Oracle® Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsリリース・ノート 11gリリース2(11.1.2) B66167-02 |
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この章では、Oracle Forms and Reports 11gリリース2(11.1.2)をインストールまたはアップグレードする際の既知の問題およびその回避方法について説明します。
この章は次の項で構成されています:
2.1項「FormsおよびReportsの切替えの際にOracle HTTP Serverが503 Apache Bridge失敗エラーを返す問題」
2.4項「Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1)からアップグレードした場合にOracle HTTP Serverのポートが競合する問題」
Oracle HTTP Serverを介してOracle FormsアプリケーションとOracle Reportsアプリケーションを切り替える際に、「503 Apache Bridge失敗」エラーが表示されることがあります。これは、Oracle Forms and Reportsインストーラとともに誤ったパッチ12632886が出荷されたためです。
この問題に対処する手順は、次のとおりです。
My Oracle SupportからWindowsプラットフォーム用の新しいOPatch 12632886(OHS-WLS COMMUNICATION NOT WORKING ON IPV6 ENABLED SOLARIS M/C [Patch ID 14069292])をダウンロードします。
https://support.oracle.com/
Oracleホームで実行しているすべてのサーバーを停止します。
opmnctl stopall
パッチ12632886があるディレクトリに移動します。
cd path_to_patch\12632886
OPatchを実行して不適切なパッチをアンインストールします。
opatch rollback -id 12632886
パッチ12632886を再び適用します。
opatch apply
32ビットおよび64ビットのSUSE11オペレーティング・システムでは、次のコマンドでドメインの作成に失敗することがあります。
opmnctl startproc ias-component=RptSvr_nsh2110213_asinst_1
その際、次のようなエラーが表示されます。
ORACLE_HOME/bin/rwserver: error while loading shared libraries: libXm.so.3:
cannot open shared object file: No such file or directory.
この問題を回避する手順は次のとおりです。
openmotif22-libs-2.2.4-189.1.i586.rpm
を取得してインストールします。
/usr/lib64
ディレクトに次のソフト・リンクを作成します。
libXm.so -> libXm.so.4.0.3
libXm.so.3 -> libXm.so.4.0.3
libXm.so.4 -> libXm.so.4.0.3
システム構成によっては、OAMの登録時にOracle Forms and Reportsの構成に失敗する場合があります。installAction.out
ファイルに次のエラーが表示されます。
INFO: URL is invalid : http://examplehost:8888 Sep 20, 2011 1:06:29 PM oracle.security.am.engines.rreg.client.RegClient main SEVERE: Exception encountered: RemoteAgentRegistrationException. Specific exception:agentBaseURL is invalid.oracle.security.am.engines.rreg.common.RemoteAgentRegistrationException: agentBaseURL is invalid. agentBaseURL is invalid : http://examplehost:8888 The remote registration process did not succeed! Please find the specific error message below. agentBaseURL is invalid. Exit Status: 1 OAM Registration failed.
この問題を回避する手順は次のとおりです。
構成ツールまたはOracle Forms and Reportsインストーラを終了します。
システムのhosts
ファイルを編集して、システムの完全修飾ホスト名およびIPアドレスを含むように変更します。
Oracle Forms and Reportsの構成ツールを再起動します。
Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1)からアップグレードする際、11gリリース1(11.1.1)インストールと同じポートを使用するように新しい11gリリース2(11.1.2)インストールを変更できます。
または、11gリリース2(11.1.2)のインストール中に定義されるポートを引き続き使用することもできます。
後者の場合は、11gリリース1(11.1.1)の環境と新しくアップグレードされた11gリリース2(11.1.2)のインスタンスの両方をポートの競合なしに同時に実行できます。
ただし、場合によっては、Oracle Forms and Reports 11gリリース2(11.1.2)へのアップグレード後に、11gリリース1(11.1.1)および11gリリース2(11.1.2)の両インスタンスでOracle HTTP Serverを起動しようとするとポートが競合することがあります。これは、Oracle HTTP Serverの構成ファイルの一部のパスが正常にアップグレードされていないためです。
この問題が発生するのは、httpd.conf
ファイルのadmin.conf
ファイルおよびssl.conf
ファイルへのパスが、システム変数を使用して定義されているのではなく、ハードコードされている場合です。結果として、11gリリース2(11.1.2)の宛先Oracleインスタンスではなく、11gリリース1(11.1.1)のソースOracleインスタンスの構成ファイルが引き続き参照されるようになります。
この問題を回避するには、宛先Oracleインスタンスで次のタスクを実行します。
宛先Oracle HTTP Serverのhttpd.conf
ファイルを見つけます。
ファイルは、宛先Oracleインスタンスの次の場所にあります。
(UNIX) DEST_ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/httpd.conf (WINDOWS> DEST_ORACLE_INSTANCE\config\OHS\ohs1\httpd.conf
テキスト・エディタでhttpd.conf
ファイルを編集し、admin.conf
ファイルおよびssl.conf
ファイルのincludeディレクティブを検索します。
次に例を示します。
(Windows) C:\Oracle\Middleware\mw_home\asinst_1/config/OHS/ohs1/admin.conf (UNIX) /disku01/Oracle/Middleware/mh_home/config/OHS/ohs1/admin.conf
ディレクティブを、ソースOracleインスタンスではなく、宛先Oracleインスタンスのadmin.conf
ファイルおよびssl.conf
ファイルを参照するように変更します。
httpd.conf
ファイルを保存して閉じます。
Oracle HTTP Serverインスタンスを再起動します。