ソード・オブ・ソダンとは、クソゲーの帝王である。
元々はコモドールのコンピューターAmiga向けに作られたアクションゲーム。
日本国内ではセガのメガドライブ向けに移植されたバージョンがよく知られているので、以下もメガドライブ版をベースに解説する。
取り扱い説明書によると、ストーリーは下記の通り
はるか昔、悪魔と交わりし罪によって、東の彼方、暗黒の淵へと追放された狂気の魔人。そのゾラスが人々への復讐のため、悪魔とともに再び現われて、ここ、北の王国を支配するようになってから早、十数年がたつ。
黒王を始め、力のある者は壮絶な戦いの末ことごとく殺され、後に残った無力の民は、ひたすらゾラスを恐れて圧政の下に虐げられている。
しかし、今、王国の城塞都市をはるかに臨んで、勇猛な若き二人の戦士が、打倒ゾラスを誓って、悪魔との決戦に挑もうとしていた。
剣豪ボルダンとその妹シャルダン…王国の崩壊寸前、密かに城から連れ出された旧国王の子供たちの成人した姿である。 彼らは西の国に住む歴戦の勇者ソダンに預けられ、幼少より戦士の訓練を受けてこの日のために備えてきた。旅立ちに際し、ソダンは二人に自らの剣を渡し、王国の再興を託したのだった。
はたして二人は亡き父の無念を晴らし、祖先の領土を取り戻すべく、魔人ゾラスを討ちはたすことができるであろうか!? 運命の輪は回り始めている…
と、これだけを見れば重厚なファンタジーを連想するかも知れないが、実際のところは劣悪な操作性に加えて、やたらにリアルでグロテスクなゴア描写、延々薬を飲んで戦う不気味な戦闘スタイルなどから、超クソゲーのレビューにあるとおり
『クスリでドーピングしまくりながら、何の風情もない物量作戦で攻めてくる敵を撃破、山のようにある即死トラップや素晴らしい操作性と戦いながら何とか正気を保つのが目的のゲーム』である。
また、薬の組み合わせ次第では『勝者は薬に頼らない』という英文メッセージが表示されて即死する。ドラッグはダメ、ゼッタイとでも言いたいのであろうか?
まだインターネットなぞほとんど普及していなかった頃の発売で、マスベースの攻略本なんか期待できるはずも無かったので、同人誌即売会では『ソードオブソダン 完全攻略本』を出版する強者も現れた。(現在ネット上に存在する攻略サイトも主にこの攻略本がベースになっている)
この内容から、メガドライブ専門誌の『Beep!メガドライブ』では連続23週最下位という当時の新記録を樹立。帝王ソダンの異名を与えられ、1996年に『デスクリムゾン』が登場するまではセガハード史上最低のゲームとされていた。
また、デス様にクリムゾナーと呼ばれるマニア様がいらっしゃるのと同じように、本作にも当時からソダンに魅了されたスキモノが少なからずおり、ソダンの地位を脅かすクソゲーが現れると、ワザと10点投票(組織票とか言わない)を行ってそのゲームを絶賛し、帝王の地位を防衛しようとする『ソダン親衛隊』も自然発生的に組織された。
なお、2019年に発売されたメガドライブミニには、当初収録候補作品にこのゲームを入れようという暴挙構想もあったそうだが、前述の通りグロ描写が仇となりCERO:Z相当でも現代基準では発売が難しいことや、このゲームのためだけにレーティングをZにするのは如何なものか?という意見もあったため、残念ながら(?)未収録となってしまったという。なお、メガドライブミニ自体のレーティングはB相当である。でも、改造して自分で入れてるヘビーユーザーもいるとかいないとか。
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最終更新:2024/05/05(日) 01:00
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