> サービスはデーモンの別名ですか?
違います。サービスを行ってくれるのは、サーバプロセス(Unix系ではDaemon)やシステム(Unix系ではカーネル)などがあります。サーバプロセスのみがサービスを行っているわけではありません。
> デーモンはメモリに常駐しているんですよね?
メモリというのが物理メモリの事なら、そうとは限りません。仮想メモリ(HDD)領域へ退避されている事もありますし。
> それだと停止しているデーモンは無駄にメモリを消費していることになります。何かメリットはありますか?
すぐに動ける事や起動・終了する機会を減らせる事がメリットです。もちろん、サービスを提供する事が可能な事も。だれかがサービス要求を受け取らないとサービス始められませんよね。
サービス要求を受けてからソフトをロードして実行環境を整え実行すると実行しサービスが提供できる状態で待機している場合に比べてずっと早くサービスをはじめる事ができます。
特別に素早くサービスを開始させたい場合やサービスの準備に時間が掛かる場合・あまりに頻繁に使われる場合などにデーモンを常駐させます。(常駐させない事の方がずっと多いです)
例えば、sshは常駐させる事が多いサービスです。初期設定に時間が掛かるサービスなのでサービス要求を受けてから起動した場合には要求されて実際に通信を始めるまでに数十秒以上の時間が掛かります。(暗号キーの計算など)
ftpは常駐させる事の少ないサービスです。inetdでサービス要求を監視し、サービス要求を受けてからinetdはftpdに処理を引き継ぎます。
inetd は別名スーパーサーバと呼ばれており、サービス要求の監視だけを行います。要するにデーモン動かさずにサービスが提供できる状態を作っています。
inetdはサービス要求を受け取り、サービスを行うソフトを動かします。(デーモンに分類されるソフトを動かしますが、そのソフトがデーモンとして常駐している訳ではありません)
> 停止しているデーモンは無駄にメモリを消費していることになります。
メモリーって空いている状態が最も無駄という考え方もあります。空けておく位なら何かに使った方がという考えです。だから、終了したソフトもメモリ空いていれば解放されません。同じソフトを起動する場合にそのまま(読み込まずに)起動できます。もちろん、新しいソフトが起動する時、必要なら置き換わりますが。
長い間Windowsがメモリ管理のヘタなOSといわれていたのは、せっかく搭載してあるメモリを有効に使えなかったから。
メモリを無駄に遊ばせない工夫は随分行っているOSだと思いますよ(最近のUnix系OS)。