ベストアンサー
Linux系OSには、有料のものと無料のものの、両方が存在します。 まず"OSのLinux"という認識が間違いで Linuxは、厳密にはLinuxカーネルとも呼ばれるソフトウェアです。 相当するものは、Windowsの場合は現在はNTカーネル OS X(MacOS X,macOS)の場合はMACHをベースとされるXNUです。 NTカーネルやXNUを有料か無料かという議論はほとんど無意味で それに伴う、大量のソフトウェア群があってOSとなります。 Linuxカーネルを採用したOSをLinux系OSと呼ぶことはできますが 典型的なLinux系OSは、当初のUNIXのようなOSを求めた Linus氏の志向/嗜好の元に育ったUnix系OSの一種としてのLinux系OSです。 ただし、広義にはAndroidやChromeOS(ChromiumOS)のように UNIX的な性質が、外部からほとんど見えないOSも存在しています。 こういったいろんな用途に活かされるLinuxカーネルの特徴は オープンソースソフトウェア(OSS)と呼ばれる、自由なソフトウェアとしての特徴で 自由なOSSに分類されるソフトは、非常に多く存在し、Windows用ソフトとしても Firefox,LibreOffice,GIMP,VLC,AudaCity,Blender,OpenToonzなどが有名どころでしょう。 OSSには、誰でも使うことができるだけでなく、改変することも 再編,再配布の自由があり、販売することも可能です。 結論として、Linux系OSは自由なソフトの集合体であって 有料のものと無料のものの、両方が存在します。 2000年前後の時代には、販売されていたLinux系OSもいくつもありましたが OSSの性質から、同じOSに有料版と無料版が提供されることが多く OSSだけで構成された無料版とは別に 有料版には、市販のソフトやフォントなどのプロプライエタリーソフトウェアを 同梱することによって、有料版としての商品価値が与えられていました。 もっとも、そういったもののほとんどは廃れ 現在の代表的な有料のLinux系OSはRedHat Enterprise Linux(RHEL)ですが RHELも、ソースコードの公開が行われていて、商標などをとりのぞいた そのソースコードを元にしたCentOSやScientific Linuxが無料配布されています。 昔はRedHatも無料版のRedHat Linuxを配布していましたが 昔も今も、有料OSとしては、篤いサポートによって AndroidもChromeOSも、OSS版としての Android-x86やChromiumOSがあり 完全に同じでは無いものの、同じようなOSを無料で入手し利用できます。 Android搭載端末を販売している企業も、自社でAndroidのソースコードを変更して 最適化して販売したりしているはずです。 そういったところに、OSSの自由が活かされているわけです。 そういったOSSを中心としたOSとしては、Linux系OSよりも古くから 由緒正しいBSD系のUNIXがいくつか開発されていて、FreeBSDがその代表格です。 Linuxでできることの大半は、FreeBSDでもできると考えられます。 Linux用として作られたソフトでも、OSSならBSD系に移植する自由があるからです。 WindowsやMacでもLinuxでも動くソフトのほとんどはOSSでは無いかと思います。 ただし、同じOSSでも、LinuxカーネルはGPLに基づいていて BSD系OSでは、BSDライセンスが使われるのが一般的です。 そのGPLとBSDLの違いから、それを改良して使う側にとっての違いは大きく Linuxを採用していたPlayStationが、PS4からは FreeBSD採用に変更されています。 簡単に言えば、GPLは、改良部分を公開して共有する義務が強く 有料版のスペシャリティを確立することが難しい傾向があります。 BSDLは、改良部分の秘匿が可能という点から 差別化が行ないやすいという違いがあります。 ですから、Linux系OSは、RHEL相当のソフトウェアがCentOSなどとして手に入るように 有料では無い利用方法が得やすく、無料に近い性質があります。 かといってFreeBSDベースの有料OSが売られているわけでも無いので (あるかもしれませんが、私は知りません) BSDLは、ハードウェア製品の組み込みOSとして 差別化がしやすいライセンスと言えるかもしれません。 PSの場合は、特許技術を伴うGPUなどのソースコード公開が困難で LinuxからFreeBSDに移行したのではないか?という説があったと思います。 公式な発表があったかどうかは知りませんが…
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