によってOEM供給を受けているだけなのではないか?という話もあり 製品のセキュリティやサポートについて 充分な信頼性を期待できないのがELECOMと考える人も少なくありません。 なお、GPLのソースコード公開の義務は、煩わしい側面もありますが 2000年代半ばから、スーパーコンピューターやNAS製品としても Linux採用事例は増加していきましたし、現在では、多くの人が Linuxカーネルを基礎としたAndroidスマートフォンを持ち歩く時代です。 GPLのプロダクトを企業が利用する上で、ライセンスを守るのは常識で ELECOMとGOMプレイヤーの例以外に GPL,LGPL違反の重大事例はそう多くはありません。 京,富岳のために富士通もLinuxカーネルの開発に携わっていますし その成果は公開され、競合する各社にも利用可能なものとして共有されています。 逆に、富士通も他社の成果を多々、Linuxの一部として利用できています。 このゆるやかで巨大な共同開発がLinuxの力の源泉で 世界の資産として育った、OSSの象徴的なものがLinuxです。 そういう世界で、ELECOMは「これはおれのものだからGPLなぞ知らない」 という対応をしたために、当時盛大に叩かれることになりましたし 以来ELECOM製品はサプライすら買うことを避けるようになった人もいます。 GPLがわずらわしければ、避ける選択肢が無いわけではなく 実際、一旦Linuxを採用したSONYは、PlayStation2でのGPL対応の難しさを経験し PS3,4ではGPLのLinuxではなく、BSDライセンスのFreeBSDを採用しています。 (公開されたソースコードから秘匿された技術が露呈する恐れがあると言われています) AppleもmacOSやiOSの基礎部分にオープンソースソフトウェアを採用していますが GPLのLinuxを避け、BSDライセンスのものなどを採用しています。 Mac OS Xは当初、Windowsネットワーク互換機能のために Sambaを採用しましたが、これもGPLでしたから 数年前にBSDライセンスのFreeBSD由来のものに置き換えられています。 GPL違反が怖ければGPLのプロダクトを使わず BSDライセンスなどのプロダクトを採用すればいいという考え方は実践されています。 しかし、あえて"金輪際"の不正利用を押し通し 再びLinux採用製品を扱い出したのは… ようするにELECOMにはFreeBSDベースのルーター装置やNASを 独自開発するだけの力は無いということなのでしょう。 技術力が無いメーカーの製品に 多くを期待すべきではありません。 改めて、その問題の発端にあったのは 脆弱性の修正を放棄されたルーター装置だったのですから。